骨董品の買取

買取が難しい骨董品とは、どんな骨董品?

骨董品の買取を検討中の方へ。お持ちの骨董品が売れるものなのか、売れないものなのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、どんな物なら売りやすいのか、逆にどんなものはあまり買い取りをしてもらえないのかを紹介します。


「売れる」骨董品とは

売却しにくい骨董品についてご説明する前に、まずは、「売りやすい骨董品の種類と相場」についてご紹介します。

骨董品の買取相場は存在しない?

基本的に骨董品は時価だと言われます。その理由は、骨董品は他の品目とは異なり、基本的に一点物だからです。素材の価格や、ブランド価値で一定の価格が定まる、宝石や、ブランド品とは大きな違いですね。こちらで紹介する事例もあくまでも参考程度に捉えていただき、あくまでも査定を受けてみることをおすすめします。

掛け軸

骨董品の代表的な品目と言えるでしょう。やはり高値が付くのは有名作家の掛け軸です。横山大観などは一度は誰でも耳にした事があるのではないでしょうか。

有名作家の本物である証明(鑑定書)があるものが最も価値が高くなります。共箱等の付属品があり、作家の署名がある場合も判断がしやすくなります。

ネットオークションの平均相場では14万円ほどが相場とも言われています。ですが、ネットオークションでは基本的に個人間取引のため、本物の価値は測れません。本当の価値を測ってくれるのはやはり専門家です。しかし買取業者の専門家によってもその査定価格は幅広くなってしまいます。特に買取業者と言っても、リサイクルショップでは基本的に非常に安く査定されてしまいます。一方で、きちんと真作の価値を評価できる専門的な業者ならば同じものでも高く買い取ってくれるでしょう。

陶磁器

日本の有田焼や備前焼など、骨董品というと陶磁器を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。お皿や壺、湯呑や花瓶など様々な種類があります。コレクターも多く、人間国宝の作った作品などは高額査定になります。産地や保存状態、古伊万里焼など歴史的価値などが価格に関係します。当サイトが独自で、様々な業者の買取実績値を集計したところ、3万円前後のものと、30万~100万円のものとに査定額が分かれる結果となりました。作家名がきちんとしている場合は高額査定が狙えます。

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古銭・コイン

古銭・コインも人気のある骨董品です。過去に実際に流通していた古銭や、記念コイン、海外の金貨など様々な種類があります。昔に比べコレクターは減少しているものの、金貨等は特に貨幣としての価値もある為、骨董品の中では価格が安定して高値となっています。しかしレプリカも多いので注意が必要です。過去に流通していた硬貨で希少なものは、プレミア価格が付きやすいです。一方、現代の記念コインは数万円の相場となっています。

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日本刀

最近では外国人のみならず、刀剣乱舞などの影響で日本人の中でも、日本刀への注目は高まっています。有名な武士が使用していた刀は特に高く取引される傾向にありますが、無銘でもしっかりした造りなら買取価格が付きやすいのも特徴です。最も大事な査定基準は、その日本刀が造られた時代がいつかということです。平均的な買取価格は、10万円程度となる事が多いです。一方、本物の刃ではない模造刀も、2万円前後で取引される傾向にあります。

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家具

アンティーク家具も骨董品です。海外のもの、日本のもの、その状態などによって価格は様々ですが、アンティークなインテリアは人気があります。特に、フランスのエミールガレは有名で専門の買取業者もあるほどです。エミールガレの品は1000万の価格が付いた事も。基本的にはネットオークションで2万円ほどの価格が多いようです。

「売りにくい」骨董品とは?

有名作家のもの、未使用である、等のものは買取が可能なケースもあるため、一概には言い切れませんが、多くの骨董品買取業者で比較的買取が難しいものとしては、次のようなものが挙げられます。

需要が少ないものは売りにくい

上記のような骨董品が売りにくい、売れない理由とはなんでしょうか。それは「需要が少ない」ためです。

有名作家ものではない、屏風や庭石などの和風なインテリア、エクステリア等の需要は、昔と比べはるかに少なくなりましたし、また、コレクターを除いて、仏壇やひな人形の中古を購入する方はあまりいらっしゃいません。

種の保存法に抵触するもの

ワシントン条約といって現在、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引は禁止されています。密猟という犯罪にも関わる事です。これと関連して日本でも、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」というものがあります。これにより日本国内でも取引が規制されています。買取業者についても、規制のもとで取引をする許可を取得している必要があり、売買を行いたい個人についても、加工のされていない象牙本来の形をしているものについては登録証が必要です。一方で、象牙の印鑑などの加工品は登録証が必要ありません。海亀(べっ甲・タイマイ)についてもこれらは同様です。

