着物基礎知識

行きつけの美容院で着付けとヘアを一緒にできる?相場や注意点もまとめてチェック!

「着付けとヘアメイクを同時に美容院でできたら便利なのになぁ~」
成人式や結婚式のお呼ばれなどで着物を着るとき、そう思ったことはありませんか?

しかし、心配なことも同時に出てきますよね。
「行きつけの美容院は着付けしてもらえるの?」
「上手に着付けしてもらえるかな?」

今回はそんな不安を解消するべく、美容院での着付けについて流れや所要時間、メリットや注意点などを詳しく紹介していきます。

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美容院でも着付けは頼める?

多くの美容院は、ヘアメイクと着付けをセットで行うことが可能です。着付けとヘアメイクをセットで提供できることは、その美容院の強みにもなるからです。

しかし、すべての美容院が対応しているわけではありません。

着付けのできる美容院の条件は、以下のとおりです。

  • 美容師が着付けの技術を持っている
  • 美容院が専属の着付け師と契約し、必要に応じて着付けができる

当たり前ですが、美容院に着付けのできるスタッフがいなければ、着付けはできません。

また、着付けのできる美容院でも、店によって着付けのできる美容師さんが何人もいる場合や一人の場合、着付け歴やスキルなどもさまざまです。

着付けをしてくれるかどうかは、ヘアメイクをお願いする美容院に直接問い合わせ、確認してみましょう。

相場や流れ&所要時間は?

当日、来店後は以下のような流れで支度が進んでいきます。

  1. 持ち物チェック
  2. ヘアメイク
  3. 着付け
  4. 支払い

来店後、まずは着物・帯・着付けに必要な小物・髪飾りなどの必要なものが揃っているかをチェックします。

その後ほとんどの場合、ヘアメイク→着付けの順に進みます。

ヘアメイクを先に行うのは、ヘアスプレーや化粧品が着物に付かないためです。

お客様持ち込みの着物や、振袖や黒留袖といった高価な着物にヘアスプレーや化粧品が付いてしまうと、シミの原因になり、染み抜きやクリーニングなどのメンテナンスが大変になってしまいます。

ごくまれに、着付けから先に行う美容院もあります。

着物全体の雰囲気を見て、出来上がりのイメージに合わせたヘアメイクを行うためです。

その場合には、着物の上からフェイスカバーを付け、化粧品やスプレーが着物にかからないようにします。

所要時間は、ヘアメイクが40分~60分、着付けも40分~60分、トータルで2時間程です。

着付けやヘアメイクの料金は美容院によって異なりますが、おおよその相場は着付け+ヘアメイクで10,000円~15,000円程です。

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美容院に着付けをお願いする5つのメリット

美容院でヘアメイクと一緒に着付けができると大変便利です。

そのメリットをいくつかご紹介しましょう。

着付けとヘア、同じところでできるからラク

着付けとヘアメイクを同じ場所でできること自体が、大きなメリットです。

移動の時間が省け、スピーディーに仕上がります。

反対に、ヘアメイクは美容室、着付けはあそこというように別々の場所で行うと、移動にも時間がかかります。

ヘアメイクの時間と着付けの時間が上手くかみ合わず、時間ギリギリであせって移動することになったり、着付けの場所に到着してから待ち時間が発生したりすることもあるでしょう。

ひとつの美容院で一気に仕上げることで、美容師も利用者もストレス無くスムーズに支度できるのが嬉しいポイントです。

いつもの美容院なら気軽に何でも相談可能

気心の知れた行きつけの美容院なら、何でも気軽に相談することができます。

いつもの来店時に、当日着用する着物の種類や色柄、帯結びやヘアメイクの希望などを伝えておくことで、利用者と美容師があらかじめ出来上がりのイメージを共有できるのがメリットです。

また、美容師側も普段から接しているお客様なら、体型や年齢等も熟知しています。

「このお客様なら当日はこんな着付けすれば似合う」などのイメージも付きやすいので、当日の支度がスムーズに進みます。

着物に合わせたヘアメイクが可能

ヘアメイクを担当する美容師が着物の雰囲気も確認できるので、着物と利用者にピッタリ合ったヘアメイクができます。

写真などでもだいたいの雰囲気を把握できますが、実物があれば美容師はもっとヘアメイクがしやすくなります。

着物とヘアメイクの組み合わせによって、大人っぽくなったり可愛らしく仕上がったりと全体のイメージが大きく変わるので、トータルで見てくれるのは嬉しいメリットですね。

着付け後にヘアメイクの乱れを直せる

ヘアメイクと着付けを美容院で同時にできれば、さまざまなアクシデントにも対応できます。

例えば、美容院でヘアメイクをしてから、別の場所での着付けに向かう場合。

移動中や着付けの工程で、なんらかのアクシデントでヘアスタイルが乱れてしまったら直すことができません。

その点、美容院でヘアメイクと着付けが一緒にできれば、万が一着付けの時に髪が崩れても安心です。

セット料金でお得になる場合も

美容院で着付けとヘアメイクを一緒にすることで、セット料金になりお得になる場合もあります。

美容院だけで一度に着付けとヘアメイクが済む上に、料金も割安になればこれほど嬉しいことはありません。

ただ、美容院の営業時間前にお願いする場合には早朝料金がかかってしまうことも…。

時間帯やセットの料金、また別々に依頼した場合など、さまざまな料金パターンを比べてお得なところを選びましょう。

美容院で着付けをするときの3つの注意点

美容院で着付けをするのはメリットばかりではありません。

注意しなければいけないポイントをいくつか紹介します。

着付けのクオリティーは口コミを参考に

美容院で着付けを行う時に一番気を付けなければいけないのが、着付けのクオリティーです。

着付けができる美容師=着付けがキレイにできる美容師ではないことを頭に入れておきましょう。

美容師のメインの仕事は、あくまでもヘアメイクです。

必要な時には着付けも行いますが、着付け専門に仕事をこなす着付け師よりも圧倒的に着付けの機会が少ないのが現状です。

したがって、着付け技術も経験年数などにより偏りがあります。

着物に袖を通すのは特別な日ですよね。

便利だからという理由だけで美容院での着付けを選んでしまうと、仕上がりがグズグズだったり、途中で着崩れてしまったり、トラブルにも繋がりかねません。

美容院で着付けを行う際には、ネットの口コミや周りの人の評判などを参考に、美容院の着付けのスキルも含めて総合的に判断するのがおすすめです。

髪飾りは自分で準備

当日の髪飾りは、自分で準備する場合が多いので注意が必要です。

「美容院だからヘアメイクに髪飾りはセットになっているはず」などの自己判断は禁物です。

当日になって「髪飾りが無かった」と慌てないためにも、あらかじめ確認しておきましょう。

小物類の忘れ物には注意

当日必要な着付け用品は必ず前もってチェックしておき、忘れ物のないように注意しましょう。

美容院では、常に着付けを行っているわけではありません。

万が一不足品があったとしても小物の予備などの販売を行っていないところがほとんどです。

特に着付けに必要な腰ひも・帯枕・足袋・補正のタオルや草履などは忘れずに持参しましょう。

まとめ

着付けのできる美容院で着付けとヘアメイクを一緒にできると、とても便利です。

しかし、手軽さだけで選んでしまうと、トラブルにも発展しかねません。

手軽さ、着付けの技術、料金など総合的に判断して気持ち良く晴れの日を迎えましょう。