着物の買取

着物の買取価格アップ!?プラス査定になる着物の特徴11個を解説!

着用頻度が少なくタンスの肥しになってしまっている着物や、人から譲り受けた着物の処分に便利なのが着物買取業者です。しかし、買い取りに出す際に次のような疑問を持つ方も多いと思います。

  • 着物の適正な買取額がわからない
  • 高く売れる着物なのかどうかを判断できない
  • どこの買取業者に査定を依頼したらいいかわからない

そこで今回の記事では、一般的な着物の買取額からより高く売れる着物の条件、買取時の注意点まで詳しく紹介します。


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着物の買取相場の目安

着物の買取相場は購入価格の1割が目安

まずは一般的な着物の買取相場を知っておきましょう。例えば、100,000円で購入した着物であれば、買取額は10,000円程が平均的な買取相場になります。この基準の買取相場に、これから紹介していくプラス査定の条件が加わっていくことで、買取額が高くなっていきます。

プラス査定になる着物の特徴10個


買取時、プラス査定になる着物の条件とはどのようなものなのでしょうか?

購入して10年未満の着物

購入して10年未満の新しい着物はプラス査定の要素の一つです。新しい着物がプラス査定になりやすいのには次のような理由があります。

  • シミ、汚れが少ない
  • デザインが新しい
  • 生地の劣化がない

着物をいくら丁寧に保存していたとしても、長い年月が経つとシミや、汚れのリスクが上がり、買取額も低くなってしまうからです。購入後10年未満で、今後も袖を通す機会がないと思われる着物は、早めに買取に出すことをおすすめします。

シミや汚れのない着物

買い取られた着物は、シミや汚れ、臭いなどに応じて適切なクリーニングを行い再販されます。状態がキレイであれば、クリーニングにかかる費用も安く済むため、業者側も高値で買い取ることができます。そのため、シミや汚れのない着物は、プラス査定となり買取額が高めなのです。

正絹の着物

着物に使われている素材が、絹100%の正絹(しょうけん)であることもプラス査定の条件の一つになります。着物に使われる素材は、正絹の他にも、麻、綿、ポリエステルなどさまざまです。その中でも正絹は次のような優れた特徴を持っています。

  • なめらか
  • 上品な光沢感がある
  • 着心地が良い
  • 着崩れしづらい

他の素材と比べて、高級感があり着心地の良い正絹の着物は人気も高く買取額も高額です。

サイズの大きい着物

背中心から裾までの長さ、身丈が160~165cm以上の着物が大きい着物の目安です。

大柄の人は小さい着物を着ることができません。丈が短くなってしまったり、裄が短く寸足らずになってしまうからです。逆に、大きい着物の場合は小柄な人でも長さを自由に調節して着ることができます。

大きい着物は、大柄な人から小柄な人まで多くの人が着用できます。また、自分のサイズに合わせて仕立て直しすることも可能です。限られた人しか着られない着物よりも、多くの人が着れる着物のほうが買取額も高価です。

箔や刺繍など装飾が豪華な着物

同じ種類の着物でも、柄の一部に金銀箔が使われていたり、金銀糸で豪華な刺繍が施されたりしているものは、プラス査定となります。金銀箔、金銀糸がそもそも高価なものであるのに加えて、熟練の職人が手間暇かけて作っているからです。

特に有名産地で作られる京友禅などは箔や刺繍も豪華なものが多く、高値で買取が可能です。

証紙がある着物


画像引用元:着物ひととき

証紙とは、産地や製法が確かであることを証明するいわば「本物の証」です。産地・製法・製造元・素材などさまざまな情報が記載され、買取業者も証紙を見れば着物の品質を一目瞭然で見極められるのです。