銃刀法に抵触するもの

ニュースで銃刀法違反という言葉を耳にした事がある方は多いと思いますが、日本刀などはこの銃刀法に抵触します。特に蔵を整理していて日本刀や火縄銃が出てきたという場合には注意が必要です。これらはきちんと届出をしなければなりません。届出のない日本刀などは買取ができない事になっています。しかし、届出をして銃砲刀剣類登録証を取得した後には買取ができるようになります。これらの手続きまで含めてやってくれる業者もあるので、一度ご相談してみるのも良いかもしれません。

古物営業法に抵触するもの

盗品等の可能性があるものは、警察より事前情報提供がされているものだった場合、買取ができないことがあります。それは古物営業法で、買取品が盗品であり、所有者から返還請求があった場合には、無償で返さなければいけないと定められているからです。もしそうなってしまうと、業者は大損です。なので、盗品であるリスクがあるものについては買取を拒否されることがあります。

贋作、本当に価値のないもの・買取価格を付けられないもの

「品物ジャンルとして買取が難しいという訳ではなく、贋作(偽物)であるため、価値がない。」「有名作家なら価値があるが素人・無名の作であるため価値が見いだせない。」といったケースです。もちろん、レプリカであっても、無名であっても買取価格が高くなるケースもありますが、買取価格0円=買い取れない場合もある事は覚えておいてください。そしてその場合、無料での引き取りをしてくれる業者と、引き取りすら不可という業者がいます。気になる場合は査定の前に確かめておくのもひとつかもしれません。

骨董品の査定のポイント

有名作家の骨董品かどうか

骨董品の買取では、特にどの作家の作品かという事が大事になります。贋作も多く出回っていますが、有名作家の真作であった場合、高い査定額が期待できます。

品物本体だけでなく、所要するようになった経緯や付属品からも、本物であることを判断できれば、高価買取に繋がるでしょう。歴史的に有名な作家の他、現代の人間国宝、有名な工房やブランドといった場合が、高価買取になりやすいです。

鑑定書などの付属品を一緒に査定に出す

なので、作家名や真贋を判断しやすくするために、付属品があれば一緒に査定してもらいましょう。

過去に鑑定してもらっていた証明書(鑑定書)などがあるとベストですね。箱があれば裏側に作者の落款がある事もあるので、そこから判断できます。その他、内袋や包み紙、布などであっても参考になる可能性があるので、一緒に提出してください。

保存状態はよいか

保存状態の良し悪しも査定に大きく影響します。基本的に骨董品は他の品目とは異なり、一点物であることが多いので、保存状態の良いものほど、その商品の価値は上がります。しかし、骨董品は基本的に古いものが多いため、劣化している場合も多いでしょう。色あせ・割れ・折れ・汚れ・カビなどが考えられます。

保存状態が良いことにはもちろん越したことはないのですが、保存状態が多少悪くても、商品そのものの価値がある事も多いので、諦めずに査定してもらいましょう。

査定時は少しでも見た目の印象を良く

修復を無理にせず、さっとホコリを払うだけでも十分、効果的です。骨董品といってもやはり査定員の方も人間なので、小綺麗な印象がある方が美品として査定しやすいでしょう。しかし、これらの修復を素人がおこなうのは危険です。修復も専門家がいますので、日常メンテナンス程度、つまり表面の清掃くらいをしてから査定に出しましょう。

また、できれば壊れたりしない範囲で、査定してもらう品物を一箇所に固めておくのも大事です。

ボロボロ・壊れている骨董品は買取可能?

品物によりますが、一見状態が良くないものでも買取は可能です。少し割れている、壊れているような骨董品でも、買取市場においては価値のある骨董品の可能性はあります。修理の専門家もいるので、有名な作家のものだけど状態が悪く諦めている人は、まずは一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

ただし、買取が可能でも、状態の良いものと比べてば、その買取価格は大きく下がる可能性が高いことは覚悟しておきましょう。

まとめ

この記事では、売れる骨董品と売れない骨董品についてご紹介しました。ですが、あくまで一般的な話なので、一点物の骨董品はやはり真贋も含め素人では判断する事が出来ません。従って、気になった品物は専門家の方に一度査定してもらいましょう。無料で出張買取や宅配買取を実施している業者がほとんどです。悩んだ方はまずご相談から。複数業者での相見積もりがおすすめです。