着物の文様の輪郭が、かすれたように見える絣。
愛媛県松山市で生産されている伊予絣は、福岡県の久留米絣と広島県の備後絣とともに、日本三絣と呼ばれています。
絣は各地で生産されていますが、その土地それぞれに違った特徴があります。
愛媛の松山で作られる伊予絣にはどのような特徴があるのでしょうか。
伊予絣の歴史や見分け方とともに、買取の相場や口コミなどもご紹介します。
目次
おすすめの買取業者
順位 | 業者名 | 説明 |
---|---|---|
1位 |
バイセル |
バイセル 重点対応地域:全国 形式:出張・宅配・店舗 |
2位 |
福ちゃん |
福ちゃん 重点対応地域:全国 形式:出張・宅配・店舗 |
✔ 24時間電話で簡単予約
✔ 完全無料。査定後キャンセル可
✔ 現金即払い
買取の比較調査情報
伊予絣の特徴
伊予絣は、深い藍色を出す藍染に椿や松などの文様をあしらった、着心地の良い綿の織物です。
そんな伊予絣は、どのような特徴を持っているのでしょうか。
柔らかく耐久性がある
縦糸と横糸でしっかり丁寧に織り込まれている綿の生地は、耐久性や吸水性に優れています。
耐久性があると聞くと硬いのではないかと思ってしまいますが、非常に細く繊細な糸で織られた布は非常に柔らかで着心地は抜群。
藍から出る香りを虫や蛇などが嫌うために、天然の防虫服としても活躍します。
多彩な絵柄
昔、一般庶民がそれほど頻繁に着るものを買えなかった時代がありました。
長く使うであろう大切な一枚を購入するときに、気に入った絵柄の着物を見つけられることは重要でした。
伊予絣の絵柄には、井桁(いげた)や十字、玉がすりなどの基本の模様から、お城や椿といった花柄模様などの非常に凝った模様が多くあります。
それのみならず、藍色だけではなく赤色や朱色といった暖かな色味もあり、多くの人が自分好みの柄を探して楽しんでいました。
伊予絣の歴史
絣の技術はインド地方で生まれ、東南アジアを経由して江戸時代に当時琉球王国であった沖縄に伝わりました。
琉球王国で独自の進化を遂げた絣は日本国内にも広がり、各地でその風土にあった絣となっていきます。
ここでは、そんな今なお愛され続けている絣のひとつである伊予絣の歴史をご紹介しましょう。
ひとりの女性が考案
1782年に伊予郡垣生村今出(現在の愛媛県松山市西垣生町)に生まれた、鍵谷カナという女性が考案した伊予絣。
カナは幼い頃より家の近所の庄屋で裁縫を習い始め、12歳頃にはすでにその近隣で腕のいい織り子として名が知られていたといいます。
農家に嫁いだカナは、当時農家では副業として一般的であった伊予結城(伊予縞)と呼ばれる縞木綿を作っていました。
1800年頃にわら屋根を葺き替える際に使われていた古竹を、縛り付ける時に出来た縄のまだら模様になった跡からヒントを得て、新たな絣文様を発案。
その当時織屋をしていた菊屋新助が、カナの考えた文様を織るために新たに考案した高機を使って制作し、出身地名をとって今出絣と名付けました。
この今出絣がのちに伊予絣となって伊予の名物となり、1980年には愛媛県指定の伝統的特産物となっています。
大正から昭和初期に全盛期
木綿を原料とする伊予絣は、農民が着る野良着として関東から東北まで広く普及しました。
伊予絣はリーズナブルな大衆品として人気を高め、その値段の安さから大正〜昭和の初期にかけては全国市場で最も多くのシェアを占めます。
今では製作所は一軒に
昭和4年に起こった大恐慌までは、年間およそ220万反を生産し続けていた伊予絣。
しかし、和装をする人が減ってきたことなどさまざまなことが原因となり、現在では伊予絣を制作するのは一軒のみとなってしまいました。
現役の織り手も二名のみとなり、年間の生産量も手織りと機械織りを合わせてもおよそ60反となっています。
後継者も見つからず、現在伊予絣は存続の危機に見舞われていると言っても過言ではないでしょう。
現在はさまざまな商品を展開
現在唯一の伊予絣の製作所「白方興業」は、新しいことにも積極的に取り組んでいます。
土佐紬とコラボをして制作したモダンな松山縞柄が大変な反響を呼び、ネクタイやボウタイなどを作ったところ、多方面からの需要が増えました。
着物のみならず、洋服やバッグ、小物や普段の生活に使えるようなランチョンマットやコースターなど、手軽に購入することができるものも取り揃えています。
