絵画買取のおすすめ店9選！依頼方法や選び方も解説

引っ越しや諸々の事情により、大切な絵画を手放さなければならないこともあるでしょう。手放す際はきちんと価値が分かる買取店に引き取ってもらい、次に手にしてくれる人にも気に入ってもらいたいものです。

しかし、絵画買取は注意しないと不当に安い価格で査定されたり、売却後ずさんな管理をされてしまう可能性があります。

本記事では絵画買取をする際におすすめの依頼方法や買取店などについて解説します。

絵画買取の特徴

絵画買取は一般的に、どれだけの価格がつくか分かりづらいという特徴があります。例えばジュエリーやブランド品などは発売した際に定価が定められ、そこから経年による劣化やトレンドなどを踏まえておおよその価格を想像することが可能です。

一方の絵画には定価というものがなく、書かれた時代や劣化具合、作家などによって値段が変わります。また、作家トレンドによっても大きく異なり、買取相場の軸が把握しづらいといえます。

需要と供給のバランスによって価格が大きく変動するのも特徴の一つです。その絵を欲しい人が多くいる場合は高値になり、取引は時価ともいえます。Aさんが100万円の価値があると判断していても、Bさんが300万円で入札すれば300万円になります。また、300万円で買ったBさんが査定に出した際に需要がなければ、査定額は300万円より大きく下がるかもしれません。

このように、絵画買取はどれだけの価格がつくというのが所有者にはなかなか分かりません。そのため、絵画買取をする場合にはきちんとポイントを踏まえ、適切な買取店を選ぶことが重要となってきます。

絵画買取のおすすめな依頼方法

中古品を売る際にまず頭に浮かぶのが「メルカリ」や「ヤフオク」といったフリーマーケットやオークションサービスではないでしょうか。たしかに、「メルカリ」や「ヤフオク」は利用者も多く、取引する物によっては非常に有益なツールです。簡単に売買でき、実際絵画も多く出品されています。

しかし、絵画買取については利用をおすすめできません。

絵画は安いものではなく、また今まで自宅で自分や家族の癒しとなったり、リラックスさせてくれるものであったはずです。そのような大切な絵画を、素性がよくわからない相手に売却するのはリスクがあります。適正価格よりも安く買いたたかれる、あるいは大切に扱ってくれない場合もかもしれません。

絵画買取は、価値が分かる専門家に依頼することをおすすめします。具体的な手段としては、出張鑑定・宅配鑑定・店頭鑑定の3つがありますので、それぞれ解説していきます。

以下は買取店への依頼方法について、それぞれ特徴やメリットを表にしたものになります。

	出張買取	宅配買取	店頭買取
現金化スピード	◎	△	◎
大型・大量査定	◎	○	△
依頼の気楽さ	△	◎	△
価格交渉	△	×	◎

出張鑑定で査定買取を依頼

出張鑑定は、専門家が自宅に出張してきて絵画を鑑定してもらう方法です。電話やメールで業者に絵画情報を詳しく説明した上で、絵画情報に合った適切な専門家が自宅に来てくれます。

自宅で査定をしてもらい、その結果に自分が納得すれば、その場での現金払いや指定の口座に振り込みといった流れで手続きが進んでいきます。

基本的には出張費も無料ですし、売買契約が成立した後は来てくれた専門家が梱包や搬出、運搬などの面倒な対応をしてくれるので、手間がかかりません。

出張鑑定を依頼する際には、売買契約がその場でできるよう、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類を準備しておきましょう。また、絵画の保証書や鑑定書、付属品などをあらかじめ用意しておくと鑑定はスムーズに進みやすいです。

宅配鑑定で査定買取を依頼

宅配鑑定は、自分で絵画を梱包して業者へ送り、鑑定してもらう方法です。梱包は自分で行う必要があり、傷つけないよう厳重にしなければなりません。

送料については、業者によって自分が負担する場合もあれば、業者が負担する場合もあります。

美術品の運搬は、通常の物とは異なります。美術品の価値が損なわれないように、また温度や湿度管理、そして絶対に傷つかないよう運ぶ必要があります。運送業者にはその旨を伝え、適切に運んでもらえるような運送方法を選ぶとともに、保険の有無も検討するようにしましょう。

