着物の買取

【知名度抜群】着物の老舗ブランド一覧!

何世紀にも渡る日本の歴史の中で、着物は人々の暮らしを支えてきました。

洋服で暮らすことが主流になった今でも、古くから続く老舗着物ブランドは伝統を守り、着物の良さを伝え続けています。

今回の記事では、その老舗メーカーにスポットを当てて、歴史や特徴、買取相場などを紹介していきます。


圧倒的ブランド力!老舗メーカー

まずは歴史ある着物の老舗メーカーを紹介します。

老舗メーカー一覧
千總 竺仙
大洋居 龍村美術織物
川島織物セルコン 三勝

この中でも特に有名な4つの老舗メーカーを以下紹介します。

千總(ちそう)

千總は1555年創業、京都市中京区に本店を構える450年以上続く老舗メーカーです。

創業当初は、法衣を取り扱っていましたが、明治時代には、主軸を友禅に移行します。

着物の下絵を日本画家に依頼したり、海外から入ってきた化学染料を取り入れ、緻密で多彩な「写し友禅」を考案したりと、伝統を守りながら、新たな商品開発に意欲的に取り組んできました。

千總の着物は、多彩で繊細な柄が特徴です。

長い歴史に裏打ちされた技術力や表現力の高さが多くの着物好きに愛されています。

千總の公式サイトはこちら

竺仙(ちくせん)

創業1842年、150年以上もの歴史を持つ竺仙は、浴衣、江戸小紋を専門とする老舗です。

東京日本橋に店を構える竺仙は、着物好きがあこがれる名店で、創業当時から伝わる大量の型紙をベースに、時代のニーズに合った着物を作り続けています。

中でも「浴衣は竺仙」ともいわれるほど浴衣は特に有名です。

竺仙の浴衣は、藍一色で染め上げられ、江戸の粋が表現されています。

足さばきが良いことから、歌舞伎役者や女優の稽古着としても愛用されています。

竺仙の公式サイトはこちら

川島織物セルコン

川島織物セルコンは、1843年織物の町、西陣で創業を始めました。

卓越した西陣織の技術で、帯を中心に打掛や能装束なども手掛ける着物愛好家のあこがれのトップブランドです。

中でも、色鮮やかで豪華な帯は、美しく、締め心地が良いと評判です。

最近では、カーテンや舞台の緞帳など室内の装飾にも織物を取り入れ、さまざまな分野で活躍の場を広げています。

川島織物セルコンの公式サイトはこちら

大羊居(たいようきょ)

大羊居は、東京友禅の名を高めた江戸染繍の名門で、現在は東京都中野区に店を構えています。

創業当時の1780年ころは、呉服屋を営んでいましたが、明治時代に4代目当主が、友禅染と日本刺繍の技術を合わせた着物を開発しました。

昭和9年、大羊居の着物は、皇室御用達となり、その後も海外に進出するなど、国内外でも高い評価を受けています。

大羊居の着物は古典模様が基本です。

大胆で個性的、そして色鮮やかな配色の柄の上から同色系の糸を使い刺繍を施すのが大きな特徴で、染と刺繍を一体化させたことから、その技法は染繍(せんしゅう)と呼ばれています。

大羊居の公式サイトはこちら

老舗メーカーの見分け方

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画像引用元:白木屋呉服店

老舗メーカーの着物や帯には、メーカー独自の落款やタグが付いているのですぐに見分けることが可能です。

メーカーを表す印のタイプや位置などはそれぞれ違いますが、老舗メーカーで購入したものであれば、どこかにそれを表すものが付けられています。

千總
  • おくみや衿先の裏に落款や「ちそう」の文字
  • 着物の裏に「千總」のタグ
  • 帯の裏に千總の印
  • 反物の端に千總のロゴ
竺仙
  • 反物の端に「竺仙鑑製」の文字
  • 竺仙の商標が貼り付けられている
川島織物
  • 帯の裏に川島織物のロゴ、軍配マークの刺繍
大羊居
  • おくみ、衿先の裏に落款や「大羊居」の文字

着物の何でも屋!呉服店

呉服屋は、着物や帯の他、和装小物を扱い、さらにサイズ直しやシミ抜きなどのメンテナンスも行ってくれるお店です。

数ある呉服屋の中でも歴史のある老舗呉服店はこちら。

呉服屋一覧
ゑり善 志ま亀
銀座越後屋 白瀧呉服店
ぎをん齋藤 夷川しめだ

以下、この中の3つの呉服店を紹介します。

ゑり善(えりぜん)

