麻の着物の買取相場｜売却手段や買取実績、高く売るコツを解説

夏のカジュアルな着物として親しまれている麻素材の着物。吸収性に優れ、自宅で簡単にお手入れができることから、気軽に着物を楽しみたいという方にも人気です。

安価なものから最高級品まで種類が豊富にある麻着物は、作家物など高級なものであれば高額買取も期待できることをご存じでしょうか。

この記事では、麻着物の種類や買取実績について詳しく解説していきます。

おすすめの買取業者

順位	業者名	説明
1位	バイセル	バイセル 重点対応地域：全国 形式：出張・宅配・店舗 公式サイト 詳細・口コミ（111）
2位	福ちゃん	福ちゃん 重点対応地域：全国 形式：出張・宅配・店舗 公式サイト 詳細・口コミ（11）

麻の着物について

麻とは、植物の繊維から糸を取って織り上げて作る織物の総称です。着物には主に苧麻（ちょま）という植物を原料に使われていて、さらりとした涼し気な着心地が特長です。

縄文時代から衣服の原料として使われている歴史のある麻は、古くから多くの人に愛用されてきました。現在も夏のおしゃれ着として人気です。

メリット

通気性が良い

麻着物の一番の特徴は、なんといっても涼しくて風通しが良いということです。暑い夏場でもさらりと快適に着こなせるのが麻着物の魅力の1つです。

夏によく着用される化繊の着物は、薄手の素材ですが風通しが悪いため夏場はとても暑く感じます。麻着物は、夏場に手軽に楽しめる着物として重宝されているのです。

吸水性がある

汗をたくさんかく夏場でも、しっかり水分を吸収してくれるのも麻着物のポイントです。汗のべたつきや不快感を軽減して、快適に着物を着ることができるでしょう。

自宅で洗濯ができる

正絹など多くの着物は自宅で洗うことができませんが、麻の着物は自宅の洗濯機で洗えるのでお手入れがとても楽になります。また、麻の着物は強度があるためお洗濯をして痛むことが少ないので安心です。

デメリット

シワになりやすい

着心地が良い麻の着物ですが、素材の性質上シワになりやすいことがデメリットです。

フォーマルNG

正絹の着物であればフォーマルの場でも着用可能ですが、麻の着物はフォーマルの場での着用はできません。あくまで普段着として着用できる着物なので、冠婚葬祭などのかしこまった席での着用は控えましょう。

縮みやすい

化繊の着物であれば何度洗っても縮むことはほとんどありませんが、麻や木綿の着物は洗うたびに縮む可能性があるため注意が必要です。お湯につけるとさらに縮みやすいので気を付けましょう。

麻の着物の買取相場

無名の麻着物の買取相場は、数百円～数千円が一般的です。

高級品である上布や作家物の麻着物や人気の柄などは、想像以上に高い金額で買取ができる場合もあります。

着物や帯の種類	買取相場の目安
宮古上布の麻の着物	数千円～150,000円
八重山上布の麻の着物	数千円～100,000円
越後上布	数千円～100,000円
宮古上布	数千円～120,000円

【注意】保存状態や種類によって価格は変動する

実際の買取価格は、保存状態や作家や産地などによって変動します。保存状態が良い麻の着物には相場より高い値が付くこともあるでしょう。汚れの目立つものだとたった数百円なんてことも。

お手元の麻の着物が実際にいくらになるのかは査定に出してみないとわかりません。まずは無料査定に出してみることをおすすめします。

麻の着物は正絹より安いの？

人気の着物素材として広く認知されているのは主に正絹の着物です。フォーマルの場に着用できる格の高い正絹の着物は、麻着物よりも需要があるため高値で買取の対象になりやすいのです。

一方、カジュアル着物として認知されている麻着物は、残念ながら正絹着物ほど高値での買取は期待できません。

しかし、夏場であれば麻の着物にも一定の需要があります。高い評価を受けやすくなる夏場に麻着物の買取依頼をしてみてはいかがでしょうか。上布などの高級品であれば、正絹と同等かそれ以上の高値が期待できます。

高級な麻の着物【上布】【縮み】

上布とは？

上等の布という意味で上布（じょうふ）と呼ばれる着物は、伝統的工芸品の麻着物のことです。イラクサ科の多年草、苧麻（ちょま）を原料として織られた着物を上布と呼ばれており、麻を刈り入れる段階から、全ての作業を手作業で丁寧に行っています。

