不要になってしまった着物を売る方法は、ネットオークション、リサイクルショップ、地域の買取業者などさまざまです。
そんな中、最近では若い世代を中心にメルカリなどのフリマアプリを使って着物を売る人も増えてきています。
「メルカリで着物は売れるの?」
「どうやって出品すればいいの?」
このように、メルカリに関するさまざまな疑問をお持ちの人もいるのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、メルカリのメリット、デメリットから出品から取引完了までの流れや、注意点などを徹底的に解説していきます。
着物をメルカリで売るメリット
着物をメルカリで売るメリットとはどのようなものなのでしょうか?
思わぬ高値で売れることがある
メルカリの利用者は若い人が多いのが特徴です。
夏の少し前に、若い人が夏祭りや花火大会などで浴衣を出品すれば思わぬ高値で売れることもあります。
帯や下駄などとワンセットで出品すれば、より売れやすくなるでしょう。
また、出品時に「少し高めかな?」と思うような値段設定にしても、「この値段でもいいからこの着物が欲しい!」と思う人が現れれば、高値で売れることもあります。
買い叩かれる心配は少ない
メルカリなどのフリマアプリでは、出品者が自分で価格を設定することができます。
購入検討者とのメッセージのやりとりで「○○円くらいに値引きできませんか?」などの値引き交渉を行われることはあります。
しかし、値下げするかどうかは自分で判断することができるのです。
必ずしも値引きに応じなければならない訳ではありません。
したがって、自分の設定した金額よりも安く買い叩かれる心配が少ないという点は、大きなメリットです。
多くの人の目に触れやすい
メルカリでの着物の出品は、多くの人の目に触れやすいというメリットがあります。
メルカリ以外にもラクマやPaypayフリマなど、フリマアプリはさまざまありますが、メルカリはその中でも群を抜いて月間利用者数が多いのです。
メルカリ | 2,216万人 |
---|---|
ラクマ | 1,115万人 |
フリマアプリの中で2番目に利用者数が多いラクマと比べても、メルカリは2倍以上の利用者数です。
利用者数が多いということは、出品した着物がそれだけ多くの人の目に触れることになります。
これが売れやすさに繋がるのです。
自宅にいながら着物を売れる
メルカリは、ほとんどの手続きを自宅にいながら行えるのもメリットの一つです。
買取の方法は、買取業者への店舗の持ち込みや、自宅に査定員が訪問する「出張買取」などがあります。
しかし、「仕事が忙しくて店舗に持ち込めない」、「先の予定が立たないため出張買取の予約ができない」などという人もいるでしょう。
その点、メルカリなら自分の空き時間を活用して、自宅で簡単に出品することができるので、忙しい人には大変便利です。
着物をメルカリで売るデメリット
メルカリでの着物の出品は、必ずしもメリットだけではありません。
着物をメルカリで売るデメリットも同時に確認していきましょう。
手数料や配送料がかかる
メルカリは、売りたい人と買いたい人をつなぐ、いわば取引の仲介業者です。
したがって、出品したものが売れた場合にはメルカリに手数料を支払わなければなりません。
メルカリの手数料は販売価格の10%で、他のフリマアプリよりも少し高めです。
メルカリ | 10% |
---|---|
Paypayフリマ | 5% |
ラクマ | 6% |
また着物の配送方法を出品者負担に設定した場合には、手数料の他に配送料もかかります。
純粋に販売価格=利益となるわけではないことを頭の中に入れておきましょう。
手間と時間がかかる
メルカリで着物を売る際に「手間と時間がかかる」のもデメリットの一つです。
スマホにメルカリアプリが入っていない場合には、まずアプリのダウンロードから始めなければいけません。
アプリをダウンロードしても、出品できるようになるためには、会員登録手続きもする必要も出てきます。
特に、普段スマホの操作方法に慣れていない年齢の高い世代には、これだけでも一苦労です。
