使わなくなった珊瑚のジュエリーや、遺品整理で見つかった珊瑚の彫刻など、せっかく売るなら少しでも高く買い取ってもらいたいですよね。この記事では、珊瑚を高く売却できる業者の探し方を解説します。さらに、高く売るためのコツについても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
珊瑚の定義とは?
海のオアシスと呼ばれ、さまざまな生き物に住処として重要な役割を担っている珊瑚ですが、中には宝石サンゴと呼ばれ、アクセサリーなどに用いられるものもあります。また、珊瑚の原木はビーズのように丸めてブレスレットとして活用されることもあるのです。原木の中でも大きいサイズのものは、彫刻として芸術作品に生まれ変わることもあります。
近年、地球温暖化の影響による海水温度の上昇で、珊瑚が減ってきているため、希少性が高まっています。中古市場での取引価格も上昇傾向にあるため、珊瑚のアクセサリーや彫刻などは高価買取が期待できるでしょう。
代表的な珊瑚の種類
アクセサリーや彫刻として活用される珊瑚にはいくつか種類があります。
代表的な珊瑚の種類を紹介します。
血赤珊瑚・赤珊瑚
数ある珊瑚の中でもっとも希少価値が高いのが、日本産の血赤珊瑚です。赤黒い色をしている特徴があり、彫刻や指輪にネックレスなどさまざまな形で使用されます。日本産の血赤珊瑚には「フ」と呼ばれる骨のような筋がみられ、加工する際に白い模様として活用されることも少なくありません。
血赤珊瑚に比べて色味が薄いものを赤珊瑚と呼び、イタリアやフランス、スペインなど、地中海沿岸の各国で採取されます。ダイバーが採取できる沿岸に棲息しており、各国で採取できることから希少価値はそこまで高くありません。
桃珊瑚
桃珊瑚は、日本近海の小笠原列島や五島列島、宮古島周辺などの水深200~500mの深い海底に棲息しています。赤みがかったものから、白っぽいピンクまで色合いはさまざまです。中でも、単一薄ピンク色のものは、海外で「スキンエンジェル」と呼ばれ、幻の珊瑚として非常に高値で取引されています。
白珊瑚
日本沿岸から東シナ海と、南シナ海を経て、フィリピンやベトナムあたりの海域に棲息している白珊瑚は、薄い桃色からセピア色をしたものが多く存在します。ほとんどの白珊瑚には価値がないとされていますが、純白の白珊瑚は別格です。
その他
その他にも、希少価値の高さから高額取引が期待される珊瑚があります。ミステリアスで深みのある色が特徴的な黒珊瑚は、ハワイ周辺の海域に多く棲息しています。ハワイの海域には現地在住のダイバーしか採取することが許されていないため、希少価値が高く、高額で取引されることも少なくありません。さらに、流通量が少ないゴールドコーラルも高値で取引されるでしょう。
珊瑚の価値は何で決まる?
珊瑚の価値はさまざまな要素で決まります。色や大きさはもちろん、生き物として海に棲息しているので、傷の状態なども影響してくるのです。
さっそく詳しくみていきましょう。
希少性の高さ
珊瑚の希少性の高さは色で決まると言っても過言ではありません。もっとも希少価値が高いのは血赤珊瑚です。赤珊瑚の中で、日本の高知県近海で採取される赤黒いものを血赤珊瑚と呼び、採取した中でも宝石に使用できる部分は、わずか20%程度のため、非常に希少性が高くなっています。続いて桃珊瑚、白珊瑚、最後に赤珊瑚の順で希少性が決まります。
質・状態の良さ
海に棲息する多くの珊瑚には、虫食いがあります。完璧な状態のものは珍しく、加工品として、質の高いものも多くはありません。珊瑚本来の状態が保たれており、酸化などをしていないものは、価値が高くなる傾向にあります。
大きさ
珊瑚の価値を決める上で非常に重要なのが大きさです。多くの珊瑚が海中で虫食いにあってしまうので、加工品として使える部分はごく少数になります。大きく綺麗な珊瑚は珍しく、高い価値がつけられるでしょう。
作家
他の骨董品同様、作家によって価値が変わってきます。有名な作家が手がけた珊瑚の彫刻は、買取価格が高くなる傾向にあり、中でも谷口康隆や西森義秀、柴田晩仙といった彫刻家の作品は、非常に高額で取引されるでしょう。
珊瑚の買取相場
珊瑚の種類ごとに買取参考価格をまとめていきます。お手元の珊瑚の買取をご検討の方は、参考にしてみてください。
血赤珊瑚・赤珊瑚
血赤珊瑚 ペンダントトップ | 250万〜300万円 |
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血赤珊瑚 和装小物 帯留 | 10万〜15万円 |
赤珊瑚 指輪 | 3万〜5万円 |
桃珊瑚
桃珊瑚 和装小物 帯留 | 3万〜5万円 |
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桃珊瑚 ネックレス | 3万〜5万円 |
