骨董品を買取を検討中の方へ。せっかく売るならなるべく高く売りたいですよね。
この記事では、骨董品を高く売るために押さえるべきコツ6選を紹介しています。ほんの少しのコツを知っておくだけで買取価格が大きく変わるかもしれません。買取形式や業者選びのポイントも解説していますので、売りに出す前に一度読んでみてください。
骨董品を高く売るには相見積もり
相見積もりとは、2〜3以上の複数業者に査定してもらうこと。
骨董品を高く売りたいなら、基本的に相見積もりをした方がよいです。骨董品の価値は曖昧な部分も多く、鑑定力も業者によって異なります。したがって、1つの業者だけで決めてしまうと本来の価値より低く査定されてしまうことも。そうなるとせっかく価値のある骨董品を持っていても、大きく損をしてしまいます。
そこで、複数の業者に査定してもらう相見積もりをすれば、大幅に低い査定価格を回避でき、最も高い査定価格を出した業者を見つけられます。
骨董品を買取に出す際は、比較する前提で相見積もりをしましょう。
相見積もりのポイント
店舗買取や宅配買取で相見積もりをするのは、持ち運びや梱包・配送にかなり手間がかかります。手間のかからない出張買取を利用し、自宅にいながら相見積もりを取りましょう。
ただし、信頼できる業者に依頼してください。出張費用やキャンセル料などが無料の大手買取業者がおすすめです。わざわざ来てもらったのに断りにくいと感じる可能性がある人は、1人ではなく2人以上で査定を受けると安心できます。
骨董品を高く売るコツ6選
付属品をそろえておく
査定で見られるのは、骨董品そのものだけではありません。骨董品に付属品も査定に大きく影響を及ぼします。
骨董品の付属品とは、例えば下記のようなもの。
- 共箱(ともばこ)
- 外箱
- 内袋
- 説明書
- 保証書
- 鑑定書…など
共箱とは、骨董品の作家が署名捺印した箱のことです。作品名や作者名が書いてあり、本物かどうかを見分ける重要な材料となります。骨董品は、箱も骨董品の一部と考えられることが多いので、共箱はもちろん、外箱や書付箱など付属している箱はすべて提示しましょう。
その他、内袋や包み紙、布なども付属している場合が多いので、あれば提出してください。できるだけ購入時の状態に近づけておくとベターです。
説明書、保証書、鑑定書といった付属書類も重要な品質証明になるので、あれば必ず査定員に提出しましょう。鑑定書は購入時に付属していたり、以前鑑定してもらった時にもらったりする場合があります。
ホコリや汚れがあっても無理な手入れはしない
蔵にしまいっぱなしだった骨董品や、遺品整理で十数年ぶりに発見された骨董品などは、ホコリをかぶっていたり汚れていたりすることが多いです。
できるだけきれいな状態の方が査定員の印象は良くなるかもしれませんが、無理な手入れをしてはいけません。余計に傷ついたり、汚れが広がったりする可能性があります。特に古い骨董品は、小さな力でも壊れてしまうこともあります。そうなれば骨董品の価値を下げてしまうことになります。
ゴシゴシ磨いたり、洗剤やクリーナーを使ったりする手入れは絶対に避けてください。軽く払って落とせる程度のホコリや砂を取り除くだけで十分です。
また、鑑定士はすぐ取れるホコリなのかこびりついた汚れなのか判断できるので、手入れが不安な方はそのまま出すという選択肢もあります。
壊れていても修復しない
割れていたり欠けていたりする骨董品はくっつけたくなるかもしれませんが、自分で修復するのは絶対NGです。
専門業者に修復依頼するとしても、確かな修復技術を持っているか判断が難しいので避けた方が無難です。きれいに正しく修復できたとしても、買取価格に修復代金以上の上乗せがあるとは限りません。むしろそこまで変わらないことも多々あります。
壊れていてもそのまま査定に出すことをおすすめします。
できるだけ早く売る
「売ろうかな…」そう思った時が高く売るためのベストタイミングです。
時間が経てば経つほど骨董品の劣化が進み、価値が下がっていく可能性が高まります。骨董品は現時点でもすでに長い年月が経過しており、ちょっとした衝撃や気温の変化などで壊れたり傷んだりしやすいです。
今どんな骨董品が高値で取引されているかといったトレンドを狙う方法もありますが、普段から骨董品に触れていない素人にはおすすめできません。見極めるのが難しい上に時間もかかります。骨董品に詳しくない人は、やはり今すぐ売るのがおすすめです。
今後飾ったり使ったりする機会がないなと思ったら、すぐにまずは査定だけでも出してみましょう。
骨董の価値や状態をある程度把握する
査定員と同等に見極めることは困難でも、骨董の価値や状態をある程度把握することは重要です。わかるものだけでいいので一度確認してみましょう。
価値の確認
- 骨董品や箱に作家の名前がないか
- 象牙や金銀、翡翠、珊瑚などの高級素材が使われているか
- いつの時代に作られたものか付属書類を確認…など
状態の確認
- ヒビ
- 欠け
- 塗装剥げ
- 金継ぎなどの修復跡…など
いくつかまとめて売る
骨董品1点よりも複数点あればより高く売れる場合があります。遺品整理などで思わぬ骨董品が出てきたら、その周辺に他の骨董品がないか確認してみましょう。
