日本酒を売却しようと考えていても、高く売れるのか疑問ですよね。あまり安いようなら、飲んでしまった方がいいのではと感じることもあるでしょう。世界的に人気の高い日本酒は、高額で売却できる可能性が高くあります。中でも生産数の少ない限定品などは、驚くべき価格で売却されてきました。
この記事では、高く売れる日本酒の銘柄や特徴をお伝えします。さらに、高く売却するためのコツや注意点も解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
10月から5月の約8か月は袷(あわせ)の季節です。袷とは裏地のある着物のことで、袷の季節は着物がもっともよく着られる季節。
秋の行楽シーズンにはカジュアルな小紋、お正月の挨拶には振袖、卒業式には袴、子どもの入学式には訪問着など…お出かけや行事で着物が大活躍します。そのため、10 月~5月は着物の需要が高まるため、お持ちの着物を売るには良い時期となります。
着物の多くは袷の着物です。きっとお手元の着物にも裏地が付いているものがあるはず。袷の着物の買取は今からがチャンスです!
日本酒とはどんなお酒?
原材料に米と麹、水を使用して作れられる日本酒は、縄文時代ごろに初めて飲まれたといわれる歴史あるお酒です。日本酒には3つの作り方があり、純米酒、吟醸酒、本醸造酒に大きく分けることができます。純米酒は醸造アルコールを含んでおらず、米本来の味を堪能するために最適な製法です。
一方、吟醸酒や本醸造酒には醸造アルコールが含まれ、長期間低温で加熱・発酵させたものを「吟醸酒」、添加量を白米重量の10%未満に抑えたものを「本醸造酒」と呼びます。同じ日本酒でも、製法の違いでさまざまなバリエーションを楽しめることが、多くの人を魅了している秘訣といえるでしょう。
高く売れるのはどんな日本酒?
高く売れる日本酒とは、どのようなものなのでしょうか?希少性や人気の高さ、手間暇かけて作られた日本酒は高く買い取られる傾向にあります。高く売れる日本酒の特徴を詳しくみていきましょう。
希少性が高い日本酒
生産数が少ない日本酒は高く売れる傾向にあります。原料となる米の栽培にこだわっていたり、熟成に時間をかけていたりすると、大量に生産することができません。このような日本酒は味わいもよく、市場での価値も高くなるのです。さらに、イベントや地域による限定品や出荷数量が限定されているものは、高価買取が期待できるでしょう。
人気がある日本酒
獺祭のような人気銘柄は、定価価格はそこまで高くないですが、品切れになることも少なくありません。味わいが人気の銘柄は、プレミア価格で取引されることもあるのです。
純米大吟醸など手間暇がかかっている日本酒
日本酒の中でも最高級とされるのが「純米大吟醸」といわれています。醸造アルコールを使用せず、精米歩合50%以下まで磨き上げたお米を原材料とするため、手間隙かけて作り出されるのです。
もっとも高級とされるの銘柄は、高級酒メーカーの菊姫が作り出した菊理媛になります。吟醸酒の中でも出来栄えの良いものだけを厳選し、10年間熟成させると完成です。濃厚な香りや甘みを堪能できる菊理媛は、限定生産のため価値が高く、高価売却が期待できるでしょう。
高く売れる日本酒の銘柄
日本酒の売却価格は、銘柄によって大きく異なります。どの銘柄が高く売れるのでしょうか?代表的な銘柄は「獺祭」や「十四代」「黒龍」などがあります。他にも高く売れる銘柄はたくさんありますので、詳しくみていきましょう。
獺祭
国内はもちろん海外でも人気の高い獺祭は、生産数よりも求める人の数が多くなっています。定価はあまり高くありませんが、求める人が多いため高額で売却できるかもしれません。また、限定モデルなどの数量に限りがある獺祭は、高価買取が期待できるでしょう。
十四代
幻の日本酒として知られる十四代は、山形県の誇るプレミアム銘柄として日本酒ファンの間で大きな人気を獲得しています。日本全国の販売店に十四代が並べられた頃、製造している高木酒造は自社メディアを持っておらず、情報が出回らないかったことで幻の日本酒と呼ばれるようになったのです。現在でもその人気の高さから入手困難なため、高値で取引されています。
黒龍
十四代に匹敵するほどの希少価値を秘めているといわれる黒龍は、福井県で製造される澄んだ雪解け水を使用した日本酒です。伝統的に米と水にこだわった日本酒として、国内外に多くのファンを持っています。こだわりの製造で多くファンを魅了する黒龍は、高価買取が期待できるでしょう。
而今
「過去にも未来にもとらわれず、今をただ精一杯生きる」という意味をもつ而今は、三重県の老舗酒蔵で作られています。洗米から麹造りまで、手作業でしか生み出せない味を追求することで、数少ない高品質な日本酒を完成させました。希少性と人気の高さから高価買取が期待できます。