日本の3大高級麻織物として有名な上布は、新潟県で作られている越後上布、小千谷縮、沖縄の宮古島で作られている宮古上布の3種類です。他には八重山上布、能登上布、近江丈夫などが有名で上布買取価格は麻着物の中でも高額での買取が期待できるでしょう。

売却の際は、産地や織元を証明する証紙を一緒に提出しましょう。証紙がない場合には、上布の価値を証明することができないので、買取価格が下がってしまう可能性があります。

縮みとは？

麻着物の中でも上質な天然素材と言われる縮み。主な有名産地は越後縮、小千谷縮、能登縮などです。

細い緯糸に強い撚りをかけて、布面に細かいシボを持った麻着物のことを縮みと呼び、麻着物のなめらかな肌触りと縮布独特の清涼感で見た目の涼しさや着心地の良さが特長です。

麻の着物の仕立て｜絽・紗・羅

麻の着物には3つの仕立て方、絽・紗・羅があります。

最も定番となのが「絽」の着物です。3本、5本、または7本ごとの緯糸に経糸を絡め、絽目（隙間）の幅を広く織られていることが特長です。

「紗」の着物は、経糸2本が1組になり、緯糸が織り込まれるごとに経糸がよじれ隙間を作る織り方を言います。絽よりも全体の透け感が強くなることが特長です。

3つの中で1番複雑な編み方なのが「羅」の着物です。2本の経糸が1組になって緯糸を交差する紗や絽に対して、経糸すべてが連続的な交差をしながら編むようにねじれて連なっています。

絽や紗、羅といった着物の買取価格は数百円～数万円と幅があり、着物の状態やブランド、作家物によっても買取価格が大幅に変わるでしょう。

高く売れる麻の着物

麻の着物は保存状態や産地、付属品の有り無しによって金額が変わります。

保存状態が良い

着物全般に共通しますが、保存状態の良い着物ほど高い評価を受けやすくなります。そのため、カビやシミ、変色などの対策をして保管することが大切です。

定期的に陰干しをしてシワを伸ばしたり、湿気を予防したりしながら保管することをおすすめします。また、状態が良いうちに早めの売却をしてしまうのも高価買取に繋げる1つの手段になります。

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サイズが大きい

着物の丈などのお直しができる大きめのサイズの着物ほど、査定額が高くなりやすい傾向にあります。

サイズの調整が難しい小さいサイズの着物は、買い取り手もつきにくく評価も低くなりやすい傾向にあるので、買取依頼の際は気を付けましょう。

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証紙や付属品がある

着物を購入した際に付属していた証紙やその他付属品があれば一緒に提示してください。

証紙があることによって着物の価値を証明することができるので、スムーズな査定や買取UPに繋がります。

証紙や落款ってどんなもの？高額査定のポイントも紹介！着物の価値の判断材料となる証紙と落款について解説。証紙を見ることで分かる産地や製造元、織り方、また人間国宝の作家など着物を買取してもらうときにも役立つ情報が盛りだくさんです。...

汚れていてもそのまま査定へ

汚れてしまった麻の着物でも、業者によっては買取の対象になります。状態が良くないからと諦めてしまう前に、ひとまず査定を依頼してみてはいかがでしょうか。

着物専門の買取業者であれば、正しい相場で査定を行うので汚れた着物であっても値を付けてくれる可能性が高いのです。何社か無料査定を依頼することで、どの業者が良いのか、業者の見極めにも繋がります。

麻の着物を売る方法

日常的に着物を着る機会が少ない現代では、着物についての知識がない人も多いですよね。何も考えずに手放してしまうと、せっかく価値のある着物でも、しっかりと価値を認めてもらえないまま大切な着物を手放してしまうことに繋がりかねません。

しかし、それではあまりにももったいないと思いませんか。麻の着物を手放そうと思っている方は、どこで依頼をするのか、どうやって手放すかをしっかりと判断して売却しましょう。

おすすめ！着物買取業者の無料出張査定

着物の買取を検討している人に特におすすめの方法が着物専門の買取業者に依頼をすることです。最近では、ほとんどの業者で無料の出張買取を行っています。手軽に利用できる方法なので、ぜひ視野に入れておくと良いでしょう。

着物買取専門店では、査定を無料で出張査定を行っていることがほとんどです。着物専門の買取業者であれば、麻の着物の価値をきちんと理解しているので、安く買いたたかれる心配もなく、きちんとした買取価格で査定をしてくれるはずです。