さらに出品するために商品の撮影や、着物の情報の入力などを行う必要があるため、「メルカリの出品は面倒だ」と感じる人もいるかもしれません。
適正価格が分からない
売りたい着物の適正価格をなかなか正確に判断できないのも難点です。
メルカリで着物の出品を行う人のほとんどは、着物の鑑定に関する専門知識がないからです。
適正価格で出品を行わないと以下の問題が出てきてしまいます。
- もともと価値の高い着物を安い価格で売ってしまい損をする
- 本来の着物の価値以上の値段を付けてしまい売れない
上記の問題をある程度防ぐためにも価格設定は大切です。
次の方法で、情報をリサーチし販売価格はなるべく適正価格に近付けましょう。
- 出品前に、同程度の着物の出品価格を確認する
- 着物に詳しい知り合いなどに出品価格を相談する
必ず売れるとは限らない
苦労して出品した着物が、必ずしも売れるとは限りません。
当然ですが出品しても、その着物を買いたいと思う人が現れなければ取引は成立することはないですよね。
また、出品したからといってすぐに買い手が付くわけではなく、売れるまでに時間がかかる場合もあります。
したがって、着物を売ってすぐに現金化したいと思っている人にはメルカリでの出品は向かないかもしれません。
クレームやトラブルの対応をしなければならない
購入者が現れても、クレームやトラブルで取引が上手くいかなかったら、自分で対応しなければいけないのもデメリットです。
着物を出品し取引を行う場合に考えられるトラブルはほとんどが次のようなものです。
- 思っていたより着物の状態が悪かった
- 着物にペットの毛などが付いていた
- 配送中に着物が汚れてしまった
- カビ臭かった
購入者側に商品が届いても、満足いかない状態のものであればクレームやトラブルを招いてしまいます。
特に、出品者側の不備でトラブルが発生してしまった場合には、謝罪のメッセージを送ったり返品や返金の手続きが必要になったりと、やりとりが面倒になってしまいます。
メルカリの出品手順【アプリ登録編】
画像引用元:メルカリ公式HP
まずは以下の方法でアプリをダウンロードし、アカウントを作成するところから始めます。
アプリのダウンロード、アカウントの作成は初回だけなので、2回目以降の出品の際は次の【下準備編】からご覧ください。
ステップ1:メルカリのアプリをダウンロードする
スマホの機種に応じてメルカリのアプリ(無料)をダウンロードしましょう。
- iPhoneの場合:App Storeから
- androidの場合:Google Playから
アプリをダウンロードしたら、早速メルカリのアプリを開き画面下の「次へ」→「さあ、はじめよう!」を選びアプリをスタートします。
ステップ2:メールアドレスで登録する場合
アプリがダウンロードできたら、次にするのは会員登録です。
会員登録は以下の3つの方法のいずれかで行うことができます。
- Facebookで登録
- Googleで登録
- メールアドレスで登録
今回は例としてメールアドレスでの登録方法を紹介しましょう。
スマホの画面下「メールアドレスで登録」をタップすると画面が登録画面に切り替わります。
以下の項目を入力し「次へ」をタップします。
- メールアドレス
- パスワード
- ニックネーム
- 性別
- 招待コード(ある場合)
ステップ3:認証番号を入力
電話番号を入力し「次へ」のボタンをタップすると、SMSで入力した電話番号宛に認証番号が送られてきます。
電話番号認証画面で、スマホに送られてきた暗証番号を入力し、すぐ下の「認証して完了」をタップすれば会員登録完了です。
メールアドレスで会員登録を行う場合には、よく使うメールアドレスで登録を行いましょう。
これは、購入者からのメッセージが届いたときや、売れたときなどにすぐ分かるようにするためです。
ステップ4:住所の登録を行う
メルカリのホーム画面右下の「マイページ」をタップし、「個人情報設定」→「発送元・お届け先住所」を選ぶと、住所を登録することができます。
この画面で以下の項目の入力を行いましょう。
- 性、名
- 性カナ、名カナ
- 郵便番号
- 都道府県
- 市区町村
- 番地
【こうすると売れやすい!】プロフィールを充実させよう!
