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着物の買取

着物の買取価格が下がる!?マイナス査定になる着物の特徴9個を解説

体型が変わったり、人から譲り受けるなどしてタンスの肥しになってしまっている着物を処分するには、買取サービスが便利です。

しかし、シミや汚れのある着物の場合そもそも買い取ってくれるのかどうかすら心配になってしまうこともあるのではないでしょうか?

そこで、今回の記事では買取時どのような部分が査定時のマイナスポイントになってしまうのかをまずは具体的に解説します。


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着物の買取相場の目安

着物の買取相場は購入価格の1割が目安

例えば100,000円で購入した着物の場合、買取価格はおおよそ10,000円程になります。これが基準となり、質が良ければ買取額はさらに高額に、悪いものはマイナス査定になり買取額も下がっていきます。

マイナス査定になる着物の特徴9個

査定時評価が下がってしまう着物の特徴とはどのようなものなのでしょうか?

購入後10年以上経過した着物

購入後10年以上経過した着物は、「古い着物」とみなされマイナス査定の対象になってしまいます。購入後時間の経過とともに、次のようなリスクが発生してしまうからです。

  • シミ、汚れができやすい
  • 生地が劣化する

上記のような理由から、購入後10年以上経ってしまった着物は、残念ながら高く売ることができません。

保存状態の悪い着物

着用後の陰干しやクリーニングなどのメンテナンスを怠っていた保存状態の悪い着物は査定額も低くなってしまいます。保存状態の悪さからさまざまな問題が発生してしまうからです。

  • シミ、汚れ
  • 擦れ、ほつれ
  • カビ臭さ
  • ペットやタバコの臭い

一般的に買取業者は、買い取った着物を一度クリーニング、丸洗いに出してから再販します。しかしシミや汚れなどがある場合には、それとは別にシミ抜きやなどの処理を行わなければいけません。買取後、再販までに行うメンテナンス代は当然買取業者の負担になります。そのため、高値で買取することができないのです。

長年放置されてしまっていた頑固なシミや、生地の内部にまで浸透してしまったカビなどは改善しづらく、場合によっては買い取ってもらえないこともあります。

着用回数の多い着物

着用頻度の多い着物も査定時のマイナスポイントになります。「立つ」「座る」「歩く」などの動作による生地の劣化や、着物の汚れやすさに繋がってしまうからです。

訪問着や振袖などはあまり袖を通す機会のない着物なので、キレイな状態のものがほとんどですが、小紋などの普段着は着用頻度が高いので、次の部分が汚れやすくなります。

  • 汗ジミ
  • 袖口の汚れ、変色
  • 裾の泥ハネ

小紋などは、振袖や訪問着などのフォーマルな着物と比べてもともとの価格もリーズナブルです。そもそもの買取相場が低い上に、汚れがひどいと買取額はグンと下がり場合によっては値段が付かないケースも出てきます。

安価な素材を使った着物


画像引用元:きもの いわこう

着物の素材には、正絹・麻・木綿・ウール・ポリエステルなどいろいろなものが使われていますが、木綿やウール、ポリエステルなどの化学繊維は、素材自体が安価で市場にもたくさん出回っているため需要があまりありません。需要のない着物は買いたい人もいないため、当然買取額も低くなってしまいます。

ウールやポリエステルなどの着物は、はじめから買取対象ではない買取業者が多いのも現状です。

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サイズの小さい着物

サイズの小さい着物も査定時マイナス評価になってしまいます。小さい着物は大柄な人には着ることができないからです。

大柄な人が小さい着物を着ようとすると、次のような問題が起こってしまいます。

  • 身丈が足りないのでおはしょりが作れない
  • 裄(ゆき)が短く寸足らずの印象になってしまう

現在の成人女性の平均身長から考えると、背中心から裾までの長さが160cm以下の着物はサイズの小さい着物といえるでしょう。着用できる人が限定されてしまう着物は当然マイナス査定となり、買取額も下がります。