白珊瑚
白珊瑚 彫刻 | 1万〜3万円 |
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白珊瑚 原木 | 1万〜2万円 |
その他
黒珊瑚 ネックレス | 5,000〜1万円 |
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ゴールドコーラル ブレスレット | 3,000〜5,000円 |
どんな場所で売れるのか
珊瑚の買取はリサイクルショップや金券ショップ、骨董品買取業者など、さまざまな業者が対応してくれます。ですが、珊瑚に対する知識を持たない査定員が多いのも事実です。珊瑚を高く売るためには、専門店に査定してもらうことをおすすめします。
金券ショップ・リサイクルショップ
もっとも身近に査定してもらえる場所が金券ショップやリサイクルショップです。気軽に入れて、高額で買い取ってもらえそうなイメージがあります。ですが、リサイクルショップの査定員は、幅広いジャンルの査定を行うことが多く、1つのものを専門的に査定できる人は少ないのです。知識を持たない査定員に安く買い叩かれてしまう恐れがあるため、あまりおすすめはできません。
骨董品全般の買取業者
置物や原木を査定に出すなら、骨董品全般の買取業者が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。有名な彫刻家による作品の場合は、正しく査定してもらえることもあります。ですが、マイナーな作品や置物などの価値を正しく見極められる査定員は多くないでしょう。
ジュエリーの買取業者
宝石やアクセサリーの場合は、ジュエリーの買取業者に査定を任せることも可能です。希少価値の高い珊瑚の宝石などは適切な価値で評価してもられることも多いでしょう。一方、人気の少ない珊瑚などは、正しい価値を見極めることができません。低価格で買い取られる恐れがあるので、専門店に任せるのが無難でしょう。
珊瑚の買取専門店
珊瑚専門の買取業者であれば、プロの査定員が正しい価値を見極めてくれます。人気の高いものからそうでないものまで、色やサイズ、状態などを詳しく査定することが可能です。少しでも高く売りたい場合は、珊瑚の買取専門店に任せるようにしましょう。
どんな形式で買取可能か
珊瑚の買取を行っている業者はたくさんありますが、おすすめなのは、バイセルなどの大手の出張査定を行っている買取業者です。
出張 | 査定員が自宅を訪問し、玄関などで珊瑚を査定し、買取してくれます。基本的に無料ですが、出張エリアが限定されている場合があります。 |
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宅配 | 業者に宅配で珊瑚を送り、自宅に居ながら買取してもらえます。手軽ですが、査定の様子が見えないデメリットもあります。 |
店頭 | 自分で店舗に珊瑚を持ち込み、買取してもらいます。目の前で査定してもらえますが、持っていくために時間と労力がかかります |
出張
出張査定では、査定員が自宅を訪問し、玄関などで査定を行います。多くの業者が無料で出張査定を行っているので、気軽に依頼することができるでしょう。かさばる大きさのものや、数が多い時には持っていく手間が省けるためとても便利です。彫刻や置物などの珊瑚の場合は、持っていくときに傷つく恐れがあります。出張査定では、傷や損傷もしなくて済むため安心です。
一方、家を訪問してほしくない人にとっては不向きです。また、業者によっては、出張エリアが限定されていることもあります。自宅が出張エリアに対応している業者を選ぶようにしましょう。
宅配
宅配査定では、査定したいものを宅配で業者に届けるだけで、自宅にいながら査定を受けることが可能です。とても便利なサービスではありますが、査定に立ち会うことができなため、買取価格に納得できないこともあります。納得できない場合に売却せず、返送してもらうと、手数料やキャンセル料が発生することも少なくありません。宅配する前に確認するようにしましょう。
珊瑚の場合、宅配査定はあまり向いているとはいえません。特に彫刻や置物の場合、配送中に傷がついたり、損傷したりすることもあります。配送中の傷が査定額を大きく下げてしまうこともありますので、宅配する際は丁寧に梱包するようにしましょう。
店頭
定番の店頭査定を受けることも可能です。査定に立ち会うことで、質問をその場で聞いて解決することができ、買取価格に納得しやすくなります。ですが、店舗に持っていくまでに時間や労力が必要です。持って行っても査定までに長く待たされる可能性もないとはいえません。店舗に持ち込む場合は、事前に電話して待ち時間を確認しておくと良いでしょう。