メリット	着物を持ち運ぶ手間がなく手軽 その場で現金化も可能 着物の知識が豊富なプロに査定してもらえる 意外と高値が付きやすい 買取後も一定期間はクーリングオフが可能
デメリット	自宅に知らない人を上げるのに抵抗がある 断りづらい 対応エリア外だと出張に来てもらえない 前もって予約が必要

古着屋やリサイクルショップへ持ち込み

麻の着物を買取してくれる場所として、古着屋やリサイクルショップに買取依頼をする方法もあります。しかし、リサイクルショップでは着物の価値が分かるスタッフがほとんどいません。そのため友禅のような高級着物でも、一般的な着物とみなされてとても安い査定額を提示される可能性があるので注意が必要です。

メリット	着物の種類や素材、汚れを問わず必ず買取が可能
デメリット	買い叩かれる可能性アリ 持ち運びが大変

フリマアプリやネットオークションで出品

自宅にいながら、フリマアプリやネットオークションで着物の売却をすることも可能です。手軽にできるフリマアプリやネットオークションを普段から利用する人も多いのではないでしょうか？

お洋服はもちろん、着物の売却でも利用される方法ですが、梱包作業や購入者とのやり取りなど、全て自分で行わなくてはいけないのがデメリットです。思った以上に手間がかかる上に、クレームが起きた場合の対応も自信で行う必要があるので、着物の売却手段としてはあまりおすすめしていません。

メリット	自宅にいながら着物を売れる スキマ時間に出品できる 値段を自分で設定できる 多くの人の目に留まりやすい
デメリット	登録から売却までに時間がかかる 売上の5～10％の手数料が発生 送料は自己負担 トラブルが発生することも

麻の着物をできるだけ高く売るコツ

麻の着物でも、できれば高く売りたいですよね。では、どのようにしたら高額買取りをしてもらえるのでしょうか。ここでは麻の着物をできるだけ高く売るコツを紹介します。

相見積もり

着物を買取に出す際は、何社かに査定を依頼する相見積もりを行いましょう。

着物の買取業者の中には優良業者もあれば悪徳業者もあります。個人の力で見分けるのはとても大変です。正しい金額で査定してもらうためには、少なくても3社以上の業者に見積もりを行うと良いでしょう。

現在は無料で査定を行っている業者がほとんどです。査定をしてもらった業者の中から、一番高額で買取を行ってくれる業者に着物の買取依頼を行うことで損をすることがなくなります。大切な着物ですから、しっかりと適切な金額で売却しましょう。

証紙を提出

着物の価値を表す証紙は、あるのとないのとでは買取額に差が出てしまう可能性があります。証紙が本物の証しとなるので、ないよりはある方が良いのです。証紙があるのであれば、着物と一緒に提示するようにしましょう。

まとめ売り

着物買取専門業者では、1枚ずつ丁寧な査定を行いますが、1枚では値段を付けにくい着物もあるでしょう。そのような場合は、何点か着物をまとめて売却してしまうのも1つの手段です。着物買取専門業者で安く買い叩かれることはありませんが、まとめ売りをすることで査定額UPに繋がる可能性が高くなります。

早く売る

麻の着物に限らず、どの着物にも共通することですが、着物が良好な状態であるならすぐに売るのがポイントです。着物は保管期間が長くなるほど多少なりとも劣化をしてしまいます。不要であれば、高額で売却しやすいうちに買取依頼に出しましょう。

シワをとっておく

麻の着物は着心地が良く軽いことがメリットですが、反面シワになりやすいというデメリットがあります。

タンスに閉まってる麻の着物は、定期的に広げて、シワが取れるように部屋干しをしてください。シワを伸ばす際に、無理にひっぱったり、アイロンをかけたりすることは生地を痛める原因になるのでNGです。

着物を正しく保管し、定期的なケアを行うことでシワが少ない綺麗な状態で査定に出すことができるでしょう。

まとめ：麻の着物は物によっては高価買取！

麻の着物は状態や種類、証紙の有無によって大きく値段が変わります。

大切にしていた麻の着物を少しでも高く売るために、着物の専門知識のある買取業者で
良い状態のうちに早めに買取を依頼するようにして下さい。

信頼できる業者に依頼することで、思いがけない金額で売却できるかもしれません。

麻の着物を売るならココ！おすすめ買取業者ランキング

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