磯自慢
桃やメロンのようなフルーティーな味わいが特徴的な磯自慢は、静岡県で醸造される日本酒です。中には、年に1,000本しか流通しない限定酒もあり、プレミア価格で取引されることも少なくありません。
飛露喜
2000年代の日本酒ブームで定価で購入できないほどのプレミアとなった飛露喜は、福島県で醸造されています。甘みと旨みがバランスよく、どんな料理にも合う日本酒として大人気です。いまだに定価より高額で取引されることがあるため、自宅に眠っている飛露喜も高価買取が期待できるでしょう。
日本酒の買取相場
種類が銘柄が多い日本酒ですが、買取相場はどのようになっているのでしょうか?生産数が少ないプレミア銘柄はとても高額での買取が予想されます。銘柄ごとに買取参考価格をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
獺祭
獺祭 磨き その先へ 720ml | 1万〜2万円 |
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獺祭 磨き 二割三分 遠心分離 1800ml | 5,000〜1万円 |
十四代
十四代 純米 純米大吟醸 龍泉 720ml | 30万〜40万円 |
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十四代 純米 純米大吟醸 龍月 1800ml | 10万円〜20万円 |
黒龍
黒龍 石田屋 純米大吟醸 720ml | 1万〜3万円 |
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黒龍 二左衛門 純米大吟醸 720ml | 1万〜2万円 |
而今
而今 純米大吟醸 NABARI 1800ml | 5,000〜1万円 |
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而今 大吟醸 1800ml | 5,000〜1万円 |
磯自慢
磯自慢 中取り 純米大吟醸35 アダージョ2020 720ml | 2万〜3万円 |
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磯自慢 中取り 純米大吟醸35 2020 720ml | 1万〜2万円 |
飛露喜
飛露喜 愛山 純米吟醸 1800ml | 1,000〜3,000円 |
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飛露喜 黒ラベル 1800ml | 1,000〜3,000円 |
その他
勝山 30年間氷熟貯蔵 1990 ヴィンテージ 720ml | 25万〜30万円 |
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楯の川酒造 光明 純米大吟醸 720ml | 5万〜8万円 |
菊姫 菊理媛 1800ml | 1万〜2万円 |
天狗舞 山廃仕込 純米酒 1800ml | 3,000〜5,000円 |
久保田 萬寿 1800ml | 3,000〜5,000円 |
どんな場所で売れるのか
自宅に眠る未開封の日本酒を売却したいと思っても、どんな場所で売却できるのか、なかなか思いつきませんよね。リサイクルショップやお酒の買取専門店に持ち込むと、売却することが可能です。それぞれの買取店にどのような違いがあるのか、特徴や注意点を踏まえて詳しく解説していきます。
リサイクルショップ
リサイクルショップでは、日本酒などのお酒の買取も行っていることが多いです。気軽に持ち込めるリサイクルショップだと、安心して査定を依頼することができます。しかし、幅広いジャンルの買取を行うリサイクルショップは、専門知識を持っている査定員が在籍していないこともあるのです。知識を持たない査定員では、日本酒の価値を正しく見極められず、安く買い叩かれてしまうことも少なくありません。正しく価値を見極めてもらうには、専門の査定員が在籍するお酒の買取専門店がおすすめです。
お酒の買取専門店
お酒の買取専門店には、日本酒を専門としている査定員が在籍していることも多く、正しく価値を見極めてもらえるでしょう。中でも、日本酒の買取実績が豊富な買取店がおすすめです。ネットで買取店についての情報を調べることができるので、買取実績が豊富な店舗を選ぶと良いでしょう。
どんな形式で買取可能か
日本酒の買取を行っている業者はたくさんありますが、おすすめなのは、バイセルなどの大手の出張査定を行っている買取業者です。
出張 | 査定員が自宅を訪問し、玄関などで日本酒を査定し、買取してくれます。基本的に無料ですが、出張エリアが限定されている場合があります。 |
