着物を高く売るには？業者選びの前に抑えたい、査定に響くポイントを徹底解説！

着物の売却を考える際、もっとも重要なのは、高い査定金額を出すことだと思います。この記事では、口コミをもとにした、買取相場や、高い査定金額が出ているサービス。高い査定金額を出すためのポイントを解説します。

実際の買取相場を分析

まずは、当サイトが収集した着物の買取の体験口コミをもとに、実際にどれぐらいの買取相場となっているかを見てみましょう。

当サイトの着物の買取口コミの平均買取価格

2021年２月時点で、当サイトの全202件の着物の買取の口コミを集計すると、買取価格が1万円以下の口コミは全体の約39%、1万円から3万円の買取価格の口コミが約42%、3万円から10万円の買取価格の口コミが約20%、それ以上が約３％となっており、1万円から3万円ぐらいの買取価格となった方が最も多くなっています。

1万円以下	77件
1万円~3万円	81件
3万円~10万円	38件
10万円以上	6件

買取価格はケースバイケース

一方で、買取価格には大きなばらつきがあり、1点で数万円の買取価格が出ている方もいれば、数十点で数万円の買取価格の方もいらっしゃり、査定価格は商品によって大きく変わることがわかります。また、度のサービスの口コミも満足したものもあれば、不満足の口コミもあり、一概にどのサービスに頼んだから、満足した査定が出るとも限らないことに注意しましょう。

買取価格が高いサービスは？

2021年２月時点で、当サイトの全202件の着物の買取の口コミをサービスごとに集計すると、バイセルや、ザ・ゴールドなどの着物に特化した出張買取を行う会社は買取価格が2万〜3万円なのに対し、リサイクルショップや総合買取店舗などの口コミは平均価格が1万円前後と少なくなっています。

バイセル	29,800円
ザ・ゴールド	22,600円
買取プレミアム	26,100円
リサイクルショップや総合買取	12,600円

上記の数値はあくまでも口コミをベースにした例なので、サービスごとの実際の買取価格に差はあまりないと思われますが、着物専門買取店と、それ以外とでは少し買取価格に差があるため、着物の買取は、バイセルやザ・ゴールドなどの着物に特化した出張買取を行う会社に頼んだほうが良いといえます。

どんなサービスが高く売れるか

それでは、なぜ着物の専門の買取サービスが高く売れる傾向があるのでしょうか。形式による特徴をまとめました。

着物買取サービス	専門の鑑定士と、大手ならではの流通販路があるため、高い査定が出しやすい
リサイクルショップ	専門の鑑定士が不在のため、買取金額が低くなる可能性がある。量りでの査定のケースも
骨董品・高級質屋	高級な着物以外、買取ができない可能性がある
フリマアプリ	人気のあるブランド、作家は売れるが、それ以外はかなり安値での売却になる

着物買取専門サービスは高く買い取れる

バイセルや、ザ・ゴールド、福ちゃんなどの着物買取の専門サービスが、比較的高い金額の査定を出しやすい理由は、①専門の鑑定士が多数在籍している。②大手ならではの販路があるので、あまり需要のない着物にも最低限の値段が付けやすい。等が挙げられます。これらのサービスは日本全国で出張買取（自宅訪問）を基本的に行っているので、近くに店舗がなくても利用できるのもメリットの一つです。ただ、鑑定士の当たり外れも少なくともあるようで、思ったよりも鑑定結果が出な糸切もあります。そんなときは、複数のサービスで査定を受けると良いでしょう。

リサイクルショップは高く売れない

リサイクルショップでも着物の売却は可能ですが、あまりおすすめはしません。その理由は、基本的に専門の鑑定士が不在で、着物の価値がわかる人がいません。そのため、価値の高い着物も、そうでない着物と一緒くたに査定されてしまうことがあります。価値がある着物を売りたいと思っている人は、リサイクルショップでの売却は避けたほうが件名でしょう。

骨董品店は、値段が低いものが売りにくい

骨董品買取や、質屋などでも、着物の売却は可能です。ただ、骨董品買取や、質屋などは、高い着物の目利きや査定は可能な一方で、一般的なカジュアル着物や、訪問着などの査定金額があまり出ないことがあります。

フリマアプリはなかなか売れない

メルカリなどでも着物の売却は可能です。ただ、売却にかなり手間がかかることと、基本的に人気のあるブランド・作家もの以外は高い査定金額が出ることはないため、リサイクルショップと同じ感覚での売却になります。

どんな着物が、高く売れるか

ここからは、どんな着物が高く売れるのかについて、いくつかのポイントでご説明していきます。

正絹の着物は高く売れる

着物の買取金額を決める際、まず重要なのが、生地の素材です。着物には、正絹・木綿・麻・ウール・化繊（ポリエステルなど）などの生地が利用されますが、買取価格が付きやすいものは、正絹、木綿・麻の３つです。一般的には正絹の着物が最も価値が出やすいですが、木綿や麻の着物でもブランド物であれば価格が高くなります。一方で、ウール・化繊の着物はほとんど価値がつかないケースが多いです。