珊瑚の場合は、宝石やアクセサリーは簡単に持ち込めますが、彫刻や置物のなどは傷や損傷を与えないように注意が必要です。車の揺れやブレーキなどで大切な珊瑚の彫刻が壊れてしまっては元も子もありません。店舗に持ち込む際は、丁寧に固定すると良いでしょう。
珊瑚を高く売るコツ
珊瑚を高く売るためにはコツがあるのをご存知ですか?コツを知らないで売ってしまうと、相場より大きく下の価格で買い取られることも少なくありません。高く売るためのコツをしっかり理解して査定に臨みましょう。
相見積もりをとる
まずは相見積もりをとりましょう。珊瑚の彫刻作品や置物の場合、簡単に査定することはできません。専門の知識や最新の相場情報が必要となるので、骨董品買取業者や珊瑚の専門買取業者に依頼するようにしましょう。宝石やアクセサリーの場合には、珊瑚の専門買取業者もしくは、ジュエリー買取業者に査定してもらうことをおすすめします。複数の業者に査定を依頼し、納得のいく価格で買い取ってくれる業者で売却しましょう。
買取相場を知っておく
査定に出す前に買取相場を調べておきましょう。相場を知らずに査定を依頼すると、安い価格で買い叩かれてしまう恐れがあります。珊瑚の宝石やアクセサリーなどは、簡単に相場を調べられますが、彫刻作品や置物のなどはそう簡単にはいきません。彫刻作品や置物などは、価値を決める要素が増えてくるため、正しい相場を知ることが難しいのです。相場が調べられない場合は、相見積もりの業者を増やすなどして、できるだけ高い業者で買い取ってもらうようにしましょう。
まとめて査定してもらう
まとめて査定してもらうと、買取金額がアップすることもあります。特に宝石やジュエリーなどは、珊瑚以外の宝石・ジュエリーとまとめて売るのがおすすめです。まとめ売りキャンペーンなどを行う業者もあるので、査定に出すときはチェックしてみましょう。
付属品を揃えておく
珊瑚を高く売るには、付属品をそろえておくことも重要です。共箱や販売証明書、鑑定書などの付属品があれば、プラス評価つながることもあります。査定に出す前に、共箱や販売証明書などの付属品を探し出しておきましょう。
綺麗な状態で保管しておく・使用する
珊瑚の保管状態も高く売るために重要な要素の1つです。天然物である珊瑚は、放置しておくと酸化してしまうこともあります。ジュエリーの使用後には、乾いた布で拭き取るなどのメンテナンスがおすすめです。彫刻や置物などは、日の当たる場所や湿気の多い場所を避けて保管するようにしましょう。日頃から綺麗に保管していると、買取価格アップが期待できます。
破損している・汚れている・状態の悪い珊瑚でも売れる?
破損や汚れが目立つ珊瑚は買取してもられるか不安ですよね。結論としては、査定してもらわないとわかりません。破損や汚れの状態によっては、修復不可能の場合もあるでしょう。一方、メンテナンスすることで、新品のような輝きを取り戻す場合もあります。査定に出してみると、思いもよらない価格に驚くことも少なくありません。
破損や汚れが気になる場合でも、まずは査定を受けてみることをおすすめします。一見価値がなさそうに見える珊瑚でも、専門家が査定すると、とんでもない価値だったりすることもあるでしょう。処分してしまう前に、一度査定してみても良いのではないでしょうか。
まとめ
お使いの珊瑚のジュエリーや指輪はもちろん、遺品整理で見つかった珊瑚の彫刻や置物が思いもよらぬ値段になることもあります。良い状態で保管されている珊瑚や希少性の高い色や形のものは、特に買取価格が高くなるのです。傷や汚れが気になる場合でも、専門家が査定すると、驚きの価格となることもあるでしょう。処分してしまう前にぜひ一度、査定してみてください。
珊瑚の実際の買取祖事例、口コミ・評判
- その他
実から近く、口コミの評判も良かったのでこちらのお店で査定をしていただくことにしました。
査定を担当いただいた方は、とても優しそうな雰囲気で、話をしている中で貴金属に対して大変愛情を持っていらっしゃる方と言うことが 伝わってきました。
初めて貴金属の査定をお願いしたので緊張しておりましたが、安心して買取をお願いすることができました。
また、箱や鑑定書などの付属品があるとスムーズに進んでいくと思います。
- その他
上記の商品と他に数点持ち込みましたが、他数点はまとめて10円と言われました。
天然の赤珊瑚のネックレスもあったのですが、買取対象ではなかったのか、手に取って見ることもなくまとめて買取と言われてしまいました。
受付の方も含め、機械的な接客で威圧感も感じられました。
価格に納得いかなかった他の商品は持ち帰り出来ましたし、ピアスは思っていた値段より高く買い取ってもらえたので結果はよかったのですが、
他の買取業者にも行って比較してみてもよかったかもしれません。