メルカリでは、プロフィールを載せることができます。
アイコンをオリジナルのものに変更したり、自己紹介文を追加したりすると、印象が良くなり購入を検討してもらいやすくなります。
プロフィールの編集は、メルカリのホーム画面右下の「マイページ」をタップし、「個人情報設定」→「プロフィール」を選ぶことで行えます。
このとき、自己紹介文で最低限入力しておきたいのが以下の項目です。
- 性別
- 喫煙の習慣
- ペットの有無
- どんなものを主に売っているか
購入者の中にはペットのアレルギーなどがある場合もあるので、ペットの有無、いる場合には種類なども載せておくと親切です。
また、「たばこの臭いが嫌い」という人も多いため、喫煙しているかどうかも載せておいた方が良いでしょう。
プロフィールの編集は、いつでも何度でも行うことができるので、状況に応じて適切に編集を行いましょう。
メルカリの出品手順【下準備編】
メルカリに着物を出品する前の下準備として、着物のサイズ確認や写真撮影を行います。
ステップ1:着物の状態を確認する
画像引用元:清水屋呉服店
まずは、売りたい着物がどんな状態なのかをチェックしましょう。
着物全体を広げ、以下の点に注意しながら表側、裏側と細部まで丁寧に確認していきます。
- 汚れはないか
- 汗ジミはできていないか
- 変色している部分があるかどうか
- カビや防虫剤の臭いなどがないか
汚れや汗ジミ、変色などがある場合には、着物の印象を良くするためにも一度着物専門のクリーニングに出すと良いでしょう。
また、カビ臭さや、防虫剤の臭いなどがきつい場合もあります。
そのようなときには、直射日光の当たらない風通しの良い場所で、数時間陰干ししてみましょう。臭いがいくらかやわらぎます。
クリーニングに出したり陰干しを行ったりしても、汚れや臭いの状態があまり良くならないこともあります。
そんな場合には、売れた後のトラブルを防ぐためにも出品を見送ることも検討しましょう。
ステップ2:着物を採寸する
画像引用元:晴れ着の丸昌
着物の状態をチェックし、売れそうだと判断したら、今度は出品するために必要な着物のサイズを計ります。
着物の情報として必要なサイズは以下の6か所です。
身丈 | 背中心から裾までの長さ |
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裄 | 背中心から袖口までの長さ |
袖丈 | 袖山から袖下までの長さ |
後ろ幅 | 背中心から脇の縫い目までの長さ |
前幅 | 脇の縫い目から衽(おくみ)までの長さ |
衽幅 | 衽の幅 |
着物のサイズは、購入者側の大切な情報となります。
計ったサイズは、忘れないようにメモしておきましょう。
ステップ3:着物の写真を撮る
メルカリに載せるための着物の写真を撮りましょう。
メルカリでは、1件につき最大10枚の画像を載せることができます。
着物を手に取って見ることのできない購入者のために、以下のようなさまざまなアングルで着物の写真を撮りましょう。
着物の全体像 | 着物を広げた全体像(前、後各1枚) |
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八掛(はっかけ)の色 | 着物の裏側、裾や衿先の部分 |
模様のアップ | 箔や刺繍の部分など細かい部分まで見えるように |
落款 | 衿先の裏にある作者の印のようなもの(あれば) |
汚れの部分 | 汚れの部分すべてを細かく撮影 |
訪問着や留袖、振袖など模様がパターン化されていない着物の場合には、特に全体像は大切です。
また、メインとなる模様がある場合には、模様のアップ画像も撮っておきます。
汚れやシミ、変色の部分は後々のトラブルを避けるためにも、細部に渡りハッキリと撮影しましょう。
メルカリの出品手順【出品作業編】
出品の下準備が整ったら次は、いよいよメルカリに商品情報を入力し出品します。
ステップ1:商品の画像を選択する
まずは、ホーム画面の下中央にあるカメラマーク「出品」をタップします。
下準備で着物の写真を撮ってあるので、画面上部の「アルバム」をクリックし出品画面へと進みましょう。
すると、スマホであらかじめ撮影しておいた画像が表示されるので、着物の画像を選択します。
1件につき商品画像は最大で10枚載せることができます。
着物を手に取って見られない購入者が着物の状態を知ることができるように、できるだけ多くの画像を選びましょう。
画像がたくさんある場合には、取引のトラブルを避けるためにも汚れやシミなどの画像を優先的に選択するのがポイントです。