良く着られるものはは高く売れる

着物は、どのような場所、人にふさわしいか（いわゆるTPO）という観点から、いくつかの種類に分かれています。訪問着や振袖は、結婚式・七五三・成人式・卒業式など着る機会が多いため、安定して高価買取が期待できます。

着物の販売市場での需要の高さが相場を左右するため、着用シーンが多かったり、デザイン性の高い着物は高額で買取りされやすいと言えます。

バイセルの着物の種類ごとの買取相場

種類	買取相場※
訪問着	~200,000円
振袖	~140,000円
小紋	~100,000円
付下げ	~80,000円
黒留袖	~70,000円
色留袖	~70,000円
色無地	~70,000円

ブランド産地のもの・人気作家のものは高く売れる

有名産地の着物は、特に高額の査定金額になる可能性があります。様々な産地・ブランドがありますが、特に次に上げるものは高額で取引されています。ただ、たとえば一言に大島紬と言っても、本場のものでそうでないものがあったり、プロでなければ価値はわからないことも多いため、注意しましょう。

バイセルの着物の産地・ブランドごとの買取相場

産地・ブランド	買取相場※
大島紬	~200,000円
黄八丈	~180,000円
郡上紬	~150,000円
芭蕉布	~130,000円
久留米絣	~70,000円
結城紬	~100,000円
綾の手紬	~100,000円
宮古上布	~100,000円
越後上布	~90,000円
久米島紬	~80,000円
科布（しなふ）	~60,000円
藤布（ふじふ）	~60,000円
紅花紬	~60,000円
牛首紬	~35,000円
塩沢紬	~20,000円
伊那紬	~20,000円
能登上布	~20,000円

証紙・落款の有無

着物のブランド、産地を証明するものとして、証紙・落款というものはあります。称しには、「証明書」であり、落款は作家の印鑑のようなものです。

「証紙」とは「着物の価値と品質を示す重要な証明書」です。証紙は産地ごとに決められた厳しい検査基準をクリアした反物だけに与えられる「登録商標」です。証紙の役割は、伝統工芸品として認められている作品や、製作した織元の組合が基準に基づいて品質検査をした織物に付けられたという価値を示すものです。なお、作家独自に作った活動経歴や工房のロゴマークなどを載せた証紙もあります。

証紙とは

大量生産の着物は高く売れない

作家物や産地のブランド物が高額で取引されるのに対し、メーカーが大量生産で作った着物などは、価値がつきにくい傾向があります。特に着物の柄などは流行が変化するため、需要が高い振袖といっても、流行でない柄のものは値段がつきにくい傾向があります。

状態が良いものは高く売れる

保存状態は、査定金額にとても大きな影響を及ぼします。こればかりは査定のときにはもうどうしようもないため、家に着物がある人は、常日頃からしっかりとした保存・保管を行いましょう。保存方法によっては、たとえ殆ど来ていなくても査定金額が大きく下がる可能性もあるという点に注意しましょう。

シミ・汚れ・傷

着物、特に正絹は繊細な素材のため、ダメージを受けやすい傾向があります。少しのシミでも、商品価値を著しく下げてしまいか寝ません。出張査定では、商品の状態を細かく見た上で、査定金額を算出します。

身丈が長いものは高く売れる

実は査定金額に大きな影響を与えるのが、「身丈」です。身丈が長い着物ほど、仕立て直せば多くの人が着れるため、買取金額が高くなります。対象的に、150センチ未満のものなどは、買取が難しいこともあります。

流行（ニーズがある）のものは高く売れる

着物の柄には、流行があります。流行りのデザイン柄、動物、花柄のものは、査定時にプラスに働きます。禁止を用いた刺繍が多いものなども、査定金額に影響する可能性があります。たとえブランド産地・著名作家のものでなくても、柄や刺繍次第では、高い買取金額に繋がる可能性があります。

セット物は、セットだと高く売れる

着物は、単体で楽しむものではなく、帯や帯締め、帯留めなど、小物と合わせてトータルコーディネートを楽しむものです。そのため、色や柄を合わせたセットものとして制作されているものもあり、そのようなものはセットで出すと査定金額アップに繋がります。

数が多いほど高く売れる

家に数十点の着物がある方もいらっしゃるかと思いますが、そのような方は、まずは一度すべて見てもらいましょう。　一点一点価値がつけづらくても、セットにすると最低限の査定金額がつくこともあります。

まとめ

ここまで、着物の査定金額に影響する幅広いポイントについて解説してきました。着物は親世代から引き継いだものや、遺品など、思い入れのあるものが多いと思います。売却するにしても納得して買い取ってもらえるよう、事前にできる限り調べて、適切な対応をしてくれる業者に買い取ってもらうようにしましょう。

まずは無料で査定を頼んでみよう

バイセルやザ・ゴールドなどは、日本全国に無料で出張訪問を行っています。査定を行ってもらい、査定金額に不満があれば、買取を拒否することもできるので（もちろんその場合も無料です）、安心して頼んでみてはいかがでしょうか。

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