証紙が付いている代表的な有名産地の着物は、例えば以下のようなもの。

着物の名前(産地) 証紙
京友禅(京都)
画像引用元:京都友禅協同組合
加賀友禅(金沢)
画像引用元:加賀友禅会館
東京友禅(東京)
画像引用元:東京都染織卸商業協同組合
大島紬(奄美大島)
画像引用元:本場奄美大島紬NEXTプロジェクト
結城紬(茨城)
画像引用元:株式会社 小倉商店
牛首紬(石川)
画像引用元:石川県牛首紬生産振興協同組合
黄八丈(八丈島)
画像引用元:いちのやブログ
芭蕉布(沖縄)
画像引用元:灯屋
宮古上布(沖縄、宮古島)
画像引用元:宮古島市伝統工芸品センター

伝統的工芸品の着物

伝統証紙
画像引用元:石川県牛首紬生産振興協同組合

国の伝統的工芸品に指定されている着物には、上の写真のような伝統証紙が付けられます。有名産地で作られた証紙付きの着物に、伝統証紙が貼ってある場合にはさらにプラス査定になります。

有名作家の着物

有名作家の着物は、デザインから完成まで丁寧な手作業により作られます。長い期間をかけて手間暇をかけてつくられているため、市場に出回る数が少ないのが特徴です。希少価値の高い有名作家の着物は、買取額も当然高くなります。高価買取の条件となる代表的な有名作家は下記の通り。有名作家が手掛けた着物には落款と呼ばれる作者の印があり、一般的に着物の衿先裏、衽(おくみ)裏にあります。

作家 落款
木村雨山
(友禅染 人間国宝)

画像引用元:金沢「古民芸みや」の日々
羽田登喜男
(友禅染 人間国宝)

画像引用元:THE GOLD
小宮康孝
(江戸小紋 人間国宝)

画像引用元:仕立屋 凛
志村ふくみ
(紬織 人間国宝)

画像引用元:Fashion Fan
宮平初子
(本場首里の織物 人間国宝)

画像引用元:呉服かんだ

ニーズの高い着物

着物には、振袖や黒留袖、訪問着、色無地、小紋などさまざまな種類があります。その中でも着用頻度の最も高い訪問着は、プラス査定になります。以下は、代表的な着物の種類と着用シーンです。

この中でも、訪問着は着用できるシーンが幅広く、未婚、既婚問わず着用することができます。ニーズが高まれば当然買いたい人も沢山いるので、プラス査定に繋がります。訪問着の次にニーズが高いのが、振袖や付け下げです。

着物の種類 着用シーン
振袖 未婚の女性の第一礼装、成人式などに着用
留袖 既婚の女性の第一礼装、新郎新婦の母や親族などが着用
訪問着 未婚、既婚問わず着用かできる準礼装、式典、結婚式、卒入学式などに着用
付下げ 訪問着よりも柄が控え目な準礼装、お茶会、卒入学式、七五三などに着用
色無地 柄のない着物。お茶会、卒入学式、七五三などに着用
小紋 普段着、お稽古、お出かけ着として着用

老舗ブランドの着物

古くからの伝統と技術を守り、現在も営業を続ける老舗ブランドの着物もプラス査定されます。老舗ブランドは、長年の実績や信頼も厚く品質も保証されているからです。

以下、プラス査定の対象となる代表的な老舗ブランドをご紹介します。老舗ブランドの着物には、着物裏にタグが付いていたり、落款が刻印されたりしています。

千總(ちそう)