店頭鑑定で査定買取を依頼

店頭買取は、自分で絵画を店頭に持参し、鑑定してもらう方法です。大きさにもよりますが、手軽に持っていける点、自宅を業者に知られずに鑑定できる点がメリットです。

しかし、自分で運ぶため、途中で絵画を痛めてしまうリスクがあります。絵画の持ち運びには細心の注意をはらいましょう。

店頭鑑定を行う場合、箱や鑑定書などの付属品も一緒に店舗に持っていくことが大切です。また、鑑定するのに常駐していない専門家が必要な場合があるので、事前に来店日時や絵画の詳細を連絡しておくことをおすすめします。

絵画買取店の選び方

絵画は知識のない人が鑑定すると、価値が分からないために正当な価格で取引することができません。自分が高いお金を支払った、また大切な人から譲り受けたりした絵画の場合、正当な価格で絵画買取をしたいところです。

絵画買取を正当な価格で行うには、買取店の選び方が重要です。絵画の鑑定を専門的にできるか、豊富な販売経路を保有しているか、今までの買取実績は十分かなどといったポイントを踏まえ、適切な買取店を選びましょう。

おすすめな絵画の買取店9選

高く売れるドットコム

高く売れるドットコムは絵画はもちろん、骨董品、カメラ、趣味用品、宝石や農機具まで、広い領域を対象とする買取店です。無料で使える全国対応の総合ネット買取専門サービスで、100万人の利用実績があり、安心して利用できるでしょう。

