着付け教室

着付け教室で資格は取得できる?料金はいくらかかる?

着付け教室で学べる資格の種類

着付け講師

着物着付け講師認定証には三級、二級、一級があります。それぞれ民間資格です。

三級着付け講師

一般的な着物の着付けカリキュラムを終えてから、筆記試験や実技試験をクリアした人が三級着付け講師として認定されます。基本的な着付けをマスターすることで与えられるのが三級着付け師認定証です。基本的な知識として学ぶのは以下になります。

・長襦袢のたたみ方、長襦袢の着方
・普段着の着方
・浴衣の着方、半幅帯の結び方
・手結びの名古屋帯、袋帯、お太鼓、二重太鼓、六通

これらを着物の知識として学びます。自力で着物を着る基礎知識を学んだあとは、技術を習得します。

・補正の作り方や半衿のつけ方
・着物や浴衣の着方
・半幅帯や二重太鼓
・振袖の着せ方
・ふくらや重ね衿のつけ方
・名古屋帯の角出しのやり方
・留袖の着方と二重太鼓

通う教室によってカリキュラムの内容は少々異なるものの、それほど大きな違いはありません。知識と技術を学んだあとに三級着付け講師の試験を受け、合格したら晴れて資格取得となります。

二級着付け講師

先に三級着付け講師認定の資格を取得したあとに二級着付け講師認定証へ進みます。三級よりもさらに一段階アップした知識や技術を習得します。

・半衿の付け方
・下着の補整
・長襦袢の着方と帯のむずび方
・普段着の着方と帯のむずび方
・外出着の着方と帯のむずび方
・外出着の着せ方と帯のむずび方
・留袖の着せ方と帯のむずび方
・女袴の着付けと帯のむずび方
・振袖の着せ方と帯のむずび方
・七五三着つけとと帯のむずび方

それぞれの着物の着付けに帯の結び方もセットに習うことが多いので、さらに深い技術力を習得できます。この資格を取得すれば振袖や七五三などの着付けができるようになるので、さらに着物の世界が楽しくなることでしょう。

一級着付け講師

三級と二級を取得した後に習うことができます。ここまでくると着物に関する知識や技術力はかなり身についており、一級着付け講師の資格を取得すれば着付けを教える立場として活躍することができます。

・さまざまな帯の結び方
・男性の礼装
・講師としての心構え
・袋帯の創作帯結び
・留袖の着方
・振袖の着せ方
・婚礼衣装の着付け
三級と二級で習得した知識や技術を、さらにレベルアップした内容を学んでいきます。特に婚礼衣装の着付けは高難度の技術が必要となりますので、やりがいがあります。

着付け技能検定

着付け技能検定は、一般社団法人全日本着付け技能センターが毎年実施しています。気付け技能検定を受験して資格を取得することで、着付け師として活躍する場を増やすことを目的に作られた資格です。

二級着付け技能士と一級着付け技能士のふたつがあります。どちらも国家資格です。二級着付け技能士は基礎的な知識を必要とします。一級着付け技能士はさらにレベルアップした知識が必要です。

実技ですが、二級着付け技能士では訪問着や普段着、浴衣、付け下げなどの着付けを、一級着付け技能士ではそれに加えて黒留めそでや色留袖、羽織袴、中振袖をそれぞれ決められた時間内で着付けができるかどうかを判断します。

着付け教室で資格取得のために必要期間は?

https://magazine.kiraku-web.jp/qualification-about-kimono-dressing/

レベルによって必要期間は違う

着付け教室で資格取得を考えているならば、資格取得にどのぐらいの期間が必要なのか予め知っておくことで、目標を立てやすくなるでしょう。

着付けの資格はレベルによって内容が違いますので、そのレベルによって着付け教室に通う期間も異なります。

着付け資格のレベルを大きく分けると、着物初心者の方が自分で着物を着つけることができるようになる初級レベルからはじまり、自分の着付けも相手の着付けもできるようになる中級レベル、プロの着付け師として働くことができる上級レベルがあります。

着物の基礎から習う初心者の場合、資格取得までおよそ半年から1年かかると言われています。あくまでも平均的な数字です。複雑な着物を着つけることができるようになるまでは2年ぐらいかかりますので、焦らずじっくり基礎や知識を学び、資格取得に向けて勉強していきましょう。

着付け教室で資格取得のために費用はどれぐらいかかる?

お手頃価格で資格取得は難しい?

着付け教室に通いながら知識や技術を習得し、資格を取得するまでどのぐらい費用がかかるのかあらかじめ知っておけば、お金がどのぐらいあればいいのか目安が分かります。

資格には色んな種類があり、それぞれにかかる費用は異なります。その資格に必要な知識と技術を学ぶためのコースが用意されていて、それぞれレベルが上がれば上がるほど費用も少しずつ高くなるのが一般的です。

資格を取得するために1年ぐらい着付け教室に通う必要があります。個人的に着物を楽しむためだけなら数か月通うだけで知識や技術は習得できますが、資格取得となると着付け教室で習うコースも別に用意されていて、そちらは着付け教室に通う回数が増える分、費用が高めに設定されています。およそ数万円から10万円ぐらいが相場です。

着付け技能士の資格取得はお手頃価格?