画像引用元:きもの北條

京都で450年以上続いてるブランド

竺仙(ちくせん) 画像引用元:竺仙公式HP

150年の歴史を持つ浴衣・江戸小紋のメーカー

川島織物セルコン
画像引用元:阪急うめだ本店

西陣織の老舗

高島屋 画像引用元:きもの北條

元呉服店、質の高い着物を販売

三越伊勢丹 画像引用元:着物買取いわの

日本橋店は全国でもトップクラスの高級着物を販売

アンティーク着物

アンティーク着物とは、大正から昭和初期にかけて作られた着物で、若い世代を中心に大変人気です。

大正ロマン、レトロ着物とも呼ばれ以下のような特徴を持っています。

  • 鮮やかな色合いで洋花が描かれたもの
  • アール・デコを取り入れた幾何学模様

最近のレトロブームにマッチしているアンティーク着物は高価買取が期待できます。

しかし、アンティーク着物には以下のような難点もあります。

  • 当時の女性が小柄だったため、小さいサイズが多い
  • 70年以上前に作られた着物なので、シミ、汚れのリスクが高い

そんなアンティーク着物の中でも、サイズの大きい状態のキレイな着物は、プラス査定され買取額も高価です。

着物の査定を頼む前に

バイセル・福ちゃんを使う前に

✔ 現金査定価格の相場を分析

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より高く売るための注意点

着物の特徴以外にも、高く売るために気を付けるべき点を紹介します。

着物の売り時に気を付ける

生活環境の変わり目がチャンス

大掃除、衣替え、遺品整理など生活環境の変わり目は着物の売り時です。生活の節目は、普段目にしないものを見つけるチャンスだからです。着物は早めに売れば売るほどシミ、汚れのリスクが少なくなります。持っていても着ないと判断したら、迷わず売りに出しましょう。

需要が高まる少し前に売る

浴衣や訪問着など、それぞれの着物を着る前の時期には、需要が高まります。買取業者もその時期を狙って再販を考えるため、買取額も高くなります。買い取られた着物は、クリーニング後再販されるのでハイシーズンの1~2カ月前のタイミングで売るのが理想的でしょう。

着物の種類 着る時期 売る時期
浴衣
単衣の着物
絽の着物
夏に着用 6月頃
訪問着 卒業式・入学式 1月頃
黒留袖 結婚式の多い6月頃 4月頃

着物買取業者選びは慎重に

良い買取業者の条件とは?

一口に着物の買取業者といっても、良心的なサービスを行っているところ、そうでないところがあります。同じ着物でも、業者により査定額が異なる場合もあるので、買い取りの際には良い買取業者を選びましょう。以下は、良い買取業者の目安です。

  • 買取実績が豊富で信頼性の高い業者
  • 口コミが多く評判の良い業者
  • 査定料、買取手数料、出張料、キャンセル料が無料の業者

ネットの買取業者もおすすめ

ネットを通じて宅配買取を行うネットの買取業者も高額買取の可能性が高いのでおすすめです。店舗運営にかかる家賃や電気代、人件費などの諸経費がかからないため、着物を高く買い取ることができるからです。

しかし、ネットの買取業者であればどこでもいいということではありません。質の良い買取業者であるかどうかをしっかりリサーチして買取を依頼しましょう。

シミや汚れがあってもそのまま査定に出す

シミのついた着物の画像画像引用元:清水屋呉服店

着物買取時プラス査定になる着物の条件として、シミや汚れがないものを挙げました。しかし、査定時の印象を良くしようと自己流でシミや汚れの処理をするのはNGです。適切な処置を知らない素人がシミの処理をしてしまうと、かえって着物を傷めてしまう場合があるからです。

着物の知識の豊富な熟練の査定員は、適切なシミや汚れのクリーニング方法や、それにかかる手間や費用をきちんと把握しています。良心的な業者であればその上で適切な査定をし、買取額を算出してくれます。シミや汚れがあったとしても、そのままの状態で査定に出しましょう。

着物買取業者の出張買取がおすすめ

手持ちの着物が高く売れるかどうか心配な場合には、一度着物買取業者の出張買取に出してみることをおすすめします。出張買取とは、予約日に査定員が自宅に訪問し着物を査定してくれる買取サービスのことです。

遺品整理や断捨離などで沢山の着物があるときには、大量の着物を持ち運ばすに済むので特におすすめです。手持ちの着物一枚一枚の着物の相場や、品質を知ることができます。

不明点があればこの記事で紹介したポイントに基づいてどんどん質問しましょう。信頼のおける大手の買取業者なら、例え査定額に納得がいかない場合でも、出張料やキャンセル料はかかりません。安心して査定を依頼することができるでしょう。

まとめ

プラス査定の着物は高値を期待できる

着物が高く売れるかどうかは、保存状態の良さや、証紙の有無、サイズや購入後の経過年数などで決まってきます。

買取時プラス査定してもらうためにも、売るタイミングや、保存方法、証紙の保管などさまざまなことに注意して、賢く買取を行いましょう。