ポリエステルやウールの着物は買取できる？売却手段やコツを解説！

丈夫でお手入れが簡単、自宅でも洗えるポリエステルやウールの着物。絹の着物とは異なり、リーズナブルな価格帯で購入できるのも特徴です。

しかし一方で、ポリエステルやウールの着物を手放したいけれど買取が可能なのかわからない人も少なくありません。

この記事では、買取ができるポリエステルやウール着物の特徴や着物の買取相場などを解説していきます。ぜひ、着物買取の参考にしてみてください。

おすすめの買取業者

順位	業者名	説明
1位	バイセル	バイセル 重点対応地域：全国 形式：出張・宅配・店舗 公式サイト 詳細・口コミ（111）
2位	福ちゃん	福ちゃん 重点対応地域：全国 形式：出張・宅配・店舗 公式サイト 詳細・口コミ（11）

ポリエステルやウール着物は売れても安値

ポリエステルやウールの着物はリーズナブルな価格帯で気軽に楽しめることから人気がありますが、実は買取金額はそれほど高くありません。

安価に購入できる素材なので、一般的には買取不可か、買取できてもほとんど値が付かないことが多いのです。

ポリエステルの着物とは？

ポリエステルの着物は昭和後期に取り入れられ、瞬く間に大流行しました。ポリエステルの着物は、自宅で洗える着物として今でも人気です。手軽に着物を楽しめることから、国内では若い世代からの人気を集め、海外でも注目されています。

ポリエステルお手入れに気を遣う必要がないので、始めて着物を購入する方にも人気があります。保管方法や取り扱いに注意を払わなければいけない正絹などの着物に比べて、とても扱いやすいのです。カジュアルに着物を楽しみたい方や、気軽にお手入れや保管ができる着物が欲しい方におすすめです。他にもポリエステル素材の着物のデメリットとして、天然素材に比べて通気性に優れていないことが挙げられます。

メリット	デメリット
リーズナブルに購入できる	通気性が悪い
手入れや保管が簡単	冬場は静電気が起こりやすい
水や油に強い	絹よりツヤやなめらかさが劣る
虫食いやカビの心配無用

ウールの着物とは？

戦後の昭和40年頃に普段着用として流通したウール素材の着物。普段着としてカジュアルに取り入れられる手軽さが人気を集めました。ウールの着物は裏地がないのが一般的で春秋冬に着用されますが、夏に着用できるサマーウールと呼ばれる薄い生地で織られた着物も展開されています。

羊の毛で織られた着物は保温性に優れていて、シワになりにくいことが特徴です。ウールの着物は水に強いので、自宅での水洗いは問題有りませんが、お湯に弱い特長があります。誤ってお湯で洗ってしまうと着物が縮んでしまう原因になるので注意が必要です。また、虫に弱いので保管の際は防虫剤などを使用して虫対策をしてください。防虫剤の匂いが気になる場合は、定期的な陰干しを行うことで防げるでしょう。

メリット	デメリット
リーズナブルに購入できる	虫が付きやすい
自宅で洗濯可能	お湯に弱い
保温性に優れている	肌触りがごわごわする
シワになりづらい

ポリエステルやウール着物の買取相場

もともと安価な販売価格なので、やはり買取相場も低めです。ただし、中には高級ポリエステルと呼ばれるものや人気なウール柄などもあり、値が付く可能性があります。

着物の種類	買取相場
ノーブランドのポリエステル女性物浴衣	～1,000円
化繊訪問着（東レシルック）	～3,000円
絽夏着物（夢工房）	～1,000円
化繊浴衣（撫松庵）	～2,500円

【注意】保存状態や種類によって価格は変動する

実際の買取価格は、保存状態や種類などによって変動します。保存状態が良く人気のポリエステルやウールの着物には相場より高い値が付くこともあるでしょう。汚れの目立つものだと買取不可なこともあります。

お手元のポリエステルやウールの着物が実際にいくらになるのかは査定に出してみないとわかりません。まずは無料査定に出してみることをおすすめします。

売れやすいポリエステルやウール着物

一般的に化繊やウールで織られた着物は、買取が難しいと言われていますが、売れる可能性のあるポリエステルやウールの着物もあるのです。売れやすいポリエステルやウール着物の特徴を解説していきます。