特に、茶碗・茶杓・掛軸・釜などの茶道具、硯・筆・文鎮などの書道道具といったように、同じジャンルでまとめて査定に出すと高値が見込めます。
骨董品は出張買取がおすすめ
骨董品の買取形式
買取形式には出張・宅配・店舗の3種類ありますが、骨董品は出張買取が断然おすすめです。
それぞれの買取形式の特徴は下記の通り。
出張買取 | 査定員が自宅を訪問して、査定と買取を行う形式。基本的に無料だが、出張エリアが限定されている場合もある。 |
---|---|
宅配買取 | 業者に宅配で骨董品を送り、査定と買取を行う形式。手軽で楽だが、配送リスクや査定の様子が見えない。 |
店舗買取 | 自分で店舗に骨董品を持ち込み、査定と買取を行う形式。複数の骨董品やデリケートな骨董品は持ち運ぶのに労力がかかる。 |
出張買取がおすすめな理由
出張買取は査定員が自宅まで来てくれるので、骨董品を運搬中に壊れる心配がありません。
自分で店舗に持ち込む店舗買取や宅配で送る宅配買取では、運搬中に壊れてしまうリスクに常にさらされています。出張買取は自分で持ち運ぶ必要がなく、買取後の回収も鑑定士が行うので安心です。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
出張買取 | 持ち運びや梱包の手間がかからない | 出張対応エリアが限られていることもある |
宅配買取 | 自分のペースで利用できる | ・運搬中に破損するリスクがある ・査定の様子がわからない |
店舗買取 | 目の前で査定、即現金が受け取れる | 複数の骨董品や大きな骨董品は持ち込むのが大変 |
出張買取で相見積もりを取ろう
自宅で査定から買取成立まですべて完結する出張買取。
便利で楽な出張買取を複数の業者で利用しましょう。複数業者で査定を依頼する「相見積もり」をすれば、より高く、より適切な価格で売ることができます。
骨董品を高く売るための買取業者選び
業者選びのポイントは、利用のしやすさと査定の信頼性の2軸で選ぶことです。査定料や出張料が無料であることや、骨董品の実績が多い業者かどうかをチェックしましょう。
また、基本的には複数業者に査定を依頼する「相見積もり」をした方がより高く適切に売却できます。
骨董品の買取実績が多い業者
骨董品は多くの贋作や類似品が出回っており、特に査定が難しいといえます。骨董品の価値を正しく見極めるには、長年の経験や熟練した査定力が必要です。
そこでホームページなどで骨董品の買取実績をチェックしましょう。骨董品の買取実績が多ければそれだけ経験があるということなので、正しく価値を見極められる業者だという目安になります。
売りたい骨董品と同じジャンルを取り扱っている業者
一言で骨董品といっても、多くの種類があり、制作された時代や地域なども実に多様です。あなたが売りたい骨董品とできるだけ同じ、あるいは似たジャンルを取り扱っている業者を選びましょう。
例えば、
- 茶器を売りたいなら、茶道道具を多く取り扱っている業者
- 象牙の置物を売りたいなら、象牙を多く取り扱っている業者
- 中国の壺を売りたいなら、中国美術専門の業者
売りたい骨董品と種類・地域・素材などが共通する骨董品を多く扱っている業者は、そのジャンルに精通している可能性が高いです。
買取と販売の両方行っている業者
買取のみの業者と、買取と販売の両方を行っている業者があります。買取のみの業者だと、買取後に販売業者に売ることになるので、仲介手数料が差し引かれている可能性があります。
一方で、買取と販売の両方行っている業者ならば自社内で販売まで完結するので、仲介手数料の心配はありません。
販売経路が多い業者
販売経路をたくさん持っている業者ほど、買い取った骨董品を高く売れる可能性が高いので、高値で買い取ってくれる傾向があります。国内に限らず海外にも販売経路を持っている業者だとより良いでしょう。
業者がどのくらいの販売経路を持っているかの判断はやや難しいので、複数業者に査定を依頼する相見積もりで比較しましょう。
資金力が高い業者
ある程度の資金力がないと、高価な骨董品の買取ができません。数万円〜数十万円ならば特に問題ありませんが、百万円を越えてくると業者の資金力が影響してきます。資金力が十分でない業者は、高額な価値の骨董品を低く見積もる傾向があります。
ただ、業者の資金力を見極める方法はなかなかありません。したがって、複数業者に査定を依頼する相見積もりで、より高値を付けた業者で売るのがベストです。
学芸員や学者に紹介してもらった業者
美術館の学芸員や学者の先生に知り合いがいる場合は、信頼できる業者を紹介してもらうと安心です。学芸員や学者のもとには、確かな鑑定力を持つ業者や鑑定士がいる可能性があります。
まとめ:コツを押さえて骨董品をできるだけ高く売ろう
この記事で紹介したコツは、知っているか知らないかで価格に大きく影響するポイントです。
一番安心で手間のかからない出張買取を利用し、複数業者に査定依頼する相見積もりを取れば、できるだけ高く売ることができます。
骨董品買取のコツを押さえて、骨董品をできるだけ高く売りましょう。