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証紙がない着物

 画像引用元:東京骨董買取堂

証紙がない着物も査定時のマイナスポイントに繋がってしまいます。そもそも証紙とは、有名産地で作られたものや、伝統的工芸品などに付けられる「着物の保証書」のようなものです。証紙があることで、その着物が確かな品質であることが証明できるのです。

証紙がない着物には次の2つのケースが考えられます。

  • もともと証紙のない安価なもの
  • 本来は証紙があるのにない

もともと証紙がないものは当然買取額も安価です。しかし、本来証紙があるべき価値の高いものなのに、紛失などの理由で証紙がない場合には、確かに本物であるという証明ができません。プロの査定員が鑑定すればある程度の産地などを見極めることができますが、それでも買取価格は不安定なものになってしまいます。

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需要の少ない着物

一口に着物といってもさまざまな種類があり、それぞれに着用シーンが異なります。下の表は、着物の種類を格の高いものから並べたものです。「格が高ければそれだけ高く売れるのでは?」と考えがちですが、買取価格は需要により左右します。

例えば上の表の留袖は、新郎新婦の母親として結婚式などで着用する着物です。そのため、着用シーンも限られ需要がないため着用シーンの多い訪問着よりも、買取価格が安くなってしまいます。

現在は着物離れも進み、一人の女性が着物を持つ枚数も限られています。そしてほとんどの人が「着物を一着だけ持つならさまざまな場面で着まわせる訪問着が欲しい」となるため、訪問着は買取額が高額になります。

着物の種類 着用シーン
振袖 未婚の女性の第一礼装、成人式などに着用
留袖 既婚の女性の第一礼装、新郎新婦の母や親族などが着用
訪問着 未婚、既婚問わず着用かできる準礼装、式典、結婚式、卒入学式などに着用
付下げ 訪問着よりも柄が控え目な準礼装、お茶会、卒入学式、七五三などに着用
色無地 柄のない着物。お茶会、卒入学式、七五三などに着用
小紋 普段着、お稽古、お出かけ着として着用

自己メンテナンスで変質した着物


画像引用元:着物専門和福屋

着物のシミや汚れが査定時マイナス評価になってしまうからといって、査定前に「シミや汚れを自己処理できれいにしよう」としてはいけません。着物のクリーニングについての知識のない人が自己処理すると、生地の変色や縮みなどが起こってしまう可能性が高くなってしまうからです。

特に絹100%の着物は水に弱く、適切な処理を行わないと生地が縮んでしまったりする危険性があります。自己処理による変質が目立つところにできてしまった場合には、大きなマイナスポイントになってしまうため、自己処理は絶対に避けましょう。

紋の付いている着物

紋の付いている着物も査定時マイナス評価の対象になってしまいます。紋がある着物は格の高い着物ですが、着用シーンが限定されてしまうため需要が少なくなってしまうからです。

また、着物に入っている紋が自分の家の家紋と違うという理由からも買い手がつかず、マイナス査定のポイントになってしまいます。

着物の種類 紋の数や着用シーン
黒留袖
黒喪服
・五つ紋(前側は両胸、後ろ側は両袖と背中心)
・黒留袖:結婚式の新郎新婦の母親が着用
・黒喪服:お通夜、告別式で着用
色留袖
色喪服
・五つ紋または三つ紋(前側は両胸、後ろは背中心のみ)
・色留袖:結婚式の親族、式典など
・色喪服:お通夜、弔事で着用
訪問着
色無地
江戸小紋
・一つ紋(背中心のみ)
・紋なしの同じ着物と比べると少し格が高くなる
・結婚式、茶会等
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マイナス査定を防ぐためのポイント


ここからは、マイナス査定を防ぐためにできることについて紹介していきます。

定期的なメンテナンス


画像引用元:着物ふじぜん

着物の定期的なメンテナンスは、着物の保存状態に直結し買取時の査定額に大きな差が出てきます。着用後のケアや定期的なメンテナンス、シミや汚れがある場合の適切な処置などを行い日頃からキレイに保管することを心がけましょう。