伊予絣を売るならバイセルがおすすめ
注力対応エリア | 全国 |
---|---|
買取形式 |
|
注力取扱商品 | 振袖、紬、留袖、友禅、訪問着、付け下げ、上布、沖縄着物、男性着物、反物、和装小物、和装上着、小紋、色無地、アンティーク着物、袋帯、丸帯、半幅帯、名古屋帯、作家着物 |
手数料 |
|
全国に無料で出張査定してくれる
バイセルは、もともと完全無料の出張査定の仕組みで大きくシェアを伸ばした着物買取業者です。ほぼ日本全国で無料で出張査定を行っており、愛知県も対象です。査定金額に不満があれば買取を拒否することもできるため、ほとんど手間やリスクをかけることなく、査定金額を知ることができます。
利用者数が圧倒的に多い
「買取の比較」が調査した着物の買取を行ったことのある人に対する口コミ調査では、なんと半分ほどの口コミがバイセルに買取してもらったと回答しています。金や宝石などに行った同様の調査ではこれほど大きな偏りはなく、着物買取において、全国で実際に多くの人がバイセルの出張買取を利用していることを表しています。
利用者の口コミ
✔ WEBから5分で簡単予約
✔ 完全無料。査定後キャンセル可
✔ 現金即払い
買取の比較調査情報
伊予絣の着用シーン
伊予絣をより素敵に着こなすための、オススメの着用アイディアをご紹介します。
無地の帯でシックに着こなす
シンプルでおとなしい印象がある伊予絣ですが、シックに着こなしたいときには抜群の効果を発揮します。
おとなしすぎると帯を華やかなものにしがちですが、ここはあえて無地の帯を使うことで非常にシックな雰囲気になります。
小物で色を加えることによって、退屈な印象にもなることもありません。
ちょっとしたお出かけに
綿でできている伊予絣は、フォーマルな場所に着ていくにはあまり適していません。
しかし、着心地の良さは日常的に着るのには最適です。
街へ出かけたり、ちょっと人と会うときなどには、気負いすぎないラフな印象が普段の光景とマッチしますね。
伊予絣の見分け方。証紙やマークを確認!
伊予絣を見分ける一番簡単な方法は、証紙と織り出しです。
この証紙がないと、その商品が伊予絣かどうかを見分けるのは少し難しくなってしまうでしょう。
伊予絣についている証紙にどのような種類があるのか、ここでご紹介します。
3つの証紙
伊予絣には3つの証紙があります。
伊予絣の商標登録の証紙
横長の長方形で「本場 伊予絣 商標登録 愛媛県 検査証」と「綿100%」と印刷されていて、これが伊予絣の証紙になります。
手織絣の証紙
ダイヤの形をした朱色の証紙で、中央に「高級手織絣 綿100%」と印刷されていて、枠は銀色です。
伝統的特産品の証紙
緑の枠に「愛媛県指定伝統的特産品 伊豫絣 伊予織物工業協同組合」と印刷されている、愛媛県指定伝統的特産品であることを証明する証紙。
織り出し
織り出しとは、着物の生地を織る際に織り目が揃わないことの多い、織り始めの部分を指します。
この部分は、着物を仕立てる時には表からは見えなくなる場所で、反物を購入した時には最初に目にすることが多いでしょう。
伊予絣には、「伊予かすり」という織り出しがなされています。
これが入っていることで、その染織物が偽物ではないことが一目でわかるようになっているんですね。
伊予絣の買取相場と口コミ
手元にある伊予絣を手放そうと買取を考えたとき、実際の買取相場がどれくらいなのかを知らないと少し不安ですよね。
ここでは伊予絣の買取価格の相場や高く買い取ってもらうコツ、また実際に買取を行った人々の口コミをご紹介します。
買取相場
買取の相場は、着物の保存状態と証紙の有無によって大きな差が出てきます。
証紙がある場合は高めの買取金額、証紙がない場合や保存状態が良くない場合は低めの買取金額になるでしょう。
伊予絣であることを証明する証紙は、買取価格を左右する非常に重要なものです。
買取相場 | |
証紙あり美品 | 数百円~10,000円程度 |
証紙なし | 〜5,000円程度 |
【注意】保存状態や種類によって価格は変動する
実際の買取価格は、保存状態・作家・産地などによって変動します。保存状態の良い伊予絣には100,000円ほどの価格が付くこともあれば、汚れの目立つ古いものにはほとんど値が付かないことも。
