ヘアセットは美容院、着付けは別の場所で行うとなると、移動に時間がかかったり待ち時間が発生したりと面倒なこともたくさんです。
その点、着付けとヘアセットを同じ場所でできれば、ストレスもなくとっても便利です。
そこで今回の記事では、着付けとヘアセットを一緒にお願いできる場所やおよその料金、年代別・シーン別のヘアアレンジなど、着付けとヘアセットについて詳しく解説していきます。
着付けとヘアセット一緒に頼めるのはどんなところ?
着付けとヘアセットを一緒にお願いできるところとは、どんな所なのでしょうか?
着付けのできる美容院
着付けのできる美容院なら、着付けとヘアセットを同時にすることができるので便利です。
さらに行きつけの美容院なら、普段のお手入れのときから「こんな髪型にしたい」「帯結びはこれで」と当日の仕上がりのイメージをお互いにやりとりできます。
美容師側もお客様の体型や雰囲気を前もって把握できているので、着付けやすくなります。
ただ、美容師はヘアセットがメインのお仕事です。
もちろん着付け経験の豊富なベテラン美容師も大勢いますが、中にはあまり経験を積んでいない美容師もいるのが現状です。
「着物が着崩れてしまって失敗した」ということのないように、着付けのクオリティーについて口コミや評判を慎重にチェックしましょう。
写真スタジオ
多くの写真スタジオでは専属の着付け師、美容師がそれぞれいるので安心です。
大手の写真スタジオでは撮影の他に着物のレンタルも行っており、さまざまな種類、テイストの着物を取り扱っています。
ヘアセット・着付け・撮影がすべて揃っているので、手ぶらで行けるのも嬉しいポイントです。
写真スタジオで撮影した写真は、お客様の一生の記念になります。
そのため多くの写真スタジオには、ヘアメイク、着付け師共経験豊富でスキルの高いスタッフが揃っています。
スタジオでの写真撮影だけではなく、七五三やお宮参りなどで撮影後に外出できるおでかけプランがあったり、振袖の場合は前撮りの日から成人式までの数日間レンタルできるプランなど、店舗によりサービスの種類も豊富です。
着物レンタルショップ
実店舗を持つ着物レンタルショップでは、ほとんどの店舗で着付けとヘアセットをまとめて行えます。
着付け経験の豊富な着付け師が常駐しているので、着付けのスキルに関しても安心です。
ただレンタルショップの中には、ヘアセットは必要に応じて美容師さんに出張依頼するところもあります。
その場合、着付けが終わってからヘアセットが乱れてしまっても対応できません。
また、すべての着物レンタルショップで着付けとヘアセットを頼めるわけではないので、予約の際に、着付けとヘアセットがあるかどうか事前に確認しましょう。
結婚式場
結婚式場でも、多くの所で着物のレンタルや着付け、ヘアセットのサービスが可能です。
成人式の日には早朝から美容師がヘアセットとメイクをし、その後着付け師が着付けをするという流れで多くの成人を成人式に送り出します。
結婚式の当日には結婚式場内の美容院でヘアセットを行った後、新郎新婦の母親の黒留袖、結婚式に招待されたゲストの訪問着や振袖などの着付けを行います。
着付けが終わると移動なしですぐに結婚式に入れるので着崩れの心配もありません。
美容師、着付け師が常駐しているので、ヘアが乱れたり、着付けが少し着崩れてしまってもすぐに対応してもらえます。
着物をレンタルする場合、式が終わったらそのまま脱いで帰れるのも嬉しいポイントです。
ただ、結婚式場によってはヘアセットは花嫁さんのみ、また、成人式のときだけ着付けとヘアをするというところもあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
また、高級ホテルなどの美容院は他のところと比べて、料金が少し割高になる可能性もあります。
他の場所と料金を比べ、利便性と予算の両面で納得できるかどうかを考えることも必要です。
フリーランスの着付け師
着付けのできるフリーの美容師さんに自宅まで出張に来てもらうという方法もあります。
手持ちの着物を自宅で着付けて欲しいという人には便利なサービスです。
自前の着物をレンタルショップや結婚式場などに持込んで着付けを依頼する場合、着物の持込料を取られ通常の着付け料金より割高になってしまうこともあります。
また、持込となると荷物もかさばりますよね。さらに、天候が悪かったりするとせっかくの着物も雨で汚れてしまう危険性も…。
その点、自宅に出張に来てもらえれば荷物を持ち運ぶこともなく、着物が濡れる心配もありません。
ただ、ヘアセットと着付け料プラス出張料がかかるので、他の所と比べて割高になるようなら別の方法を考えるのも手です。
出来上がりまでの流れと料金
先ほども少し触れましたが、どのような流れでヘアセットと着付けが進んでいくのか、またおおよその料金も解説します。
ヘアセットが先
ヘアセットと着付けを同時に行う場合、ほとんどがヘアセットを先に行います。
先に着付けをしてしまうと、化粧品やヘアスプレーなどが大切な着物に付いてしまう危険性があるからです。
着物に化粧品が付いてしまうと、シミや汚れの原因になってしまうため、クリーニングや染み抜きが必要になってしまいます。