ゑり善の創業は1584年(天正12年)です。

当時ゑり善では、半衿や和装小物の販売に力を入れていました。

明治から大正にかけて豪華な刺繍が施された半衿が流行し、その半衿を多く見せるために着物の衿を浅く合わせていました。

戦後は着物の衿元を開けない着付けが主流になり、豪華な半衿は需要がなくなります。

それにともなって、ゑり善も着物や帯などを取り扱うようになりました。

京都に本店を構えるゑり善ですが、東京銀座、名古屋に店舗があり、店内で扱っている着物や帯は、華やかで上品で「ゑり善好み」として、着物愛好家に人気があります。

ゑり善の公式サイトはこちら

志ま亀

東京銀座に本店を構える志ま亀は、1810年創業、200年以上の歴史を持つ老舗呉服店です。

創業当初は、京都で花街を中心に呉服を販売していましたが、徐々に一般向けにも販売を始め、昭和25年銀座に店を移します。

着物づくり一筋の志ま亀の取り扱う着物は、すべて自社の工房で作成しているので、色柄のオーダーメイドも可能です。

古典柄と、深く濃い独特の色合いが着物ファンに人気で、瀬戸内寂聴さん、林真理子さんなどの著名人からも絶大な信頼を得ています。

志ま亀の公式サイトはこちら

銀座越後谷

銀座越後屋は、新潟県出身の永井甚右衛門が1755年呉服店として創業して以来260年という長きに渡り営業を続ける老舗呉服店です。

創業当初は、木綿を扱っていましたが、徐々に正絹の着物を扱うようになり、二代目のときに、京橋伝馬町から銀座に店を移しました。

越後屋の特徴は、染めの美しさにあります。

越後屋の扱う着物は、品のある優しい色彩を使いながらはっきりと柄を染め上げていて、多くの着物愛好家から高い支持を受けています。

銀座越後屋の公式サイトはこちら

老舗呉服店の着物や帯の見分け方

ゑり善や、志ま亀、銀座越後屋などで購入した着物には、タグや落款のようなものが付いているので一目瞭然です。

老舗呉服店のロゴやタグが付いている着物は、一般的な着物よりも高値買取できるでしょう。

ゑり善
  • 着物の裏、縫い目の部分にゑり善のタグ
志ま亀
  • おくみ、衿先の裏に「きもの 志麻」の文字
  • 帯の裏に「志ま亀」のタグ
銀座越後屋
  • 着物裏にタグ
  • 帯裏に越後屋のロゴが刺繍

安心の品質!百貨店

ほとんどの百貨店では、着物の販売を行っています。

百貨店一覧
高島屋 三越百貨店
大丸百貨店 松屋
阪急百貨店 名鉄百貨店

有名百貨店の中には、創業当時呉服店だったところもいつくかあり、着物の販売にも力を入れています。

高島屋

高島屋が創業を開始した1831年当時は、京都で木綿商を営んでいました。

高級呉服を扱うイメージのある高島屋ですが、もともとは古着や木綿を取り扱っていました。

創業当時の流れを受け、高島屋は現在でも呉服部門に力を入れています。

高島屋には「タカシマヤ呉服部」という部署があり、着物の売り場面積も広く、年間を通して着物に関するさまざまなイベントや、振袖の販売セールなども行っています。

質の高い着物を販売しているため、購入価格も50万円程と高めです。

高島屋の公式サイトはこちら

三越百貨店(現三越伊勢丹)

三越も呉服店から始まった百貨店の一つで、原点は「越後屋」、1673年創業の呉服店です。

明治時代に店名を三越と改め、大正初期には訪問着を考案し日本で初めて売り出したことでも有名です。

特に日本橋三越は売り場面積も広く、日本トップクラスの高級着物を販売しています。

三越で取り扱っている着物は、格式が高く50万円を超える着物も多くあり、完全受注生産の着物の場合には100万円するものもあります。

三越伊勢丹の公式サイトはこちら

大丸百貨店

大丸の原型は「大文字屋」という呉服店で、1717年に京都で創業、当時は両替商もしていました。

「大丸屋」、「大丸呉服店」と名称を変えながら1928年に「大丸」となり、現在に至ります。

高度成長期には、三越と並び「西の横綱」とも呼ばれました。

取り扱う着物は、どれも格式が高く30~50万円で販売しています。

大丸東京のブログでは、季節に合わせた着物や、小物、また各種行われるイベントや、セールについての情報を定期的に配信しています。

大丸百貨店の公式サイトはこちら

松屋

松屋は創業150年以上の老舗百貨店、もとは「鶴屋呉服店」という着物を扱う店でした。

「松屋」と名乗るようになったのは、1924年ころです。

5万円以下のリーズナブルな着物も取り扱っていますが、50万円以上の高価な着物の販売されています。

また松屋では、「松屋きもの通信」というメールマガジンで、着物に関するフェアやイベント、販売会の情報を配信しています。

松屋の公式サイトはこちら

百貨店の着物の見分け方

百貨店で購入した着物には、着物の裏側の脇線などの縫い目にそれぞれの百貨店のロゴが付いています。

簡単に見分けられるでしょう。

斬新さが人気!デザイナー着物


ファッションデザイナーが手掛けた着物も人気です。

デザイナー着物
ツモリチサト ハナエモリ
桂由美 コシノジュンコ
ヒロミチナカノ Kansai(山本寛斎)