すべて選択できたら、画面右上の「完了」をタップします。
ステップ2:カテゴリー・商品の状態などを選ぶ
下の表を参考にカテゴリー、ブランド名、商品の状態を選びましょう。
カテゴリー | 「レディース」→「ゆかた/水着」→「着物」 |
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ブランド | ブランドが分かる場合のみ選択 |
商品の状態 | ・新品、未使用 ・未使用に近い ・目立った傷や汚れなし ・やや傷や汚れあり ・全体的に状態が悪い 上の項目のいずれかを選択 |
特に商品の状態の選び方は大切なポイントになります。
印象を良くしようと本来の状態よりも良いものを選ぶのはNGです。
「期待していたものと違った」などと購入者側とトラブルになる可能性が高いからです。
客観的な目線で、着物の状態に合った適切なものを選びましょう。
ステップ3:商品の説明を入力する
以下を参考に商品の情報を入力していきましょう。
商品名 | 着物の種類+単衣か袷か+作家や証紙付きか等を入力 例)訪問着 袷 加賀友禅 証紙付き |
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商品説明 | ①サイズ 身丈 約〇cm 裄 約〇cm 袖丈 約〇cm 後幅 約〇cm 前幅 約〇cm 衽幅 約〇cm ②素材 ③着用歴 ④汚れ部分の説明 |
商品名は、見ただけでどんな着物なのかある程度分かるようにしておくのがおすすめです。
商品の説明欄には、着物の情報をできるだけ細かく載せましょう。
特に汚れやシミ部分の説明は、トラブルを避けるためにもどの場所にどんな汚れがあるのかをなるべく細かく入力します。
その際、登録した画像の番号とシミの説明をセットにすると分かりやすく親切です。
汚れについての記載の後、次のような説明文を入れるとトラブル回避につながります。
- 画像以外に汚れやシミなどがある場合もあります。
- 古着であることをご理解いただける方のみ購入をお願いします。
- 気になる点がある場合にはご質問ください。
ステップ4:配送について選択する
下の表を参考に配送についての設定を行っていきましょう。
配送料の負担 | ・送料込み(出品者負担) ←おすすめ ・着払い(購入者負担) |
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配送の方法 | らくらくメルカリ便、他多数 |
発送元の地域 | 出品者の地域を入力 |
発送までの日数 | ・1~2日で発送 ・2~3日で発送 ←おすすめ ・4~7日で発送 上の項目のいずれかを選択 |
配送料は、できれば送料込みの出品者負担を選びましょう。
購入者が代金の他に送料も負担しなければいけなくなると、買い手が少なくなる可能性があるからです。
メルカリではいろいろな種類の配送方法を用意しています。
その中でも、匿名配送で手軽に送れるらくらくメルカリ便や、ゆうゆうメルカリ便がおすすめです。
「配送までの日数」は、2~3日で配送がおすすめです。
1~2日を選んで遅れてしまうよりも、2~3日にしておいて、早く送ると購入者にも印象が良くなります。
ステップ5:販売価格の入力
販売価格の設定は、購入者側への印象と、自分の利益を考えながら慎重に決めましょう。
着物が売れた場合の実際の利益は下の式で計算します。
販売価格-メルカリ手数料-配送料=実際の利益
設定した販売価格から、メルカリ手数料(10%)と配送料を引いたものが実際の利益となります。
例として、着物の価格を3,000円、配送料が700円としたときの利益を計算してみましょう。
3,000円(着物の価格)ー300円(メルカリ手数料)ー700円(配送料)=2,000円
となり、この場合の利益は2,000円になります。
利益がマイナスにならないように、かつ着物の価値に見合った高すぎない価格設定を心がけましょう。
他の出品者が同程度のものをどのくらいの価格で出品しているかを調べ、それよりも少し安い価格で売るなどの戦略も大切です。
販売価格を入力したら、画面下の「出品する」ボタンをタップして、あとは購入者が現れるのを待ちましょう。
メルカリの出品手順【発送手続き編】
着物が売れたら、サンクスメッセージを送り、着物を丁寧に梱包し配送します。
ステップ1:サンクスメッセージを送る
着物が売れると、ホーム画面の右上のチェックマークに赤丸の数字が表示されます。
そこをタップし、「やることリスト」を開いたら、着物が売れたことを知らせるメッセージがあるので選択します。