サイズが大きいもの

サイズの大きい着物であれば、着丈の調整ができるので買取の対象になりやすいのです。逆にサイズが小さい着物の場合は調整ができないため限られた人しか着られません。身丈が160㎝程度以上あれば問題ありません。

良好な保存状態

全ての着物に共通して言えることですが、状態が良い着物ほど買取額は高くなります。湿気に強く虫食いの心配がないポリエステルの着物は、洋服の収納と同じようにプラスチックのケースやタンスに収納が可能です。虫食いがつきやすいウールの着物は、防虫剤などを使用して虫食いの予防をすると良いでしょう。定期的に汚れやシミがついていないか確認し、できるだけ良好な状態を保つことで買取額UPに繋がります。

流行の色柄やデザイン

着物のデザインも買取額を左右する大切なポイントです。購入年数が10年以内の着物であれば比較的値が付きやすいと言われていますが、10年以上前のデザインは現在ではあまり人気がありません。

祖母や親族が着ていたウールやポリエステル着物などを売ることは難しいかもしれませんが、レトロな柄にも需要があるので査定に出してみるのも良いでしょう。

高級なポリエステル着物

買取が難しいポリエステルの着物ですが、有名ブランドや高級素材であれば高額買取の対象になります。保管状況や着物の状態にもよりますが、一般的なポリエステルの着物より高値で買取が見込めるはずです。ご自宅に眠っている着物の中に当てはまる下記の項目がないか、今一度確認してみてください。

東レシルック

最高級ポリエステル着物として有名な「東レシルック」。

上品で美しい光沢がある高級シルクのような触り心地が人気です。見た目や着心地は絹の着物に劣りません。なめらかな触り心地で肌触りが良く、正絹の着物とほとんど区別がつかないのが特長です。

英（はなぶさ）

洗える着物の中でも厳選された生地のみを使用して仕立てられた着物「英」。

熟練の職人が、国内で全て手縫いで仕立てている有名な着物ブランドです。毎年定期的な生地の研究を行い、常に最新の高品質のポリエステル着物を提供しています。従来の洗える着物とは違い、こだわり抜いた素材と丁寧な染めと縫製は、プロでも見分けがつけられない最高級ポリエステルと言われています。

撫松庵（ぶしょうあん）

1977年、和装業界初のトータルコーディネートブランドとして立ち上げられた「撫松庵」。

帯や小物まで流行に合ったおしゃれな着物を、自分らしく日常的に楽しみながら取り入れられることをコンセプトに、若い女性を中心に人気を集めました。従来の柄と異なり、古典柄と現代の融合という斬新的でおしゃれな着物が多いことがポイントです。

人気なウール着物

ウールの着物はフォーマルな席には適しませんが、日常的に気軽に楽しむことができる着物としてはとても人気があるのです。

西陣ウール

ウール着物の中でも最高峰と言われているのが「西陣ウール」。

従来のウールと異なり、軽くて暖かく、肌触りが良いことが特徴です。とても質が良い西陣ウールは、ウール着物の中でも比較的売りやすい傾向にあると言われています。

サマーウール

通常のウール素材に比べて、通気性が良くさらっとした着こなしになるのが「サマーウール」。

夏用に、吸湿性と発散性に優れた軽い着心地の生地となっています。サマーウールは価値が高いものではありませんが、流通量の少ない夏物として買取してもらえる可能性はあります。

レトロな色柄

ウール着物独特のレトロな色柄も人気です。

若い世代を中心に人気が高まっているレトロ柄の着物。古風な色柄やデザインは今風の着物ファッションが楽しめると人気です。国内外の外国人からの評価も高く、可愛く着物を楽しむことができるレトロな着物はウール素材ならではの強みとも言えるでしょう。

ポリエステルやウール着物の売却手段

着物買取業者の無料出張査定

着物の買取を検討している人に特におすすめの方法が着物専門の買取業者に依頼をすることです。最近では、ほとんどの業者で無料の出張買取を行っています。手軽に利用できる方法なので、ぜひ視野に入れておくと良いでしょう。

着物専門買取業者であれば、正絹の着物の価値をきちんと理解しているので、安く買いたたかれる心配もなく、きちんとした買取価格で査定をしてくれるはずです。

メリット	着物を持ち運ぶ手間がなく手軽 その場で現金化も可能 着物の知識が豊富なプロに査定してもらえる 意外と高値が付きやすい 買取後も一定期間はクーリングオフが可能
デメリット	自宅に知らない人を上げるのに抵抗がある 断りづらい 対応エリア外だと出張に来てもらえない 前もって予約が必要