以下、ファッションデザイナーが手掛ける着物ブランド4つを紹介します。

ツモリチサト

ツモリチサト(TSUMORI CHISATO)は、イッセイミヤケの事務所でのデザイナー経験を持つ津森千里が、1990年に立ち上げたファッションブランドです。

洋服の他、着物もデザインしています。

着物の固定概念にとらわれない大胆で個性的な図案と、鮮やかな配色はとてもポップで、若い人を中心に、振袖や浴衣などに人気が集まっています。

ツモリチサトの公式サイトはこちら

ハナエモリ

蝶をモチーフにしたデザインが代表的なハナエモリ。

1951年、デザイナーとしてスタート以来、日本のファッションシーンを牽引してきた、ファッションデザイナーです。

ハナエモリの着物は古典柄はもちろん、蝶やバラ、ユリなどの洋花も柄に取り入れているのが特徴で、華やかな中にも品があります。

振袖、黒留袖、訪問着、小紋と着物全般をデザインしています。

リーズナブルで手入れも簡単な、洗える着物シリーズも人気です。

ハナエモリの公式サイトはこちら

桂由美

桂由美は、ブライダルファッションデザイナーの第一人者です。

花嫁を最も美しく輝かせるデザインはウエディングドレスだけでなく、着物でも際立っています。

手掛ける着物の種類は、白無垢、打掛などの和装ブライダル衣装を始め、黒留袖、色留袖、振袖や訪問着など主にフォーマルな着物です。

その中でも特に打掛はとても優美で、スタンダードなものから、素材にオーガンジーを使い、スパンコールをあしらったものなど、ドレスに近いデザインのものもあります。

着物の柄は、松や鶴など古来からの図案から、蝶やバラなどをモチーフにした和洋折衷の柄まで、上品かつ色鮮やかに表現しています。

桂由美の公式サイトはこちら

コシノジュンコ

コシノ三姉妹の次女コジノジュンコは、日本国内ばかりでなく、世界からも高い評価を得ている世界的ファッションデザイナーです。

コシノジュンコの着物の特徴は、パッっと目を引くハッキリした色味の配色と、独特の感性から生み出された大胆で個性的なデザインです。

特に、コシノジュンコが手掛ける浴衣のデザインは、赤に黒、黄色に黒、黒にライトグリーンなど斬新な色柄のものが多く、その浴衣に合ったメタルカラーの帯などもあります。

コシノジュンコの公式サイトはこちら

デザイナー着物の見分け方

デザイナーが手掛ける着物には、おくみや衿先の裏にタグや落款が付いています。

着物にこれらの落款やタグが付いているものは、デザイナーが手掛けた着物の証となるので、高価買取が可能です。

ツモリチサト 「tsumori chisato」のラベル
ハナエモリ 「もりはなえ」「HANAE MORI」の文字
桂由美 「桂」の落款
コシノジュンコ 「JK」と書かれたタグ

老舗ブランド着物は高く売れる?買取実績をチェック

老舗ブランドの着物は質が良く、高価なものが多いので、一般的なものより買取価格も高くなります。

一般的な着物の買取相場

まずは、老舗ブランドの着物との買取価格を比較するために、一般的な着物の買取相場を見ていきます。

着物の種類 買取相場
振袖 10,000円程
黒留袖 12,000円程
訪問着 10,000円程
浴衣 1,000円程

老舗ブランドの着物の買取相場

それぞれのブランドの着物のおおよその買い取り相場は以下の表のとおりです。

しかし、着物の買取相場は、定価や保存状態、サイズや装飾の緻密さなどにより、異なってくるため、あくまでも参考価格としてご覧ください。

老舗ブランドの着物 買取相場
千總の振袖 20,000円程
竺仙の浴衣 5,000円程
川島織物の袋帯 50,000円程
大羊居の訪問着 20,000円程
ゑり善の訪問着 30,000円程
志ま亀の訪問着 60,000円程
銀座越後谷の訪問着 30,000円程
高島屋の訪問着 100,000円程
三越の訪問着 100,000円程
大丸百貨店の黒留袖 30,000円程
松屋の訪問着 30,000円程
ツモリチサトの浴衣 20,000円程
ハナエモリの振袖 30,000円程
桂由美の黒留袖 50,000円程
コシノジュンコの浴衣 10,000円程

一般的な着物の買取相場と比べてみると、やはり老舗ブランドの着物は買取相場が高いことが良く分かります。

老舗ブランドの着物を持っている場合は、定期的に虫干しなどを行い、買取時少しでも高く売れるように日頃からメンテナンスを行っておきましょう。

まとめ

老舗ブランドの着物は、古くから受け継がれてきた伝統と技術により品質も良く人気も高いのが特徴です。

日頃からメンテナンスを行い丁寧に着用していれば、買取時にも高値が付きやすいでしょう。

日々きちんとお手入れをしながら、老舗ブランドの着物をいろいろなシーンで楽しんで下さい。