画面を下にスクロールしていくと、取引メッセージを入力できます。
ここで、購入者から質問等のメッセージがある場合には対応しましょう。
何もなければ、下のようなサンクスメッセージを送ります。
例)この度は購入ありがとうございます。発送手続きが完了しましたら、またご連絡させていただきます。
「取引メッセージを送る」をタップすると、メッセージの送信は完了です。
ステップ2:着物を梱包する
着物を梱包し、発送の準備をします。
発送時のトラブルを避けるためにも、着物の梱包は丁寧に行いましょう。
梱包時必要なものは、以下の用具です。
- メジャー
- 梱包用の紙袋
- セロハンテープ
- チャック付きの収納パック(A3サイズがおすすめ)
梱包の手順です。
- 着物を適当な大きさにたたみチャック付きの収納パックに入れ、空気を抜く。
- 梱包用の袋に入れる。
- 配送料金の確認のため、縦+横+厚さをメジャーで測る
着物は、湿度や水分に弱いため、梱包時は水分が入らないようにチャック付きの収納パックに入れ、しっかりと密閉しましょう。
着物を必要以上に小さく折りたたんでしまうとシワの原因になってしまいます。
着物は適度におりたたみましょう。
最後に梱包用の袋の口をガムテープなどの幅広のテープで貼り、密閉したら梱包の終了です。
ステップ3:配送用バーコードを生成する
着物の梱包が終了したら、メルカリのアプリで配送用のバーコードを生成します。
今回は、例として出品時に配送方法を「らくらくメルカリ便」を選択しているので、画面には次の配送方法が表示されます。
- コンビニ・宅配便ロッカーから発送
- ヤマトの営業所へ持ち込んで発送
- ヤマトの集荷サービスを利用して発送
- メルカリポストから発送
今回は、最寄りのセブンイレブンから送る方法をご紹介しましょう。
- 「コンビニ・宅配便ロッカーから発送」をタップする。
- 梱包サイズに対応したサイズを選択する
- 画面下の「配送用のバーコードを表示する」をタップする。
以上の操作を行うと、スマホの画面にバーコードが表示されます。
着物の場合には「宅急便(60ー160サイズ)」がよいでしょう。
ステップ4:荷物の配送手続きをする
バーコードが準備できたら、着物とバーコードを生成したスマホを持ってセブンイレブンに行き、配送手続きを行いましょう。
- レジの店員さんに、バーコードを見せる
- 梱包した着物を渡す
以上で配送手続きは完了です。
ステップ5:発送通知をする
着物を発送したら、バーコードの表示画面の下の「商品を発送したので、発送通知をする」をタップします。
「発送しましたか?」のメッセージがでるので、「はい」を選択します。
この時点で、購入者に発送をしたことの通知が送られますが、その後以下のような発送完了メッセージを送ってあげるとより親切です。
例)本日、商品を発送しました。お届け予定日は〇月〇日です。
ステップ6:購入者を評価する
購入者側に荷物が届き、評価を行うと、こちら側も評価を行うことができます。
トラブルなく取引ができた場合には、「良かった」のアイコンを選択し、取引完了の簡単なメッセージを送りましょう。
例)この度はありがとうございました。またご縁がありましたら、よろしくお願いいたします。
以上で、購入者との取引が完了です。
着物をメルカリで売るときのポイント
ここでは、着物をメルカリで売るときのポイントをいくつかご紹介します。
髪飾りや和装バッグなどはメルカリで売りやすい
髪飾りや和装バッグ、草履などの和装小物はメルカリで売りやすいのでおすすめです。
和装小物の場合、着物と違い次のような特徴があるからです。
- 小さいため送料が安くすむ
- 写真撮影が数枚でよい
- 着物よりクレームになりにくい
また、モノ自体が小さいので汚れ部分もすぐに確認することができます。
写真も上、横、下などの数枚ですむので出品が手軽にできるのも売りやすいポイントです。
ただし、梱包については汚れ、破損を防ぐためにも、着物と同様に厳重に行いましょう。
特に髪飾りなどは、配送中に破損してしまわないように、緩衝材を入れるなどの工夫も必要です。
価値のありそうな着物はメルカリで売らない
価値のありそうな着物はメルカリでは売らないのもポイントです。
本来は高価な着物なのに、そうとは知らず価格を相場より低くして売ってしまっては損をしてしまいます。
以下の項目を参考にチェックし、当てはまるものがある場合は高価な着物と判断して良いでしょう。
- 振袖、留袖、訪問着などの格の高い着物
- 柄が美しく、刺繍や金箔などの装飾が施してある