着付け技能師の資格がお手頃価格と言われているのには理由があります。それは、着付け教室に通う必要がないためです。受験するために学科試験料8,900円と、実技試験料18,500円があれば受験可能です。ただし、国家資格の着付け技能師の試験を受けるためには、二級着付け技能師は2年、一級着付け技能師は5年の実務経験が必要になります。

着物の基礎がまったく分からない状態で着物の世界に飛び込み、実務経験を積むのは至難の業です。着物の基礎や技術力を着付け教室で身に着けてから着付け技能士の資格取得に挑む方は少なくありません。

着付けの資格を取得すれば、お金を稼ぐことはできる?

着付けの資格には種類がある

着付け師と言ってもいくつか種類があります。

・人に着付けを教えるための資格<着付け講師>
・人に着付けをするための資格<着付け師>
・花嫁の白無垢や打掛を着つけるための資格<婚礼着付け師>

特に結婚式の着物は特殊な着物なので、普通の着付けの知識や技術では着付けることができません。そのため、白無垢や打掛など特殊な着物を着つけるために婚礼着付け師の資格が用意されています。

着付け師の仕事にどんなものがあるのか

どんな資格を持っているか、その種類によって仕事の種類も異なります。

着付け講師

人に着付けを教えるための資格「着付け講師」は、知名度や実績の伴う大手の着付け教室で資格取得が可能です。人に着付けを教える立場になるので、通っていた着付け教室だけでなく、いずれは独立して自分で着付け教室を開くこともできます。

着付け師

人に着付けをするための資格「着付け師」は、美容師が資格を取得すると美容室で着付け師として人に着付けることができるようになります。写真館などで働く場合は成人式や結婚の写真を撮る際に着付けができますし、着付け講師と同じように着付け教室に勤めたり、自分で着付け教室を開くことも可能です。

婚礼着付け師

花嫁の白無垢や打掛を着つけるための資格「婚礼着付け師」は、ブライダル専門の業界で働くこともできますし、冠婚葬祭会社に勤める方も多いです。そのほか、写真館に専属の着付け師として雇ってもらうことも可能です。婚礼着付けですので、ヘアメイクと婚礼着付け師が一緒に組んでお仕事をする場面が多いのも特徴的です。美容師の資格を持っていれば、ヘアメイクも婚礼着付けもどちらもひとりで請け負うことも可能です。

着付けの仕事でどのぐらい稼げるのか

着付けの仕事は色々ありますが、どこかの会社に勤める場合は一般的な会社員と同じぐらいで、15万円ぐらいが平均です。アルバイトやパート雇用になると時給は1,000円ぐらいでしょう。

独立してフリーで働く場合、収入はかなり違いがあります。着付け教室を開いた場合、1レッスン500円で教えているところもありますし、知名度の高い着付け師になると1時間のレッスンで数万円の授業料というスペシャリストもいます。

スタートラインはそれほど違いがないものの、実績を積むことで収入に大きな違いがでてくるのも着付け師の特徴です。

着付けの学校を選ぶポイント

個別で教わりたいか複数で教わりたいか

着付けの資格取得のために着付け教室へ通うとき、個別でじっくり教えてもらいたいか、それとも複数人で教わりたいか、ここを基準に選んでみてはいかがでしょうか。

個別授業は生徒と先生が一対一で教わります。じっくり教えてもらえるので集中したい方におすすめですが、そのぶん授業料が若干高めに設定されています。

複数人授業は生徒複数人に対して先生が一人です。一人でじっくり教わるのは難しいですが、自分と同じレベルの生徒と一緒に学ぶことで賑やかで楽しい雰囲気で授業が進められます。着物つながりで生徒同士が友達になることも珍しくありません。また、複数人で教わるので個別に比べると授業料は若干安めに設定されています。

無料体験があるかどうか

着物の世界に初めて飛び込むときは分からないことだらけで不安なものです。そんなときは、無料体験のある着付け教室を選んでみてはいかがでしょうか。

たとえば、知名度も実績も確かな着付け教室いち瑠では、90分の無料体験レッスンを用意しています。いち瑠は日本和装協会認定の着物教室なので、着物初心者の方でも安心でしょう。

無料体験のメリットは、無料で着付けを体験できるのはもちろんですし、その教室がどんな雰囲気の中で授業が進んでいくのか知ることができます。また、いち瑠のように着付けに必要な着物や帯などを無料でレンタルしている教室なら手ぶらで気軽に体験できます。

教室主催のイベントはあるのか

着付けを習っていると、着物を着る機会が楽しみになります。着付け教室主催のイベントがあれば、自分と同じような着物好きの人たちと知り合うことができますし、着物を着たときの所作などもおのずと身についていきます。着付け教室主催のイベントで着物を着たときの立ち振る舞いを実際に目の当たりにできるので、イベントは楽しみながら学ぶ場所になります。

着付け教室に通う目的をハッキリさせる

着物に関心を持ち始めたので自分で着物を着れるようになりたいと思う方もいれば、着付け師として働きたいと考える方もいるでしょう。どの着付け教室で何を学べるのか、それは自分の目的をハッキリさせることで選ぶことができます。

着付け教室はそれぞれに独自のカリキュラムを用意しているので、気軽に着付けを習えるのか、レベルの高い知識や技術力を習得できるのか、それらを基準にそれぞれの着付け教室のカリキュラムをチェックして、信頼できる着付け教室を見つけましょう。