着物の買取を考えている人の中には、近所のリサイクルショップや古着屋に持っていこうとしている人も多いのではないでしょうか?
しかし、リサイクルショップや古着屋で着物を売ることはあまりおすすめできません。
そこで、今回は着物を買取に出したいと考えている人を対象に、以下のことについて詳しく紹介していきます。
- リサイクルショップや古着屋で着物を売る流れ
- リサイクルショップや古着屋がおすすめできない理由
- 安心して買い取りが行える業者とは
この記事を読むことで、手持ちの着物を適正価格で売ることができます。
目次
リサイクルショップや古着屋で着物を売る流れ
リサイクルショップや古着屋で着物を売る場合は、店舗に売りたい着物を持ち込んで買取を行います。
買取の方法は、買取店により異なり大きく以下の2つに分かれます。
- 着物一点ずつ個別査定
- 持ち込んだ着物を重量買い
それぞれの流れを少し詳しく見ていきましょう。
個別査定の買取店での買取の流れ
着物一点一点を査定する、個別査定制の買取店での流れは次のような手順です。
- 受付:買取カウンターに売りたい着物を持って行く
- 査定:スタッフが着物を査定(所要時間15程)
- 査定額の提示:査定金額に納得したら買取成立
- 支払い:その場で査定金額を現金化
一点一点査定を行うので、どの着物がいくらで査定されたのかを個別に知ることができるのがメリットです。
状態により値段が付かなかった着物がいくつかある場合は、まとめて50円などの査定額が付くこともあります。
持ち込む着物の数が少ない場合や、一点ごとの査定金額が知りたい場合に向いています。
重量買いの買取店での買取の流れ
重量買いの買取店は、1kg当たり○○円など、持ち込んだ着物の質や状態に関わらず、重量で買取金額が決まる買取システムです。
重量買いの買取店での流れは以下のとおりです。
- 受付:買取カウンターに売りたい着物を持って行く
- 見積り:1kg○○円など店の規定に従い見積もり
- 見積り額の提示:提示金額に納得したら買取成立
- 支払:その場で現金化
上記がおおまかな流れですが、見積り時の細かい部分は買取店ごとに次のように対応が違います。
- 持ち込み品すべてをまとめて重量買い
- 中身を確認し高価なものは一点一点査定、その他は重量買い
- 汚れなどにより仕分けし、状態により1Kgあたりの単価を変え計算
遺品整理などで出た大量の着物を処分したい、着物の他洋服もまとめて処分したい、などの場合に向いています。
【注意!】買取時は本人確認書類が必要
着物の買取時には、必ず本人確認書類が必要になりますので、忘れず持参しましょう。
着物に限らずリサイクル店や古着屋などの古物商は、中古品の買取時身分証明書で売り手の本人確認をすることが義務付けされているからです。
本人確認は主に以下のようなものですることができます。
- 運転免許証
- 健康保険証
- 日本国パスポート
- 学生証
- 住民基本台帳カード
- 年金手帳
- 外国人登録証明書
買取店により、「顔写真付きでないといけない」など本人確認書類の定義が異なります。
来店前にあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
以上、リサイクルショップや古着屋での買取の流れを紹介しました。
しかし、基本的にリサイクルショップや古着屋への着物の持ち込みはあまりおすすめできません。
以下、その理由をいくつかご紹介しましょう。
売ってはいけない理由①着物に詳しいスタッフがいない
リサイクルショップや古着屋で着物を売ることをおすすめしない最大の理由は、着物に詳しいスタッフがいないということです。
リサイクルショップや古着屋では、以下のようにさまざまなジャンルの商品を取り扱っています。
リサイクルショップ | ・洋服 ・着物 ・アクセサリー、バッグなどの服飾小物 ・生活用品 ・家具 ・家電 ・ホビー ・ギフト ・自転車 など |
---|---|
古着屋 | ・洋服 ・着物 ・アクセサリー、バッグなどの服飾小物 など |
上の表のように、数あるジャンルの中でも着物を持ち込む人の割合は少ないのが現状です。
そのため着物の知識に特化したスタッフが常駐していないのです。
着物の知識に詳しいスタッフがいなければ、着物の価値を正確に見極めることはできません。
そのため、本来価値の高い着物であっても、二束三文で買取されてしまうことになってしまうのです。
売ってはいけない理由②単なる古着として重量買いされる
店舗によっては、価値のある着物もそうでない着物も単なる古着として重量買いされてしまう場合もあります。
遺品整理などで、着物も洋服もまとめて売ってしまいたいと思う人は、重量買いでまとめて引き取ってくれればお手軽と思う人もいるかもしれません。