電話とウェブで相場がすぐわかる、事前査定も人気の理由の一つとなっています。

絵画以外でも扱っている品物の種類が多いため、家の不用品をまとめて処分するのに適しています。

買取金額の理由も丁寧に説明してもらえるため、納得のいく取引ができるでしょう。

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美術品・絵画買取センター

美術品・絵画買取センターも絵画をはじめとする美術品を専門とする買取店です。約30年の実績があり、経験豊富な鑑定士が鑑定してくれます。

依頼から24時間以内の対応を掲げており、口コミでもその対応の早さと、早いだけでなく丁寧な接客で好印象を持たれていることがわかります。。

自社で毎月オークションを開催しており、その中で最新の相場や需要を把握することにも繋げています。

出張や宅配などの諸経費は完全に無料であり、LINEやメールでの査定も含め、初回の査定額から減額しないということをホームページでも謳っています。

フリーダイヤルやメール、LINE、ホームページ上での無料査定フォームから問い合わせることが可能です。

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ネクストプラス市川店

ネクストプラス市川店は、絵画などの美術品以外でも宝石やカメラ、お酒、楽器といったように多くの品物を取り扱っています。

質屋で長年経験を積んだ鑑定士が独立したお店であり、社長自らの査定や、千葉県に店舗を置くことでコストを削減できています。

LINEや電話での買取にも対応しており、かつ千葉近隣であれば出張買取も可能です。

口コミを見ると、買取額はもちろん、接客態度に高評価がつけられています。

なお、ホームページには買取だけでなく税金・相続・遺品整理などの相談も受けつつ、ベストプライスを提案し、サロンのような空間を提供すると記載されています。

絵画はもちろん、ついでに他にも家で眠っている品を一緒に売却したいという場合に、検討先として加えてみてもよいでしょう。

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ギャラリーホープ

ギャラリーホープは絵画、美術品を扱っています。東京、大阪、名古屋に拠点を構えており、全国無料出張鑑定を行っています。

洋画、日本画、版画、コンテンポラリーアートなど、数多くの種類に対して査定が可能です。

丁寧な接客と、有名画家の作品を高価買取しているという口コミが目立ちます。

会員費や手数料の類は一切かからず、買い取り実績も多いです。

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絵画買取価格の決め方

絵画の買取価格は定価がなく、いわゆる時価になるため、どれくらいの価格になるのか判定することは困難です。

あらゆる要素が複雑に絡み合って価格が決められていますが、基本的には需要と供給のバランス、つまり欲しい人が多く、希少価値が高いほど価格は高くなります。

その中でも要素として、特に画家、描かれた年代、市場に出回っている作品数により、価格は大きく左右されます。

画家

絵画は誰が描いたかどうかが重要です。もちろん作品にもよりますが、一般的には画家の知名度が高く、誰しも聞いたことがあるような場合は価格も高くなりやすいです。

例えば、ゴッホやピカソといったように超有名画家の絵画であればそれだけで高値がつきますし、反対に無名作家の絵画はあまり期待ができないといえます。有名画家であれば、若いころに書いたつたない絵画でも驚くような価格が付くこともあり得ます。

とはいえ、時には無名の世に出ていない画家だからこそ、数年後には高値が付くと思い、購入するような方もいます。

描かれた年代

絵画の価格には描かれた年代も大きく影響します。基本的には、昔であればあるほど希少価値が上がり、その分価格も高くなることが期待できるでしょう。

とはいえ、古い絵画は保存状態も重要となります。古いかつ、保存状態が良ければ、より高値が付きやすくなります。

市場に出回っている作品数

年代でも少し触れましたが、絵画は希少価値が高ければ高いほど、高値になる傾向にあります。そのため、市場に出回っている数が少ない作品の方が、多く出回っている作品よりも高値が付くといえます。

あまり特徴がない絵画だとしても、描かれた当時には珍しい手法で描かれていたといった場合には思わぬ高値が付くこともあります。

高額買取になりやすい著名な画家と買取相場

この世に画家は数えきれないほどいますが、中でも高価買取になりやすい著名な画家とその買取相場について解説します。

クリスチャンラッセンの絵画の買取相場

クリスチャンラッセンはアメリカのハワイの画家です。マリンアートという作風で、イルカを中心に自然を独特のきらびやかさを表現している点が特徴的です。ディズニーとコラボすることもあり、日本で高い支持を得ています。

安価な版画やジグソーパズルとして一般人にも多くのファンを獲得しています。

絵画の買取相場は7万～10万円ほどのことが多く、中古市場でも取引が盛んです。

ヒロ・ヤマガタの絵画の買取相場

ヒロ・ヤマガタは滋賀県出身の日本人で、画家・美術家として活動しています。アメリカ在住で活動拠点はアメリカですが、日本でも人気となっています。

水彩や油彩作品からスタートし、世界的にはレーザーなどを用いた現代美術家として知られています。

原画作品の相場は10万円ほどです。

草間彌生の絵画の買取相場

草間彌生は長野県出身の日本人で、芸術家です。作品の特徴としては水玉模様などの同一のモチーフの反復を利用し、絵画や彫刻の表面を覆うことで有名です。

特にかぼちゃをモチーフにした作品は有名で、あまり絵画や芸術に関心がない方でも一度は見たことがある方も多いはずです。

原画の相場は大体700万円程ですが、オークションで1億円を越えるような作品もあります。

宮崎駿の絵画の買取相場

宮崎駿は日本のアニメ映画監督です。「となりのトトロ」「千と千尋の神隠し」「風の谷のナウシカ」など、手がけた作品は数知れません。そんな宮崎駿の絵画は多くの場合アニメに関する原画などですが、年齢や性別を問わず愛されています。

中古市場では宮崎駿が作成した原画や複製原画が多く出回っており、相場としては数万円～数十万円で取引されています。

絵画を買取に出す際は後悔しないようにしよう

大切な絵画を手放す際は、最後まで作品に愛着をもって接したほうが、気持ちよくお別れができるでしょう。

そのためには、十分に下調べをした上で買取してもらうことが大切です。買取方法や相場を確認したうえで、今回紹介したようなおすすめの買取店で取引を行ってみてください。