中には、着物を着て全体の雰囲気を確認した後にヘアセットを行うという所もありますが、その場合にはフェイスカバーを付けるなど着物が汚れなよう配慮します。
料金
着付けや、ヘアセットの料金には、これといった明確な決まりはありません。
したがって、業種や店舗によって価格帯もさまざまですが、おおよそ10,000~15,000円程が平均的な相場です。
依頼する時間が早い場合、出張に着てもらう場合には、別途料金がかかることもあるので事前にしっかりと確認をしておきましょう。
年代別おすすめヘア
ここからは、着物姿に良く似合う年代別のおすすめヘアアレンジを紹介していきます。
20代のおすすめヘア
20代は何と言っても、この年代にしかない若々しさ、元気さ、可愛らしさを生かしたヘアがおすすめです。
ショート
サイドの髪を少し緩めに編み込み、髪飾りを付ければとってもかわいい着物ヘアが出来上がりです。
若々しさや元気さを演出するために、髪飾りは大ぶりなものを選びましょう。
写真のような生花風の髪飾りはふんわりと可愛らしい雰囲気に仕上がります。
最近人気のつまみ細工の髪飾りを付ければ、ははんなりとした印象になります。
ミディアム
着物姿にはまとめ髪という定番のスタイルから少し離れることで、個性を演出できます。
写真のようにトップをふんわりと編み込みボリュームを出し、リボンやお花の髪飾りを付ければ、とっても可愛らしく華やかなイメージです。
ロング
トップにボリュームを出し、前髪や後れ毛をふんわりカールさせれば、キュートな印象になります。
ヘアアクセポイントは、着物の雰囲気や色に合ったものを選ぶことです。
こうすることで、着物全体の雰囲気に統一感が出て、しっかりまとまります。
大き目の髪飾りを付ければ、豪華さもUPします。
30~40代のおすすめヘア
30代からのヘアは、この年代ならではの若々しさと上品さを生かしたヘアがおすすめです。
ショート
ゲストとして招かれた結婚式や正式なパーティーなどで、主役の邪魔をすることなく、上品で控え目な好感度の高いスタイルです。
ミディアム
上品さを損なわない程度に、全体的にふんわりと毛束間を出せば、かっちりし過ぎない女性らしい雰囲気になります。
髪飾りはシンプルで少し小ぶりなものを選ぶと、しっとりした大人の女性の雰囲気になるのでおすすめです。
ロング
髪飾りは大振りなものよりも、小さめで優しい色のものを選ぶと、やさしい雰囲気に仕上がります。
お子様の七五三や入学式のママの装いにピッタリです。
50代以上のおすすめヘア
50代からは、経験を重ねた落ち着いた大人の雰囲気に仕上げるのがおすすめです。
ショート
ポイントはサイドをすっきりさせてトップとのメリハリを付けることです。
大人の雰囲気にぴったりなべっ甲のかんざしで、全体の印象をキリっと引き締めましょう。
ミディアム
トップにボリュームを出すと、フォルムが縦長になり全体的にもシャープなイメージになります。
花柄などのヘアアクセを選ぶ場合も、あまり華美になりすぎないように注意しましょう。
小ぶりで控え目なものを選ぶことで、この年代相応の落ち着いた大人のイメージに近づきます。
ロング
きれいな毛流れを作りながら、後ろに高さを出すと、上品な中にも華やかさがプラスされます。
螺鈿(らでん)細工や金彩が施された高級なかんざしや、パールのヘア小物など、ヘアアクセそのものの質を上げる事で、全体の雰囲気が格調高くなります。
自分でできる簡単ヘアアレンジ
ここからは、自分でも簡単にできるヘアアレンジをシーンごとにいくつかご紹介します。
浴衣
夏祭りや花火大会などにお出かけするときにおすすめのヘアスタイルです。
かっちししすぎないヘアスタイルなので、カジュアルな浴衣の雰囲気にもよく似合います。髪をまとめることで涼しげな印象に。
一見上級者向けのヘアアレンジに見えますが、実際は驚くほど簡単です。
ゆるく作った縦長のお団子ヘアをくるりんぱするだけ。ピンも使わず一瞬で完成します。
小紋
シュシュウィッグは街着の小紋を着てフラっとお出かけしたいときにとっても便利なスタイルです。輪っか状のつけ毛にシュシュのようなゴムが付いています。
付け方も、お団子ヘアに普通のシュシュの要領で巻きつけ、ピンで固定するだけと、とっても簡単です。あとは毛束を均等にちらして整えれば完成です。
お団子を高い位置で作れば若々しい印象に、下の位置で作れば大人っぽい印象になりアレンジも自由自在です。
少し注意したいのが、ヘアシュシュと髪の色です。
少しくらいの違いならなじみますが、あまりにも髪の色と差がある場合は、とってつけた感じになってしまうので注意しましょう。
入学式
入学式には、後れ毛のないすこしかっちりした印象の和装ヘアがおすすめです。
適当な位置で束ねた髪を横方向にくるりんぱして、余った毛先は中へ入れ込みます。
おとなしく上品なイメージに仕上がるので、主役のお子様に花を添えるママのイメージにぴったりのおすすめヘアです。
まとめ
着付けとヘアセットが同じ場所でできると、移動の手間がかからず大変便利です。
美容院や写真スタジオなどさまざまな所でできますが、口コミなどを参考に腕の良い所を上手にチョイスし、大切な晴れの日を気持ちよく迎えましょう。
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