しかし、その中に高価で買取できる価値の高い着物が入っていたとしたら大変もったいないことになってしまいます。
重量買いの買取店は、ほとんどの場合着物に詳しい専門のスタッフが常駐していません。
そのため、売る方も買う方も着物の適正価格を知らずに取引してしまうのです。
売ってはいけない理由③着物の販売ルートが少ない
リサイクルショップや古着屋は、着物の販売ルートが少ないこともおすすめできない理由の一つです。
ほとんどの場合、リサイクルショップや古着屋では、持ち込まれた着物をそのまま店頭で販売します。
販売ルートは店頭での販売のみなのです。
着物目当てで来店する人はほとんどいないため、需要がなく利益に繋がらないのです。
そうなると、必然的に着物の買取も消極的になってきます。
着物専門の販売ルートを持っている買取業者は、以下のようなさまざまな販売ルートで利益を得ることができます。
着物として再販 | ・自社で着物専門の再販ルート(店舗やネットなど)で販売できる ・リサイクル着物を扱う業者に買い取りしてもらう |
---|---|
レンタル着物として | 状態の良い着物を着物レンタル業者に買い取ってもらう |
リメイク業者へ売る | 着物をリメイクして販売している業者に買い取ってもらう |
生地として | 使える部分をカットして生地として買い取ってもらう |
上のように、販売ルートをいくつも持っていると、買い取った着物をそれ以上の値段で売ることができるので、利益になるのです。
そもそも中古着物のニーズのあまりないリサイクルショップや古着店での買い取りはおすすめできません。
売ってはいけない理由④手間暇かかるのに採算がとれない
買取単価自体が低いリサイクルショップや古着屋では、結果的に採算がとれないのも難点です。
例えば、リサイクルショップが遠方にあった場合には、公共の交通機関や自家用車を使って持ち込むことになります。
しかし、着物の買取は決して高額とは言えません。
そうなると、結果的に買取金額よりも移動にかかる交通費の方が高くなり、採算がとれなくなってしまうのです。
着物の買取は、着物に詳しく査定の経験も豊富な買取業者に依頼するのがおすすめです。
【買取事例】古着屋やリサイクルショップではいくらで売れる?
リサイクルショップや古着屋では、実際にどのくらいの値段で着物の買取が行われているのでしょうか?
ここでは、着物の種類ごとの実際の買取額を着物買取業者のおおよその買取額と比べてみていきましょう。
リサイクル店や古着屋のそれぞれの買取価格は、シミ、汚れなどがないもの前提の値段です。
着物の種類 | 着物買取業者の相場 | リサイクル店や 古着屋の買取実例 |
---|---|---|
訪問着 | 1,000円~30,000円程 | 200円 |
振袖 | 10,000円~40,000円程 | まとめて30,000円 |
黒留袖 | 1,000円~5,000円程 | |
小紋 | 100円~10,000円程 | 50円 |
紬 | 1,000円~15,000円程 | 50円 |
袋帯 | 500円~15,000円程 | 500円 |
名古屋帯 | 300円~8,000円程 | 300円 |
着物買取業者と買取額を比べてみると、リサイクル店の買取額がかなり安いことがよくわかります。
着物買取業者の相場に幅があるのは、それだけその着物の個々の状態や質によって正確に査定額を見極めることが可能であることを示しています。
結論として、着物の買い取りはリサイクルショップや古着屋よりも、着物の知識が豊富な買取専門業者がおすすめです。
リサイクルショップや古着屋以外の売り方4つ
リサイクルショップや古着屋以外にも着物を売る方法は以下のようにさまざまあります。
- ネットオークション
- メルカリなどのフリマアプリ
- 地域の着物買取業者
- 大手の買取業者
それぞれ簡単に概要を説明していきましょう。
ネットオークション
着物を持ち運ばずに、スキマ時間を使って自宅で出品できるシステムは、フリマアプリとよく似ています。
中でもヤフオクなどは「利用者数」が多いため、多くの人の目に触れるのはメリットの一つです。
メルカリと違う点は、出品した着物を欲しいと思う人同士が価格を競り合う点です。
最近では、スマホユーザーの増加により、ネットオークションよりメルカリなどのフリマアプリの人気が高まっています。
メルカリなどのフリマアプリ
若い人を中心に人気のあるメルカリなどのフリマアプリで着物を売ることもできます。
買取店に足を運ぶことなく、自宅にいながらスマートフォン一つで利用できるのが最大のメリットです。
しかし、アプリの登録、会員登録、出品するための着物の撮影、商品の詳細の記載など、出品作業をすべて自分で行わなければいけません。
特にスマホの操作に慣れていない人の中には、面倒と感じる人もいるでしょう。