古着屋やリサイクルショップ

正絹の着物を買取りしてくれる場所として、古着屋やリサイクルショップに買取依頼をする方法もあります。リサイクルショップでは着物の価値が分かるスタッフがほとんどいません。そのため高級着物でも、一般的な着物とみなされてとても安い査定額を提示される可能性があるので注意が必要です。

メリット	着物の種類や素材、汚れを問わず必ず買取が可能
デメリット	買い叩かれる可能性アリ 持ち運びが大変

フリマアプリやネットオークション

自宅にいながら、フリマアプリやネットオークションで着物の売却をすることも可能です。

お洋服はもちろん着物の売却でも利用される方法ですが、梱包作業や購入者とのやり取りなど全て自分で行わなくてはいけないのがデメリットです。思った以上に手間がかかる上に、クレームが起きた場合の対応も自信で行う必要があるので、着物の売却手段としてはあまりおすすめしていません。

メリット	自宅にいながら着物を売れる スキマ時間に出品できる 値段を自分で設定できる 多くの人の目に留まりやすい
デメリット	登録から売却までに時間がかかる 売上の5～10％の手数料が発生 送料は自己負担 トラブルが発生することも

ポリエステルやウール着物を売るコツ

なかなか値が付かないポリエステルやウール着物ですが、コツを押さえて少しでも高値で売却しましょう。

上質な着物と一緒に売る

値が付かないポリエステルやウールの着物でも、正絹着物や高級ブランド着物と一緒に売ることで査定の際に値段を付けてもらいやすくなります。

ほとんどの買取業者では、積極的に正絹素材の着物買取を行っています。買取業者としては正絹の着物と一緒の買取であれば、ウールやポリエステルの着物にも値段をつけようと、査定基準が緩くなる可能性があるのです。そのため不要になった正絹着物があれば、一緒の売却を検討してみると良いでしょう。

売る時期を見極める

着物は、適したシーズンに合わせて売却することをおすすめします。

通常のウール素材は、夏季より秋冬のほうが買取額が上がる傾向にあります。ポリエステルの浴衣やサマーウールであれば、冬より夏に購入する人が多いので、夏前の売却の方が値段が付きやすいです。夏物の着物は流通が少ないため、値段が付く可能性が高いのも知っておきましょう。

値が付かない場合の活用方法

買取ができない着物だからといって捨ててしまうのはもったいないですよ。不要になった着物は他にも使い道があるのです。着物を処分する前にぜひ1度検討してみてください。

団体へ寄付する

古くなって着なくなった着物は、リサイクル活動を行っている市民団体へ寄付をすることが可能です。

団体によって活動方法や、着物の使い道もそれぞれです。寄付された着物などは世界中の着物ファンの間で新しく活用されたり、被災地支援の一部として利用されたりしています。
任意のボランティアでの活動なので、寄付をする際の送料は自己負担となりますが、それ以外にお金がかかりません。ボランティア活動に興味があれば、検討してみるのも良いでしょう。

友人や知人に譲る

汚れても自宅で洗濯ができるポリエステルやウールの着物は、友人や知人に譲るのも喜ばれます。

取り扱いが簡単なので、着物に慣れていない初心者の人や手軽に着物を楽しみたい人などにぴったりです。これから着付けを勉強したい人にも、練習用として活用できます。身近に着物を必要としている人がいないか、今一度、周りを見渡してみるのも良いでしょう。

小物にリメイクする

自宅にミシンがあれば、着物のリメイクをしてみるのもおすすめです。

和柄のワンピースやバック、小物入れなど、好みに合わせた大きさでハンドメイドを楽しんでみるのはいかがでしょうか。世界に1つだけのオリジナル作品で、コーディネートのおしゃれに着物を再利用しましょう。

まとめ

ポリエステルやウール着物でもまずは無料査定を！

手軽に取り入れられる着物として人気の高いポリエステルやウール着物ですが、買取が難しいケースも少なくありません。しかし、全てのポリエステルやウール着物の買取ができないわけではありません。

きちんと業者選びをすることで、損をすることなく満足のいく買取依頼ができるはずです。ポリエステルやウールの着物は、業者によって買取基準が大きく異なるので事前に査定基準について何社か問い合わせをしておくと安心です。

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