お手元の伊予絣が実際にいくらになるのかは査定に出してみないとわかりません。まずは無料査定に出してみることをおすすめします。
実際に買取を行った人の口コミ
それでは実際に買取を行った人たちの口コミを聞いてみましょう。
大正や昭和のことには大量に生産されていた伊予絣でしたが、時代の流れの中で生産数が極端に減り、年を追うごとに希少価値が高まってきています。
そのために買取価格もおおむね良好で、極端に安くで売ることになってしまうようなことはあまりないようですね。
まとめ
200年以上も前に、一人の女性が発案した伊予絣。
多種多様な模様と着心地の良さ、さらにはその耐久性で人々に愛されてきた伊予絣ですが、現在では後継者がおらず存続の危機を迎えています。
もしも使わなくて処分をしたいと考えている伊予絣の着物をお持ちの場合は、捨ててしまったりはせずに、買取業者に買い取ってもらってはいかがでしょうか。
数が少なくなっている染織物ですから、どこかの誰かがきっと必要としているはずですよ。
伊予絣を売るならココ!おすすめ買取業者ランキング
伊予絣を売るのに最適な買取専門業者をご紹介します。
1位 バイセル
注力対応エリア | 全国 |
---|---|
買取形式 |
|
注力取扱商品 | 振袖、紬、留袖、友禅、訪問着、付け下げ、上布、沖縄着物、男性着物、反物、和装小物、和装上着、小紋、色無地、アンティーク着物、袋帯、丸帯、半幅帯、名古屋帯、作家着物 |
手数料 |
|
支払方法 | 当日現金支払い※宅配は振り込み |
全国に無料で出張査定してくれる
バイセルは、もともと完全無料の出張査定の仕組みで大きくシェアを伸ばした着物買取業者です。ほぼ日本全国で無料で出張査定を行っており、京都府も対象です。査定金額に不満があれば買取を拒否することもできるため、ほとんど手間やリスクをかけることなく、査定金額を知ることができます。
利用者数が圧倒的に多い
「買取の比較」が調査した着物の買取を行ったことのある人に対する口コミ調査では、なんと半分ほどの口コミがバイセルに買取してもらったと回答しています。金や宝石などに行った同様の調査ではこれほど大きな偏りはなく、着物買取において、全国で実際に多くの人がバイセルの出張買取を利用していることを表しています。
利用者の口コミ
2位 福ちゃん
注力対応エリア | 全国 |
---|---|
買取形式 |
|
注力取扱商品 | 着物類の他、金や宝石なども幅広く買取り |
手数料 |
|
支払方法 | 当日現金支払い※宅配は振り込み |
福ちゃんは2014年創業の株式会社REGATEが運営している、全国で着物や宝石や骨董品などの出張買取を行うサービスです。比較的新しい会社ですが、高いサービスの品質で急激に成長したサービスで、中尾彬夫妻をイメージキャラクターに積極的にCMなども打っています。比較的新しいサービスのため、着物買取に関しては、口コミ数はバイセルなどと比較すると少ないものの、安心して利用できる大手出張買取サービスです。
全国即日出張
福ちゃんでは、全国に即日無料査定を行っています。買取が成立しなくても査定費用はかからず、クーリング億にも対応しています。
幅広い買取アイテム
バイセルやザ・ゴールドと同様に、着物以外の骨董品やブランド品などの査定も同様に行っています。
利用者の口コミ
3位 ザ・ゴールド
注力対応エリア | 全国 |
---|---|
買取形式 |
|
注力取扱商品 | 着物類の他、金や宝石なども幅広く買取り |
手数料 |
|
支払方法 | 当日現金払い |
ザ・ゴールドは1962年創業の株式会社マックスガイが運営している、全国に直営店舗を持つ着物買取業者です。
着物の持ち込み査定に強い
着物の大手業者は、バイセルのように出張買取をメインにするところが中心です。その中でもザ・ゴールドは全国に78店舗を展開し、店舗での買取を強化しています。自宅に業者を呼ぶのには抵抗がある。という方にはオススメの買取業者です。
着物だけではなく、貴金属にも強い
ザ・ゴールドの強みとして、着物だけではなく、宝石や金などの貴金属にも強いということが挙げられます。もし着物以外にも査定に出してみたい物がある人は、ザ・ゴールドの利用をおすすめします。
・全国で完全無料で出張対応
・安心の査定員の品質とアフターフォロー