- 衿先裏や、おくみ裏に落款が入っている
- 産地等を証明する証紙が付いている
これらの着物の場合には、着物の知識が豊富な買取業者に買い取りに出すことをおすすめします。
メルカリのよくある失敗例3選
ここでは、メルカリの取引で起こった実際の失敗例を3つ紹介します。
相場を調べず格安で売ってしまった
着物の適正な相場を調べず、本来価値の高い着物を安く売ってしまうことはメルカリのよくある失敗例です。
特に、以下のように着物を自分にとって必要な物だと感じていない人の場合は、着物を格安で売ってしまう可能性が高くなります。
- 祖母や母から着物を譲り受けたけれど、着ないので売りたい
- 遺品整理
自分にとって不要な物=安い物ではありません。
着物の価値を知らず格安で売ってしまうことは、避けたいもの。
着物を売る場合には、着物に見合った適正な金額をしっかりと調べ価格設定を行いましょう。
小さくたたんだらシワになった
配送料を安くしようと着物を小さくたたみすぎ、購入者側に着物が到着した際にシワになりトラブルに発展した例もあります。
配送料は、出品者負担か購入者負担かを選ぶことができますが、売れやすい出品者負担がおすすめです。
このときの配送料は、縦+横+高さの合計で決まるため、できるだけ小さなサイズで送ろうと考えがちです。
しかし、あまり小さくたたみすぎてしまうと購入者側に届いた着物がシワシワになってしまいます。
着物のサイズを必要以上に小さくすることは、後々のトラブルの元になってしまいます。
配送料よりも購入者側の気持ちに寄り添い、できるだけシワなく届くように注意しましょう。
商品説明の記載不足でトラブルに
商品の状態の説明を十分に行わなかったことで、「送られてきた着物が予想と違った」とクレームになる場合もあります。
せっかく手間をかけて出品するのですから、できるだけ商品の印象を良くしたいと思うのは当然です。
しかし、そのために本来あるべき汚れやシミ、などのマイナス部分を細かく記載しないのはマナー違反です。
「出品されていた着物の状態と実際に届いたものの質があまりにも違う」とクレームになってしまいます。
トラブルを避けるためにも、汚れやシミなどの状態は詳細に記載し、それでも買いたいと同意してくれた人のみに購入してもらう形がベストです。
メルカリ以外の着物の売り方4つ
メルカリ以外にも着物を売る方法は以下のようにさまざまあります。
- ネットオークション
- リサイクルショップや古着屋
- 地域の着物買取業者
- 大手の買取業者
それぞれ簡単に概要を説明していきましょう。
ネットオークション
着物を持ち運ばずに、スキマ時間を使って自宅で出品できるシステムは、フリマアプリとよく似ています。
中でもヤフオクなどは「利用者数」が多いため、多くの人の目に触れるのはメリットの一つです。
メルカリと違う点は、出品した着物を欲しいと思う人同士が価格を競り合う点です。
最近では、スマホユーザーの増加により、ネットオークションよりメルカリなどのフリマアプリの人気が高まっています。
リサイクルショップや古着屋
リサイクルショップや古着屋に着物を持ち込み買取してもらう方法もあります。
ただ、着物専門ではない業者の場合、着物の専門的な知識をあまり持っていないスタッフが査定を行う場合があるのが難点です。
そのような場合には、適正価格で買取が行われない場合もあるので、少し注意が必要でしょう。
地域の着物買取業者
地域の着物買取業者は、地元に密着し長年買取業を営んでいる所が多く、信頼性も高いためおすすめです。
しかし、店主などが高齢などの理由によりHPを持たないケースも多く、ネットで見つけづらいという難点もあります。
大手の買取業者
バイセルなどの大手の買取業者は、査定実績も豊富で安心です。
店舗への持ち込みはもちろん、売り手のニーズに合わせて、出張買取や、宅配買取、オンライン査定などさまざまなサービスがあります。
さらにネットで口コミなどをチェックすることもできるので、買取時の失敗はあまりないでしょう。
まとめ:安定した着物買取は大手買取業者へ
メルカリは、お店に着物を持ち込んだりすることなく、空き時間を利用して自宅にいながら出品できるのが大きなメリットです。
ただ、汚れなどの着物の状態の詳細入力や、梱包方法、価格設定には少し注意が必要です。
この記事で挙げた失敗例なども参考にしながら、トラブルなくメルカリで賢く着物を売りましょう。
不安な場合は、安定の大手買取業者をおすすめします。
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