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宅配 | 業者に宅配で日本酒を送り、自宅に居ながら買取してもらえます。手軽ですが、査定の様子が見えないデメリットもあります。 |
店頭 | 自分で日本酒を店舗に持ち込み、買取してもらいます。目の前で査定してもらえますが、労力がかかります。 |
出張
出張買取では、査定員が自宅を訪問し、査定から買取まで行います。自宅の玄関などで査定してくれるので、店舗に持ち込む必要がありません。サイズの大きいものや、数が多いものを査定してもらうときにはとても便利です。
瓶に入った日本酒は、持ち運ぶときに傷つけたり、割れてしまったりする恐れがあるので、自宅にいながら査定を受けられる出張買取をおすすめします。一方、自宅を訪問されたくない人には向いていません。また、業者によっては、訪問できるエリアが限られていることもあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
宅配
宅配買取では、買取店に宅配することで自宅にいながら査定を受けることができます。店舗に持ち込む時間や手間がかからない便利なサービスではありますが、査定に立ち会わないため、買取価格に納得できないことも少なくありません。さらに、買取せずに返送してもらう場合にはキャンセル料や手数料が発生することがあるので、事前に確認しておきましょう。
店頭
店頭買取では、店舗に持ち込むことで目の前で査定を受けることができます。疑問点をその場で解決できるため、買取価格に納得しやすく、満足する人が多い買取方法です。しかし、店舗まで持ち込む手間や時間がかかるため、なかなか時間が取れず、後回しになってしまうことも少なくありません。
日本酒の場合、店舗に持っていく際に傷つけたり、損傷したりして瓶が割れてしまう恐れもあります。持ち運ぶ際には丁寧に梱包し、傷つかないように注意しましょう。どうしても不安な方は、出張買取の利用をおすすめします。
日本酒を高く売るコツ
せっかく日本酒を売却するなら、少しでも高く買い取ってもらいたいですよね。日本酒を高く売るためにはいくつかコツがあるのです。買取業者の選び方から保存するときの注意点まで、詳しく解説していきます。
相見積もりをとる
まずは相見積もりをとりましょう。webで簡単に査定を受けることができ、比較的正確な価格を知ることができます。複数社に見積もりを依頼し、もっとも高額で売却できる買取店を選びましょう。最近では、一括で複数の業者に査定を依頼するサービスもあります。自分で買取店を探す必要がなく、一目で最高値の買取店を見つけることができるので、とても便利なサービスです。
買取相場を知っておく
買取相場を知っておくことも重要です。相場を知らずに査定を受けて売却してしまうと、安い買取価格に気づくことができません。事前に相場を調べておくことで、安い買取価格を提示されても売却を断り、他の業者に依頼することができます。査定を受ける前に買取相場を調べておきましましょう。ですが、あくまで相場価格なので、こだわりすぎないことも大切です。
未開封であり、ラベルや箱などの付属品が揃っている完璧な状態を保つ
未開封な日本酒は引き取り手が多く、中古市場での価値も高くなります。プレミア銘柄で飲みたくなる気持ちもありますが、高額で売却するためには未開封が必須です。どうしても飲みたくなったら、売却価格が大幅に下がることは覚悟しておきましょう。高級な日本酒にはラベルや箱、化粧紙などの付属品がついていることがあります。これらの付属品をそろえておくと、高価買取が期待できるでしょう。
売却前に綺麗にしておく
売却前には可能な限り綺麗にしておきましょう。ホコリや汚れがついていては、保管状態が悪かったと思われてしまい、査定員の印象も良くありません。瓶や箱の汚れを綺麗に拭き取っておくことで、査定員から高評価をもらい、買取価格がアップすることもあるのです。
保存状態を良くしておく
保存状態も重要です。日本酒は他のお酒と比べても鮮度が落ちやすくなっています。劣化具合も査定の対象となるので、冷蔵庫で立てて保管するようにしましょう。なるべく早く売却したほうが劣化が少なく、高く売却できる傾向にあります。
まとめ
自宅に眠る日本酒が思いもよらぬ価格で売却できることもあります。飲みそうにない日本酒は、一度査定を受けてみると良いかもしれませんね。縄文時代から飲まれていたとされる日本酒は、今では国内だけでなく海外にも多くのファンがいます。販売数量が限られる限定品もあるので、中古市場でも高額で取引されることもあるのです。日本酒は鮮度が落ちやすいため、売却をご検討の場合、なるべく早く査定を受けることをおすすめします。