着物の主なメンテナンスの方法は以下のとおりです。これらを行うことで着物をキレイな状態に保つことができ、買取時のマイナス査定を防ぐことができます。

  • 着物着用後は、柔らかいタオルでほこりを落とす
  • 直射日光の当たらない風通しの良い場所で2~3時間陰干しする
  • 干す際には着物全体をチェックし、汚れやシミがないか点検する
  • 汚れやシミがあった場合には、着物専門のクリーニング店でクリーニングする
  • 湿気によるカビを防ぐために季節の変わり目ごとに虫干しを行う
  • 着物一枚一枚をたとう紙に包み収納する
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証紙は大切に保管する

有名産地で作られたものや、作家物、また伝統的工芸品や手織りの着物には着物の品質の高さを保証する証紙が必ず付けられています。証紙は着物の品質を保証してくれるものなので、証紙がある場合には大切に保管しましょう。

不要なものは早めに売る

大掃除や引っ越し、衣替え、遺品整理など生活環境の節目は自宅にある着物を確認できるチャンスです。このときに「これからもこの着物を着ることはない」と判断した着物は、迷わず買い取りに出しましょう。着物は、保存期間が長い程シミや汚れのリスクも高まってしまうからです。

家族や知人から譲り受けた着物に思い入れがあり、なかなか手離せないと躊躇するかもしれません。しかし、自分が着ない着物を手放すことで、誰かが有効活用してもらえるかもしれません。「着物にとってもタンスに眠っているより幸せ」と頭を切り替え、少しでも着物の状態が良いうちに手放すのも大切なポイントです。

シミや汚れがあってもそのまま査定

シミや汚れの自己メンテナンスは絶対にNGです。着物査定のプロは、汚れを見ることで、どんな汚れでどうすれば落ちるかなど適切なメンテナンス方法が分かります。その上で再販できると思う着物は適正価格で買い取ってくれるのです。

自己処理で着物の価値を下げてしまわないように、そのまま査定に出しましょう。

流行りものは売り時が大切

洋服と同じように、着物にも流行があります。今は昨今のアンティークブームの影響で、大正から昭和初期に作られたアンティーク着物が若い女性を中心に注目されています。アンティーク着物の需要が高まっている今こそ売り時です。

今から70年以上前に作られた着物なので、当時の女性の体格に合わせて現在よりもサイズの小さい着物が大多数です。その中でも、大きな着物や保存状態の良いものなら高く売れるでしょう。

悪徳業者に注意する

着物の買取業者といってもその業務形態はさまざまです。中には悪徳業者も存在するのが現状で、悪徳業者に着物を売ったことでさまざまなトラブルが起きています。悪徳業者と取引しないために、以下のポイントを参考に業者選びをしましょう。

  • 買取実績が多く、信頼性の高い業者
  • 良い口コミが多く評判の良い業者
  • 査定料、買取手数料、出張料、など買取にかかる費用が無料の業者

バイセルなどの大手の買取業者は、上記の条件にもあてはまり安心できるのでおすすめです。

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着物買取業者の出張買取がおすすめ


画像引用元:THE GOLD

出張買取とは、あらかじめ予約しておいた査定日にスタッフが自宅に訪問し、着物の査定を行ってくれるサービスです。自宅で査定を行ってくれるので、着物をわざわざ店舗に持ち運ぶ手間もありません。一枚一枚丁寧に査定を行ってくれるので、手持ちの着物の買取額を詳しく知ることができ大変便利です。

バイセルなどの大手の買取業者などは、出張料やキャンセル料もかからないので、気軽に査定してもらうことができます。

まとめ

マイナス査定をなるべく減らそう

着物の買取額は、さまざまな条件によりマイナス査定の対象になってしまうことがお分かり頂けたかと思います。

査定時にマイナス評価になってしまわないためにも、日ごろからの丁寧なメンテナンスと正しい業者選びで着物の価値を最大限生かした買取を心がけましょう。