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絵画を保管する上で重要なポイントは?カビや色褪せ対策について

最近は賃貸でも、お部屋のアクセントとして絵画を飾る方が増えています。お手持ちの絵画の状態は買った時と比べてどうでしょうか。よく見ると初めの頃と比べて色が褪せていたり、絵の具が剥がれているかもしれません。実は絵画にも保管方法があるんです。折角の大切な作品にシミや色褪せ、カビの発生が起きてしまうと悲しいですよね。長期保管において、こういった事故を防ぐためにも、保管方法についておさらいしておきましょう。

以下に保管する上でどうしても起きてしまう問題3点について簡単にまとめました。

カビ

絵画を密集させて収納したり、埃をそのままにしておくと、湿気がこもりカビの発生につながります。特に日本は高温多湿であるため、カビにとっては育ちやすい環境です。一度カビが発生してしまうと斑点が浮き出てきたり、絵の具の中に入り込み変色が起こることもあります。

温度は18-24℃、湿度は40-60%での管理が一般的です。また、急激な温度変化や湿度の変化は、絵画にダメージを与える可能性があるため気をつけましょう。

お部屋に飾る際にも注意が必要で、壁に掛ける場合は壁面と絵画の間は少し空間を空けることで、空気の通りが良くなり湿度による影響を軽減させることができます。また、フレームの裏側に防湿材を使用することで、湿度による影響を軽減できます。

破損

破損は額縁の傷であったり、外側の傷はもちろんですが、油絵では縮みやワレも発生します。縮みやワレは湿気が原因になる破損ですので、カビ対策を参考にしてください。

額縁に入っていない作品などは、絵画をしっかりと取り付け、フレームに入れることで、保護することができます。収納の仕方ですが、縦置きにし、他の絵画や物と接触しないように注意しましょう。また、泡状のプラスチックや厚手の布のような保護資材を使用して、絵画同士がぶつからないようすることで傷を防ぎ、破損対策となります。

また、定期的な点検も重要です。絵画の状態を定期的に確認し、必要に応じて清掃や修復を行ってください。定期的に確認することで早い段階で汚れや傷を確認できます。ここで注意点ですが、絵画を扱う際は、必ず手袋を着用して油分や汚れが移らないようにしましょう。

色褪せ

これは保管以外にも言えることですが、直射日光による日焼けが主な原因です。紫外線や強い光は、絵画の色褪せや劣化を早めてしまいます。また、過度な日光は、キャンバスやペーパーの収縮や膨張を引き起こし、絵画の構造にダメージを与えることがあります。

どうしても直射日光が差し込む場所に保管せざるを得ない場合は保管時は紫外線カット効果のあるケースにしまうのも一つの手です。また、絵画を飾る際は、自然光が入る場所でも、直射日光が当たらないように配置しましょう。照明に関しても、絵画に直接照明が当たらないようにし、熱がこもらないように注意することで絵画の寿命を延ばし、美しさを保つことができます。インテリアとして飾る以上、部屋に対して光の差し込み具合も考えて配置してしまいがちですが、位置は慎重に考えましょう。

絵画保管時のポイントまとめ

カビ対策

  • 温度は18-24℃、湿度は40-60%の範囲が推奨
  • 絵画を綺麗な紙製の袋に包んで、間隔をあけて立て掛けて収納
  • 保管部屋は定期的に空気の入れ替えをする
  • 窓際のような結露が発生しやすい場所には保管しない

破損対策

  • 絵画を額から出したり木枠から剥がさない
  • 保護資材を使って絵画同士の接触を防ぐ
  • 上に重ねて保管しない

色褪せ対策

  • 直射日光が当たらないところに保管する
  • 紫外線カット効果のあるケースを使用する

以上が絵画を保管する上でのポイントですが、人によっては湿気対策をしても住む地域の特性上どうしてもカビが生えてしまったり、収納スペースが少なく直射日光が当たってしまうところに保管せざるを得ないこともあると思います。そんな方におすすめなのがトランクルームです。トランクルームとはシーズンもののスポーツ用品やキャンプグッズなど通年で自宅に置いておくにはスペースをとってしまう物たちを一時的に預けることができるサービスです。利用する際は、直射日光やカビを防ぐことができる屋内倉庫で24時間空調管理が徹底されているトランクルームがおすすめです。

最後に

いかがでしたでしょうか?
最初は面倒に感じるかもしれませんが、大切な作品を少しでも長持ちさせて楽しむためにもぜひ実践してみてください。今回は絵画の保管方法について解説してきました。正しく保管するためには、いくつかの条件を満たした場所で保管しなければなりません。もしどうしても保管場所が確保できないなどお困りな方がいれば、トランクルームの検討をしてみてもいいかもしれませんね。