楽器の買取

ピアノを買取してもらう際に知っておくべきことは?!事前の確認項目や業者選びの方法などをご紹介

本記事では、ピアノの買取をしてもらう際に是非知っておいてほしい項目をまとめました。

事前に確認しておくべきポイントから、買取形式や業者選びに役立つ内容、どうすればより高く売れるかまでをご紹介しています。

これからピアノの買取をしてもらいたいと考えている人は是非ご一読ください。


ピアノの買取の事前の確認ポイント

メーカー・機種名・品番を確認する

メーカーは外装の部分に刻印されている事も多いですが、基本的にはピアノの上蓋を空けると機種名(型形式)や製造番号・品番が記載されている事が多いです。

アップライトかグランドか、ペダルの数は何本かも把握しておきましょう。

これらは基本的な情報として、業者への見積もりの電話・WEB査定の際に必須の項目です。

傷や最後の調律時期はいつかを調べる

こちらは上の基本情報に加えて、ピアノの状態を表す項目です。傷はもちろん少ない方が良いですが、きちんと調べ伝える事で正確な見積もりに繋がります。また、調律時期を把握しておくことで今のピアノの状態を把握できるので、調律カードなどを探してみましょう。

業者によっては傷の有無はこの電話・WEB問い合わせの際は気にしないというところもありますが、分かっていた方が自分で相場を調べる際にも便利です。

買取できないピアノの例

一部の業者では以下のようなピアノは買取できないと最初から示しているところもあります。

自分のピアノがどんなものなのかをある程度把握した上で、以下の買取形式や業者選びを考えてみましょう。

ピアノの買取の買取形式について

基本的には出張買取がおすすめ

ピアノは重量物であり、基本的に自分で動かせないようなものがほとんどなので、出張買取が中心です。出張買取とは査定員の方が直接指定した日時に自宅に来て査定を行い、買取が成立した場合は引き取りも業者の方で行ってくれるという形式のことです。

一部、電子ピアノやシンセサイザー等は宅配や持ち込みに対応しているものの、基本的にはこの出張買取の形式で買取査定を行ってもらう事となります。

メリット デメリット
出張買取 持ち運びや梱包の手間がかからない 出張対応エリアが限られていることもある
宅配買取 自分のペースで利用できる ・運搬中に破損するリスクがある
・査定の様子がわからない
店舗買取 目の前で査定、即現金が受け取れる 大きな楽器は持ち込むのが大変

即日での搬出可どうかはケースバイケース

出張買取の形式をとっている業者でも、査定をした後即日で運び出しを行ってくれるかどうかは業者によります。見積もりをしてすぐに搬出を行ってくれる業者と、改めて日を決めてから受け取りを行う業者があります。実際の査定をしてから搬出は後日という業者もあります。もちろん、基本的にはこのような流れとしている業者も対応できるかはケースバイケースです。

グランドピアノなどの重量のあるピアノの場合は、特に当日は難しい可能性が高いので注意です。引っ越しなどで期日までに搬出を行ってほしい場合は、即日対応を掲げているサービスに査定をしてもらうか、問い合わせ・相談の段階で確認しておきましょう。

対応可能なエリアかは問合わせが必要

離島や山間部にある地域は出張不可としている業者も多いので注意が必要です。また、出張は可能なものの、そうした地域は追加で出張料金がかかるという業者もあるので、お住まいが各業者ごとにどのような対応になっているかを調べるのが大切です。

基本的には、出張・搬出料金を無料としている業者の方が安心です。例えばCMで有名なタケモトピアノ等が当てはまります。

無料引き取りを行ってくれるかは業者による

査定を行った結果、値段が付かなったピアノの引き取りを実施しているかどうかは業者によります。また、無料での引き取りかどうかも、必ず確認しておきましょう。特に、買取できない場合は不要品回収ということで有料になる事もあるので、確認しておきましょう。

エリア内なら引き取り・買取を可能としている業者もあるので、ご自身のお住まいがその業者の対応可能エリアかどうかを確認してください。

宅配や店頭買取はサイズの小さい物だけ

宅配や店頭買取できるピアノはやはり、自分で簡単に持ち運びできるサイズ・重さのものになります。小さめの電子ピアノやシンセサイザーなどが当てはまるでしょう。ただし、これらの運送にも注意が必要です。

宅配であれば配送中に傷が付いたり壊れたりしないよう、梱包に気を付ける必要があります。またどれくらいのサイズ・重さであれば宅配買取を利用できるかは業者によるので、ホームページをみたり問い合わせたりしてチェックしてください。

店頭に持ち込む際も、傷や破損に注意しましょう。サイズによっては何件も訪問して査定してもらうのは大変なので、事前に見積もりや相談をした上で持ち込むのがベストです。

フリマアプリは運送が大変

ピアノも他の商品同様、メルカリなどのフリマアプリで売ることもできるでしょう。しかし、ここでもやはり配送が問題となります。

例えば近場で自分で動かせる範囲の重さのピアノであれば、直接取りに来てもらう交渉をするのもひとつです。

シンセサイザーなど宅配できるサイズであれば郵送も可能ですが、大きさと重さの関係で送料が高くなってしまう可能性があります。またそれに加えて、売上から手数料が引かれるので、そうした手数料や手間がかかってもよいならフリマアプリで売るのもありです。

業者で値段の付かないピアノはジモティーなどの個人間取引もあり

買取業者では人気のあるモデルは価格が付きやすいですが、古く人気のないピアノなどは値段が付かないことがあります。高価であったのに無料の引き取りに出すのは嫌という場合は、ジモティーなどで売るのもいいかもしれません。