また、着物の知識のない人同士が取引を行う場合がほとんどなので、高い着物を安く売ってしまったなど、損をする場合もあります。
地域の着物買取業者
地域の着物買取業者は、地元に密着し長年買取業を営んでいる所が多く、信頼性も高いためおすすめです。
しかし、店主などが高齢などの理由によりHPを持たないケースも多く、ネットで見つけづらいという難点もあります。
大手の買取業者
バイセルなどの大手の買取業者は、査定実績も豊富で安心です。
店舗への持ち込みはもちろん、売り手のニーズに合わせて、出張買取や、宅配買取、オンライン査定などさまざまなサービスがあります。
さらにネットで口コミなどをチェックすることもできるので、買取時の失敗はあまりないでしょう。
おすすめは安心の着物買取業者
着物を買い取りに出す際は、やはり着物の専門的な知識と査定経験が豊富な着物買取業者がおすすめです。
ここからはその理由をいくつかの項目に分けて解説していきます。
着物の価値をきちんと見極めてくれる
着物買取業者は、着物の価値を適正に評価してくれるのが最大のおすすめポイントです。
着物査定のプロは、以下のようなさまざまな項目を素早く正確に判断することができます。
着物の状態 | ・汚れやシミがあるか ・臭いがあるか ・未使用か使用品か ・新しいものか古いものか |
---|---|
サイズ | サイズが大きいものは汎用性が高いので高価買取 |
素材や質 | 絹、木綿、ウール、化学繊維などにより査定額を算出 |
種類 | 振袖や訪問着などの格の高い着物は高額査定 |
有名産地もの | 京友禅、大島紬など産地ごとに適正価格を評価 |
作家物 | 人間国宝などの有名作家が手掛けたものかどうか |
伝統的工芸品 | 国の伝統的工芸品指定条件で作られているかどうか |
以上の項目をチェックし、さまざまな角度から総合的に評価して着物の適正価格を決定してくれるのでとにかく安心です。
買取可能な範囲が幅広い
買取可能な範囲が幅広いのも、着物買取業者で買い取りを行うメリットです。
例えば、多少の汚れやシミがあるものでも、価値の高いものであれば、シミ抜きを行った後、再販します。
シミ抜きを行って再販しても採算が取れるほど価値の高い着物かどうかを正確に判断することができるからです。
また、着物としては売れないものでも、以下のように販路がいくつもあるので、高価で買い取りが可能なのです。
着物として再販 | 多少シミがあっても価値が高ければ処理し再販 |
---|---|
レンタル着物店へ | 状態がよければレンタル着物として業者に販売 |
リメイク業者へ | 着物を洋服や小物などにリメイクする業者に販売 |
生地として | 状態が良い部分だけを切り取り生地として販売 |
たとえ着物の状態が悪くても、有効活用できる販路を持っていれば、リサイクルショップや古着屋よりは高値での買い取りが可能です。
ライフスタイルに合わせて買取形式を選べる
着物買取業者では、利用者のニーズに合わせてさまざまな買取形式を用意しているのもおすすめのポイントです。
店頭買取
店頭買取は、その名のとおり売りたい着物を直接店舗に持込み、査定を依頼します。
ほとんどの店舗が来店予約不要なので、自分の空き時間に合わせて自由に来店することができます。
自分のスケジュールに合わせて立ち寄りたい人に向いている買取方法です。
査定金額に納得がいけばその場で現金化することができます。
出張買取
出張買取とは、予約した査定日に自宅に査定員が訪問し、査定を行う買取方法です。
最寄りに店舗がない、車の運転ができない、着物が大量で持ち運びが困難な人に便利な買取システムです。
査定額に納得すれば、その場で現金化することができます。
また、金額に納得がいかない場合でも出張料がかからない業者がほとんどです。
宅配買取
宅配買取は、売りたい着物を梱包し、業者に送ることで査定をしてもらう買取方法です。
忙しくて店舗に持ち込めない、先の予定が立たない、査定員が自宅に訪問するのに抵抗があるという人に向いています。
多くの場合、電話で買取希望を伝えると、段ボールなどの無料の宅配キットが送られてきて、着物と必要書類を買取業者に送ります。
着物が業者に到着すると査定が行われます。
買取金額は、指定口座への振り込みがほとんどです。
査定金額に納得がいかず、着物を返品する場合の配送料は着払いになります。
まとめ:着物はリサイクルショップや古着屋では売るな!
大切な着物や思い入れのある着物は、リサイクルショップや古着屋に売るのはNGです。
やはり着物の買い取りは、専門的な知識のある買取業者に依頼するのがおすすめです。
着物を売ろうと考えたときには、迷わず価値のある着物を正確に査定してくれる着物の買い取り業者に依頼しましょう。
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