中古市場の人気とは関係なく、近場でどのようなピアノでも良いという人にはある程度の金額で次の使用者に渡すことができるでしょう。

個人間取引にはリスクがある

個人間取引では、配送だけでなく受け取り前後のリスクも把握しておく必要があります。

例えば業者に買取をしてもらう場合は、取引が完了した後は業者の方でメンテナンスから再販まで責任をもってやってくれますが、個人間取引の場合は引き渡した後に実際に使ったら調子が悪かった等のクレームが発生するするかもしれません。

そのようなリスクを考慮して、もし調子が悪くなった際の修理は請け負わないといった条件を予め了承してもらう事が大切です。こうした条件もすべて自分でやり取りをして決める必要があるので、やりとりや条件設定が面倒だという人には買取サービスがおすすめです。

ピアノの買取の業者選びについて

査定の形式を調べる

出張買取の場合は、見積もり・査定・搬出に以下のようなパターンがあります。

ただし、これは一例で実際の流れは業者によって異なります。問い合わせて初めて流れが分かるという業者も多いので、実際に相談してみるのが早いです。

出張料・運送料を確認する

基本的には出張料や運送料を無料としている業者を選ぶ方が無難です。そうでない場合、「搬出が困難だった」「キズや痛みが想定以上」といった理由で査定金額を低くする業者がいるからです。

最初から手数料が無料である業者を選べば、こういったトラブルのリスクは下げられます。

しかし、そうした業者であっても、高層階の場合引き取り運賃がかかる場合もあったりするので、どこまでが無料の範囲なのか、但し書きまで調べておく必要があります。自分の中でもどういった手数料なら掛かってもいいかを決めておくのもいいかもしれません。

信頼性と査定額のバランスを見る

査定額をいくら高く示されても後から査定額から経費を引いてくる業者が少なからず存在します。それは「搬出に思っていたよりも手間取ってしまった事の手間賃」「高層階なので、出張料とは別に高層階のクレーンを手配した手数料」などです。

ピアノが重量物なので、こういった運送時のトラブルは生じやすいものですが、そういった際にどういった対応をするのかを明記している業者には信頼を置けます。口コミや実績等も参考にしながらその業者の信頼性を考えましょう。

査定額がいくら高くても後からこうしたことを言われると結局他の業者の方が高かったり、気持ちよく買取してもらえなかったりするので、信頼性と査定額のバランスを取ることが大事です。

実績の多いピアノ専門業者を選ぶ

業者の中にも、ピアノ専門業者、不要品回収業者、リサイクルショップ、総合買取業者など様々なタイプの業者が存在します。

この中でおすすめはピアノ専門業者です。ピアノ専門業者の方が、鑑定眼があったり、ピアノの中古市場に精通していたり、修理業者とのパイプが強かったり(もしくは自社で修理)、販売経路が豊富だったりする可能性が高いからです。また、ヤマハの販売特約店などの専門業者も信頼性が高いので、候補に入るでしょう。

ピアノ専門業者の中でも特に、実績が多い業者の方が良いです。今までピアノの売買で経営をしてきた業者の方が後から査定額を減らすといったトラブルになる可能性が低いからです。

ピアノの買取で高く売る方法

見た目を綺麗にしておく

査定員も人間なので、少しでも見た目が綺麗な方が好感を抱きます。なので、出来る範囲でピアノの表面を綺麗にしておくことがベスト。

ただし、クリーニングの際に傷つけてしまうのは本末転倒なので、ピアノの清掃に相応しい布や専用用具で清掃するようにしたいです。

椅子や保証書などの付属品を揃える

ピアノ本体だけではなく、椅子や、保証書、調律カードなどの付属品を揃えておく方が次に中古販売するときに売りやすいので、高く査定されます。

オプションでつけたサイレントピアノ用の後付け消音ユニット等もあれば、その分が上乗せされる可能性もあります。

一括査定や相見積もりを利用

ひとつの業者だけの査定で売ることを決めてしまうのは勿体ないです。上でご説明したメーカー・型番・傷などを伝える事で大まかな査定金額は分かるので、複数の業者に見積もり・査定を同時に依頼しましょう。その中で一番高い査定額を出してくれた業者に実際に査定をしてもらいましょう。

出張が完全無料の業者の場合、実際に見てもらって査定額を出してもらってから、一番高かった業者に再度引き取りを依頼するというやり方もできますが、ピアノは搬出にコストがかかる商品のため、見積額が高かった全ての業者で、完全に無料の出張査定ができるかは場合によります。

なので、電話やメールで見積もりをしている段階で、複数の業者に問い合わせましょう。他の業者の見積もり金額も伝えていく事で査定額の交渉ができる業者もあるので、その上で出張業者を決定するのが良いでしょう。

設置位置、部屋の間取り、出口などは細かく伝える

設置位置、部屋の間取り、出口などを事前に正確に伝えておくことで、それらを加味した見積もりを教えてくれます。これらが曖昧だと、上でご説明したように業者とのトラブルが生じ、金額も減額されてしまうリスクも大きくなります。

見積もりの段階で業者任せにするのではなく、自分で運び出しの事を考え正確に伝える事でお互いのスムーズな取引に繋がります。

まとめ

この記事では、ピアノの買取の際に役立つ内容をご紹介しました。

ピアノの買取の業者は流れや査定金額等、実際に問い合わせみてはじめて詳細が分かるケースも多いです。

複数の業者に同時に問い合わせる事は大変ですが、これをやっておくことで後悔の少ない買取になるので、参考にしてみてください。